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セルシオ+センチュリーで『セルチュリー』オーナーの愛がふんだんに注がれた1台【東京オートサロン2020】

掲載 更新 93
セルシオ+センチュリーで『セルチュリー』オーナーの愛がふんだんに注がれた1台【東京オートサロン2020】

純正パーツを匠の技でフィッティング

2020年1月10日~12日まで千葉県にある幕張メッセ行われていたチューニングカーの祭典『東京オートサロン2020』。展示車両の中で「あっ!」と驚くようなカスタムが施された車両にフォーカスしレポートする。

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セルチュリー? いやいや、センチュリーの間違いでしょ……と思ったら、2代目セルシオ(UCF21型)に新型センチュリー(UWG60型)の顔面などを移植した、正真正銘のセルチュリーだった!

K.BREAKのブースに展示されていた、この車両。製作したのは、ワンオフボディショップMIZUNO BODY WORKSで、代表自身の愛車とのこと。

ショー用にタイヤにはキャンバーが付けられているが、いつでも公道を走れる状態にできるそうだ。

フロントまわりは新型センチュリーからゴッソリ移植。

フェンダーについてはセルシオとセンチュリーの部品をパズルのように組み合わせて製作したそうだが、よくよく目を凝らしても、どこからセルシオでどこまでセンチュリーなのか、まったく分からない。

ドアとフェンダーなど細かな部分のチリも、見事なまでに揃っている。

「もともと、このような仕様でメーカーから市販されているような違和感のなさ」を目指したというが、まさにそのとおりだ。

オーナーはセンチュリーの美しいボディラインに心酔。このスタイルにする以前は2代目センチュリー・ルックにしていた、というから筋金入りだ。

コスト度外視で細部まで納得のいく仕上がりに

一昨年、新型センチュリー発表を聞きつけた瞬間から、パーツの発注を開始。

実は昨年の東京オートサロン開催時、すでに車両としてはできていたが細部の仕上がりに納得がいかず、あえて出展を見送り。

熟成を重ねた末、晴れて今年お披露目にこぎつけた、という経緯がある。

ちょっと気になるのはお値段。「工賃を除いた部品代だけで、普通に車1台買えますよ」とのこと(!)。

ヘッドライトひとつでなんと40万円近くもしたが、当然ながら素のままではセルシオのボディに付かず、いったんバラして細工してから(詳細は企業秘密)装着する、という手間のかけ方&大胆さ。

それならいっそのこと、センチュリーに乗り替えてしまったら……と一般市民は思ってしまう。実際、2代目センチュリーに乗っていた経験もあるらしいが、ドレスアップ、カスタマイズの楽しさは、セルシオだからこそ得られるものだという。

両車を組み合わせるのがベスト! という結論なのである。

カスタムカーであっても、高級車らしくシンプルに美しく仕上げるのが美学、と語るオーナー。

「Bピラーは今ブラックアウトさせてありますが、次は新型センチュリーと同じクローム仕様にしたいですね」とリアリティの追求はまだまだ続く様子だ。

- 車両スペック - ■エンジン系型式:1UZ排気量:4000cc

■排気系マフラー:ワンオフ/出口K-BREAK

■外装関係エアロキット名:現行センチュリーボディカラー:瑞雲ドレスアップ内容&使用パーツ:現行センチュリー顔面移植/K-BREAK加工/その他移植

■内装関係シート:本革貼替ステアリング:50センチュリー移植・張替オーディオ:アルパインカーナビ:アルパインその他:ドア4枚/リアトレイ加工/LEDリレーシステム

■サスペンションサスキット名:IDEAL ショック:IDEALスプリング:IDEAL

■ホイールホイールメーカー・名称:3K-BREAK ファイブスタサイズ(F):19×9.5Jサイズ(R):19×12J

■タイヤホイールメーカー・名称:NITTOサイズ(F):225/35-19サイズ(R):235/35-19

文/田端邦彦、写真/稲葉 真

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