自由な発想で日産旧車をカスタマイズ
オリジナリティ溢れる独自の旧車リメイクを展開する「イーストボール」。今年は歴代スカイラインにフェアレディZ(S30)を加えた4台を出展し、旧車ファンの熱視線を集めた。
旧車初挑戦にして究極カスタム! 父譲りの熱狂的なフェアレディZ乗りを発見
昨年の大阪オートメッセでアウディ純正カラー「ナルドグレー」にオールペン。通称、ハコスカ(C10型)、ケンメリ(C110型)、ジャパン(C210型)の3台だ。イーストボールは旧車専門店ではなく、オーディオやセキュリティをメインとしたトータルカーショップだが、旧車オーナーのリクエストに応えて古き良きスカイラインを手掛けた。注目はそのメイク方法。旧車は手直しする場合、純正部品でオリジナルをキープするのが一般的だ。
しかし、数十年前のスカイラインやフェアレディZほどの旧車となればパーツが製造廃止(製廃)になっていることが多く、たとえ純正部品が手に入ってもすべてを新車のように復活させることは難しい。
そこでイーストボールでは旧車の定番にとらわれない自由な発想でカスタマイズ。ワンオフで成型した内装パネルの表面を彩るのはカラフルなPVCレザー。シートは「レカロ」や「ブリッド」をそのまま使用するのではなく、ショルダーなどの細部を独自にアレンジしている。また、足回りは車高調やエアサス、ボディパーツにはカーボンを使用するなど、旧車の持つノスタルジックな雰囲気にイマ風のテイストを上手く組み合わせた。
新たに製作したというフェアレディZを見てみると、PVCレザーを使って鮮やかなレッドのインテリア空間を構築。ラゲッジスペースはワンオフボードを製作し、その下にエアサスのエアタンクを配置するなど、見た目の美しさにもこだわった。
シートはレカロではなく、ノスタルジックなバケットタイプに変更。狭い空間でのバランスを考慮し、上部を大胆にカットしてモディファイした独自の形状に仕上げている。
もちろん外装にもこだわりをみせる。ボディを過激にデコレイトしているのは「ロケットバニー」のオーバーフェンダー。そのワイドボディにあわせて足元には「スライバックスフォージド」のクラッシックスホイールをセットし、ブレーキは「ウィルウッド」の大容量ブレーキキットを奢るなど、旧車の常識を180度ひっくり返す手法が取り入れられた。
いまや中古車の高騰化が進む国産の旧車スポーツカーは世界的にも注目されており、日本流の新たなカスタマイズ手法は外国人にもクールに映っていたようだ。このスカイラインやフェアレディZに刺激され、イーストボールでは旧車ユーザーが増加。現在、ピットでは旧フィアット500やフェアレディZ(S30)のリメイクが進んでいるとのこと。
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