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【新型ヤリスも登場でハイブリッド戦線過熱】登場から約9年! アクアは中古車市場で輝いているのか!?

掲載 更新 3
【新型ヤリスも登場でハイブリッド戦線過熱】登場から約9年! アクアは中古車市場で輝いているのか!?

 2020年2月10日、「ヴィッツ」改めトヨタ「ヤリス」がいよいよ国内での販売が開始された。新開発の高効率1.5L直3ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムを採用したモデルをはじめ、1.6L直3ターボ+4WDの戦闘力の高いGRヤリスを設定するなど注目度は抜群だ。

 現在ではトヨタの車種ラインナップ多くに、次々とハイブリッド車が設定されているが、今回フォーカスを当てるトヨタ「アクア」が登場した2011年当時はハイブリッド車といえば、トヨタブランドでは兄貴分にあたる「プリウス」そして「SAI」といった専用モデルが中心だった。

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 取り回しのしやすい5ナンバーサイズのハイブリッド車として、登場して以降新車販売台数No.1に連続して輝いたアクア。すでにベストカーwebでも2021年にフルモデルチェンジ予定というスクープをキャッチしている大ヒットモデルである。そこで、今回は約9年という長いモデルライフとなったハイブリッド車のヒットモデル、「アクア」の中古車事情を紹介する。

文/萩原文博
写真/TOYOTA

【画像ギャラリー】ご長寿モデル「アクア」の9年での変化具合を振り返る!

■商品力低下を抑える努力! 劣っていた安全性能を一部改良で向上

 現行型アクアは2011年12月に販売開始された。5ナンバーサイズのボディに2代目プリウスに搭載されていた1.5L直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載。JC08モード燃費は35.4km/Lという優れた燃費性能を発揮。その後も燃費性能は向上を続け、現在では38.0km/L(Lグレード)まで延びている。

 アクアは2011年の登場以来、頻繁に改良が行われ進化している。大きな改良をピックアップすると、2014年12月の一度目のマイナーチェンジだ。内外装の変更に加えて、SUVテイストを加えたX-URBANというグレードを設定。さらに、走行性能を向上させるため、ボディの一部にスポット溶接の打点を増やしてボディの高剛性化。同時にサスペンションの見直しも行われている。

 そして、中古車を選ぶ時の大きなポイントと言えるのが、2015年11月の一部改良だ。この時は、レーザーレーダーと単眼カメラという2つのセンサーを組み合わせた衝突回避支援パッケージの「トヨタセーフティセンスC」を搭載。衝突被害軽減ブレーキなど4つの運転支援機能が装備されている。

 続く2017年6月には二度目のマイナーチェンジを行い、内外装の変更とともに、2014年のマイナーチェンジで設定されたX-URBANは廃止され、ブリスターフェンダーを採用し、アクア初となる3ナンバーボディのクロスオーバーを追加した。

2017年6月のマイナーチェンジで追加された新グレード「Crossover(クロスオーバー)」。最低地上高はノーマルが140mm、クロスオーバーは170mm。見た目だけの変更にとどめるメーカーが多いなか車高も変更されている

 その後、2018年4月の一部改良では衝突回避支援パッケージのトヨタセーフティセンスの機能のひとつであるプリクラッシュセーフティに、昼間の歩行者が認識できるように性能を向上。それと同時に名称を「トヨタセーフティセンス」に変更された。また、ペダルを踏み間違えた時に急発進を抑制するインテリジェントクリアランスソナーがオプション設定され、安全性を向上させている。

 さらに2018年12月には大量の保有されているアクア向けに後付けできる踏み間違い抑制システムが発売されるなど安全性の向上に努めている。直近では2019年7月に安全性を向上させる一部改良が行われた。

2019年10月には、グランピングをはじめカジュアルなアウトドアの雰囲気に合う特別仕様車「S“GLAMPER”」を設定

■先進安全装備搭載の後期型も2700台流通で価格も魅力的

 現在、アクアの中古車は約7350台流通している。3カ月前が約7490台で、その後と年明けに一旦ピークとなる約8450台まで増えたが、現在は約7350台で落ち着いている。

 中古車の平均走行距離は3カ月前の約4万kmから現在は約3.8万kmへ減少。それに連動するかのように平均価格も約99万円から約100万円へとわずかに値上がりしている。現在はわずかに値上がりしているものの、1年というスパンで見れば順調に値落ちしており、2019年7月の一部改良もほとんど影響はない。

 普段はマイナーチェンジなどで前期、後期型を区分するのだが、アクアでは2015年11月の一部改良で前期、後期型と分けたい。その理由は全車標準装備ではないものの、運転支援システムの「トヨタセーフティセンス」が設定されたからである。

 2021年11月からは、国産新型車には衝突被害軽減ブレーキはすべて標準化となる。しかし、2011年から発売されたロングセラーカーのアクアは、デビュー当初はまだ運転支援システムは高級車の一部にしか設定がない時代で、ようやく2015年11月の一部改良で設定されたのだ。このトヨタセーフティセンスの設定で前期・後期型を区分すると前期型は約4650台、そして後期型は約2700台となる。

こちらの写真をクリックすると「アクア」の中古車情報が見られます!

■おすすめは1.5Sスタイルブラック! やはり決め手は先進安全装備

 価格面でのバリューはもちろん前期型であるが、これからのパートナーとして迎えるのであれば、後付けできないトヨタセーフティセンス付のクルマ購入をオススメしたい。そこで、2015年以降で最も多い2015年~2017年式後期型初期の中古車相場の動きを見てみると、流通台数は約1360台で、平均価格は2カ月前の約127万円から約124万円へと小幅ながら値落ち傾向となっている。

 2015年~2017年式という後期型初期に絞って中古車の価格帯を見ても約50万~約220万円となっていて、そのうち約260台は100万円以下のプライスが付いており、かなりリーズナブルとなっている。

 さらに2015年以降のアクアの中古車のグレード構成を見てみると、最も多いのが1.5Sで、その1.5Sに肉薄しているのが特別仕様車の1.5Sスタイルブラック。そして1.5Gが続き、カスタマイズカーの1.5 G’sも100台以上流通しているのが特徴だ。

こちらが2018年4月の一部改良に合わせて設定された1.5Sスタイルブラック。昼間の歩行者が検知可能なトヨタセーフティセンスを搭載。発表時の車両価格は197万9640円

 なかでもオススメしたいのが1.5Sスタイルブラック。2016年5月に初めて設定された特別仕様車だが、ベース車の1.5Sではメーカーオプションとなっているトヨタセーフティセンスをはじめ、魅力のある装備が標準装着となっているのだ。このグレードを探せば、間違いなく運転支援システムのトヨタセーフティセンスが付いてくるというわけだ。

 アクアのようなロングセラーの人気モデルは、長いモデルライフのなかで様々な進化を遂げている。価格の安さも魅力ではあるが、価格と安全性のバランスを十分考慮して中古車探しをしてもらいたい。

【画像ギャラリー】ご長寿モデル「アクア」の9年での変化具合を振り返る!

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みんなのコメント

3件
  • アクアが「ブリスターフェンダー」←無知?
  • 親戚が5年近く乗っているけれど、
    エンジンも車体もガタガタ。

    安い部品を使いすぎて、経年劣化が早すぎねえか?

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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