東京オートサロン2020におけるスポーツカーファンへの朗報は、アメリカン・スポーツカーの代名詞であるシボレー「コルベット」の新型が発表されたことだ。アジア初公開である。
コルベットとしては初めてミドシップ・レイアウトを採用。乗車定員は2名。タイヤはミシュラン社製を履く。2019年に本国でフルモデルチェンジを受け、2020年2月からアメリカでデリバリーが始まる新型コルベット(8代目ゆえ「C8」とも呼ばれる)。注目すべきは初めてミドシップ・レイアウトとなったこと。さらに日本には右ハンドル仕様が導入されるとアナウンスされた。
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「静止状態から時速60マイル(96km/h)に達するまで2.9秒という動力性能を持ちつつ、日常での使用を意識した快適性も備えています」
搭載するエンジンは6.2リッターV8OHV。メーターはフルデジタル。走行モードによってメーター表示が変化する。ブースで行われた記者発表会で、「ゼウスブロンドメタリック」に塗られたコルベットについてゼネラルモーターズ日本の若松 格代表取締役社長はそう述べた。
コクピットの後ろに積まれるエンジンは最高出力495ps、最大トルク約637Nmを発揮する6.2リッターV型8気筒OHV。FRからミドシップへ、駆動方式の変更によりプロポーションは大きく変わったが、流麗なデザインおよびディテールにはコルベットらしさが感じられる。
ステアリング・ホイールは上下がフラットな形状。インフォテインメント・システムを操作するディスプレイはドライバー側に大きく傾けられている。スウィッチ類はセンターコンソールに縦に並ぶ。ルームミラーは液晶ディスプレイに表示するタイプ。サウンド・システムはBOSE社製。日本仕様にはマグネティックライドコントロール、パフォーマンスエグゾースト、リアスポイラーなどを含む「Z51」パッケージが組み込まれている。グレードは装備内容が異なるふたつの仕様が用意され、「2LT」は1180万円、「3LT」は1400万円(ともに予価)と発表された。どちらもエンジン、トランスミッション、脚まわりなどは共通で、主な違いはバケットシートの採用やカーボンパーツの有無などによる。
「ほかのメーカーではオプションになることが多いLSDや強化サスペンションなどの装備も組み込んだ価格で、かなりお買い得です」と、ゼネラルモーターズ日本の広報担当者は言う。
ルーフは脱着式でオープンエアドライブを楽しめる。取り外したルーフはリアのラゲッジスペースに格納することができる。リアのラゲッジスペースにはゴルフバッグも積載可能。フロントにもラゲッジスペースが設けられている。シート表皮は本革。これまで歴代コルベットに共通して感じられたのは、トルクたっぷりのエンジンによる力強い加速感やクイックなハンドリングなどだった。今回ミドシップ・レイアウトになり、はたしてどんな操縦性を身につけたのか。現段階では楽しみに待つしかない。ゼネラルモーターズ日本のサイトでは東京オートサロン初日より事前予約を開始。デリバリーが始まるのは2021年春としている。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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