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なぜ数千万円するランボルギーニが日本で年間650台も売れるのか? その理由とは

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なぜ数千万円するランボルギーニが日本で年間650台も売れるのか? その理由とは

■2019年も売れ行き絶好調のランボルギーニ

 2019年12月13日、東京港区南青山のFrancfranc SQUAREにて、最新のランボルギーニとともに1年を締めくくるイベント「ランボルギーニ・ナイト」が開催されました。

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 このイベントは、ランボルギーニのカスタマーと購入予定者に向け、ランボルギーニの世界観を伝えるためのものですが、カスタマー向けのパーティの前に、メディア向けのクローズドイベントが開催され、2019年のランボルギーニの業績報告がフランチェスコ・クレシ氏(ランボルギーニ・ジャパン&サウスコリア・カントリーマネージャー)から発表されました。
 
「アヴェンタドール」がローマで発表された2011年のランボルギーニの販売台数は、全世界で1602台でした。その後、アヴェンタドールに「ロードスター」や「SVJ」といった限定モデルが追加され、さらに2014年にV型10気筒モデルが「ガヤルド」から「ウラカン」に刷新。
 
 2018年にはブランド初となるSUV「ウルス」が追加されたことで、世界販売台数は5750台にまで増加し、2019年はさらにその台数を上回る勢いです。
 
 日本市場においても右肩上がりで台数を伸ばしています。2013年(118台)、2014年(170台)、2015年(304台)、2016年(359台)、2017年(411台)、2018年(559台)、2019年(650台)と好調であることがクレシ氏から報告されました。
 
 また、東京オリンピックが開催される2020年には、カスタマーが購入の際にパーソナライズオーダーをする「アドペルソナム」を体感できる「2020ラウンジ東京」をオープンする計画があることを発表しました。
 
 パーティ会場の1階フロアでは、「ウルス」が来場者を迎えてくれ、「ウラカン・エボ・スパイダー」と「アヴェンタドールSVJ 63 ロードスター」が展示されていました。
 
 2階のフロアは、来場者が楽しめるようにカジノのフロアになっていました。メディア向けとカスタマー向けのクローズドイベントの後、一般の人も入場できるパブリックイベントも昨年同様開催されました。

※ ※ ※

 日本でランボルギーニの販売台数が好調の理由はいくつかあります。最大の理由は、SUVであるウルスがラインナップに加わったことです。
 
 ウルス自体が売れ行き好調であるため、純粋にウルスの販売台数がそれまでのアヴェンタドールとウラカンだけだった販売台数に上乗せされることになったのです。
 
 また、これまでランボルギーニのディーラーに訪れたことのなかったカスタマーが、普段乗りのクルマとしてウルスの購入にディーラーへ訪れるようになったことも要因のひとつです。そうした人は、趣味のクルマとしてフェラーリやポルシェのスペシャルモデルも所有していることが多く、初めてランボルギーニのディーラーを訪れることで、アヴェンタドールやウラカンに興味を持ったということもあります。
 
 ひと世代前までのランボルギーニは、確かに運転しづらいところがありましたが、現行ラインナップはアヴェンタドールが多少その傾向にあるくらいで、ウラカンなどは普段乗りできることを開発目標とされているだけあって、女性でも気軽に運転できます。
 
 ディーラーを訪れて、一度でも試乗する機会があれば、「ランボルギーニ=運転しづらい=敷居が高い」という公式が過去のものであることがわかります。
 
 また、欧州や北米で開催されいてるジロ(ツーリング)などのオーナーイベントが、日本でも積極的に開催されるようになりました。こうしたイベントは、ランボルギーニを所有するだけでなく、ランボルギーニでどのようにして楽しみ、人生を豊かにするのかを経験してもらうイベントです。
 
 カスタマーが、ライフスタイルも含めてランボルギーニのファンになることで、永続的にランボルギーニを買い替え続けてくれるというわけです。
 
 ランボルギーニは、敷居を低くしたウルスがラインナップに加わり、AT限定免許で誰でもが気軽に乗れるようになり、さらに故障が少なくなりました。そしてオーナーを囲い込むイベントも充実しています。
 
 これに加えて、幼い頃にミウラやカウンタックに憧れていた世代が、40~50歳代となり、晴れて長年の夢であったランボルギーニオーナーになったということも大きな理由のようです。

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