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【昭和の名車 143】7代目 トヨタ コロナもツインカムターボを搭載して従来のイメージを脱却

掲載 更新 8
【昭和の名車 143】7代目 トヨタ コロナもツインカムターボを搭載して従来のイメージを脱却

昭和は遠くなりにけり、か。以前に連載した「昭和の名車」では、紹介しきれなかったクルマはまだ数多くある。そこで、1960年代以降の隠れた名車を順次紹介していこう。今回は「7代目 トヨタ コロナ」だ。

トヨタ コロナ 1800GT-TR(TT142型):昭和57年(1982年)9月発売
1982年(昭和57年)1月に7代目にフルモデルチェンジしたコロナは「新感覚の風格ある高級小型車」がコンセプトだった。先代の保守的なセダンというイメージを一新すべく、低いフロントノーズにベルトラインやサイドラインなどを配して若々しさを演出してきた。2ドアハードトップと4ドアセダンの設定だが、とくに2ドアハードトップでは、ウエッジシェイプを基調としたスリムで軽快なボディラインを目指している。ファミリーカーでなく、よりスペシャリティカー志向のスタイルとなったといえるだろう。

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エンジンはディーゼルも含め5種類から選択できたが、フラッグシップとなる2000GTには、18R-GEU型の2L直4 DOHCが搭載された。パワースペックは、最高出力135ps/最大トルク17.5kgmとなる。このエンジンとシャシ(プラットフォーム)はセリカ2000GTやカリーナ2000GTと同じものだ。フロント:マクファーソンストラット/リア:セミトレーリングアームのサスペンション形式、フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスクのブレーキも3車とも共通だ。それでも当時としては走りの実力は高く、ステアリングレスポンスやハンドリングなど、従来のコロナのイメージを大きく脱却したものと評価された。

1982年9月には、セリカやカリーナと同様にツインカムターボの3T-GTEU型エンジンが搭載された1800GT-Tが発売される。最高出力160ps/最大トルク21.0kgmのパワースペックはセリカ/カリーナのGT-Tと同じ。5速MTの各ギア比や最終減速比も同一となる。ただ、セリカ/カリーナの場合には18R-GEUを搭載する2000GTと比べてリアサスのスプリングレートを下げてリアの追従性を高めているが、コロナはそれが行われていなかった。

もともとコロナのセッティングは、セリカ/カリーナに比べるとフロントに対してリアがやや弱めのレートを持っていたこともあるが、当初から3T-GTEを搭載することを想定していたためではないかとも言われる。また2000GTと1800GT-Tとの違いは、スタビライザー径がフロントは2mm、リアは1mmアップされていたこと。さらに注文装備のLSDが装着されている場合、カリーナに比べてもよりリアの追従性が高いセッティングとなっていた。

1983年10月にはセリカGTやカリーナGTと同様に、1600GTが古さを隠しきれなくなった1.6L 8バルブ直4 DOHCの2T-GEUから1.6L 16バルブ直4 DOHCの4A-GEUにエンジンを変更している。それと同時にハードトップは、センター二分割風グリルや大型スポイラーの採用、リアランプまわりのデザイン一新でよりスポーティさを演出した。

同時に、コロナシリーズにもFF4ドアセダンを新発売した。これも時代の流れといえる。FF横置きエンジンとすることで、スペース効率を高め広い室内とラゲッジスペースを確保したのがポイントとなる。FRシリーズはスポーティ系、FFはファミリー層向けという区分けだったが、実質はFF時代への端境期のゆえの現象といえるだろう。



トヨタ コロナ 1800GT-TR 主要諸元
●全長×全幅×全高:4570×1660×1395mm
●ホイールベース:2500mm
●重量:1160kg
●エンジン型式・種類:3T-GTEU型・直4 DOHCターボ
●排気量:1770cc
●最高出力:160ps/6000rpm
●最大トルク:21.0kgm/4800rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/70SR14
●価格:199万8000円

[ アルバム : コロナ 1800GT-TR はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

8件
  • ボディーサイドやステアリングホイールにまでTWINCAMturboとしつこく書いてあるのが時代を感じさせる。
  • この辺の時代の車の方が、今の車と比べて遥かに運転の楽しさが大きい。今の車は、運転しているというか、運転させられている感が強い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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