2020年2月27日、メルセデス・ベンツ日本はプレミアム コンパクトセダンのAクラス セダンに新しい直4クリーンディーゼルエンジンを搭載した「A200d セダン」を追加設定し、予約注文の受け付けを開始したと発表した。
AクラスやCLAなどに搭載されて定評あるパワートレーン
Aクラス セダンは、現行型(4代目)のAクラスから設定された、メルセデス・ベンツ初のプレミアム コンパクトセダンだ。日本では2019年の夏から導入されている。だが、ラインアップは1.4LターボのA180と2.0LターボのA250で、いずれもガソリンエンジン搭載車。プラットフォームを共有するAクラス(ハッチバック=HB)やBクラス、そしてCLAには設定されているディーゼルエンジン搭載車は設定されておらず、これの導入を望む声も聞かれた。
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そんな日本のメルセデス ファンの声がドイツの本社に届いたのか、日本仕様のAクラス セダンにも待望のクリーンディーゼルエンジン搭載車が設定された。
今回追加された「A200d セダン」に搭載されるパワーユニットは、すでにCクラスやEクラスで実績があり、優れた燃費性能を誇る直列4気筒クリーンディーゼルエンジンの「OM654型」をベースに、横置きFFに対応した「OM654q型」。前述のとおりAクラス HB、Bクラス、そしてCLAなどに既に搭載されて日本でも好評を得ている。
従来の排出ガス処理システムに加え、アンモニアスリップ触媒(ASC)を備えるSCR触媒が増設している。欧州仕様車での試験では、2020年から欧州で施行予定のユーロ6d規制や、ステージ2RDE(実路走行試験)規制に前もって適合する環境性能が確認されているという。日本市場の乗用車で他に類を見ない排気ガス浄化システムを搭載した最新のクリーンディーゼルエンジンだ。
OM654q型はターボも装着し、最高出力は150ps、最大トルクは320Nmというパワースペックを発生する。ターボチャージャーは可変タービンジオメトリーを採用して、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしている。
組み合わされるトランスミッションは、他モデルと同様の8速DCT「8G-DCT」。さまざまな状況で最適なギアを選択することで、環境性能や動力性能に貢献する。
対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス」や、フラッグシップであるSクラスに搭載されている最新の安全運転支援システムを採用するなど、安全&快適装備も抜かりがない。新車購入から3年間は走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」も適用される。
A200d セダンはモノグレードで、車両価格(税込)は420万円。ハンドル位置は、右のみ。A180 セダンは標準車が344万円、上級車のA180 スタイルが386万円だから価格差はあるが、長距離走行をする機会が多い人なら、ランニングコストや使い方、そして予算に応じて検討すると良いだろう。なお、ユーザーへのデリバリーは2020年4月ごろを予定している。
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この世代のメルセデス、どうしようもなくダサい。これは無い。