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業界ニュース 2019.11.5

「GRスープラ?興味ないよ」そう言い切るトップシークレット永田和彦のチューナー魂に迫る!

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究極の完璧主義者ゆえの苦悩と覚悟

GT-Rを愛し続ける男の実像

    「GRスープラ?興味ないよ」そう言い切るトップシークレット永田和彦のチューナー魂に迫る!

世界屈指の最高速チューナーにして、パワーチューンにかけては無類の強さを誇るトップシークレット代表、永田和彦。

スモーキーの愛称で親しまれ、世界中にファンを持つ男であるが、永田の性格を一言で表すならば、究極の完璧主義者…といっても、これは良い意味でだ。永田のチューニング方法は、どちらかというと学者が黙々と研究するようなスタイルに近い。無論、V-OPTなどで流れるような破天荒さはそこにはない。

チューニングを進めていく過程で、行き詰ったりトラブルが発生した場合、過去の研究データを徹底的に見直しながら解決に向かう。そのため、トップシークレットのエンジン室には過去のチューニングデータを書き記したメモやノートが散乱しているのだ。

VR38DETTのパワートレインをフル移植したBNR32“VR32”しかり、380km/hオーバーを目指したV12ツインターボ仕様のJZA80“V12スープラ”しかり、チューニング史に燦々と輝く歴史的な名チューンドたちは、そうした永田の性格があったからこそ誕生したわけだ。もちろん、根底には圧倒的なチューニングセンスがあることは言うまでもないが。

とはいえ、度を超えた完璧主義はなかなか他人に理解されないものだ。一時は10名以上いたメカニックも、今や永田を含めて2名だけなのである。

「お客さんは夢を描いてウチにきてくれる。俺はそれに全力で応えなければならない。そう考えた時に、自分以外が作業したクルマの完成度に満足できなくなっちゃって。メカニックも頑張っていることは分かる。でも、俺が考えるチューニングはそれ以上のクオリティでなければならない。だったら時間がかかっても、自分の手で納得するチューニングをしていこうと思って」。

究極の職人である。現在では、永田のそうした思想に共感したユーザーが訪れる、ある意味、敷居の高いプロショップになっているが、それでもトップシークレットの伝説に憧れを抱いて門を叩く一見客は後を絶たない。

「最近は断る仕事のほうが多いかな…。身体はひとつだし。本当に申し訳ないと思うよ。でも、受けた仕事は200パーセントでやる。絶対に後悔させないよ。それが、今のトップシークレットのスタイルかな」。永田はどこか吹っ切れたように語る。

そんな男が近年チカラを注いでいるのが、第三世代GT-Rの「深化」だ。

そしてそのキーワードは、トップシークレットの新しいデモカーに体現されている。これまでのデモカーは、時速400km/hを目指したナルド最高速スペックを筆頭に、第三世代のパフォーマンスを限界以上まで引き出す尖った仕様ばかりだったが、2019年の東京オートサロンで発表された新たなGT-Rは、それらとはまるっきり別方向で仕上げられているのだ。

誤解を恐れずに言わせてもらうならば、この白銀のデモカーは、現時点におけるR35GT-R最強スタイルかも知れないと強く思う。

生い立ちを知らずとも、第三世代GT-Rが戦いの中で磨き抜かれてきた屈強なアスリートであることは、その闘争本能の塊とも言うべき無骨なエクステリアを見れば、誰の目にも明らかだ。だからこそ、サプライヤー達はその味を生かしたチューニングメニューをもって、GT-Rを育てている。走り最優先のバトルマシンというレール上で、である。

大きな括りでまとめるならば、このチューンドもその路線を走る1台だが、トップシークレットが創出した美しいエアロパーツの数々、この落ち着きのあるアルティメイトメタルシルバーのボディカラーとポリッシュの「O・Z 35GT-R SF」が織りなすコントラストはどうだ。言うなれば戦士と紳士の融合。比類なきインパクトを放ちつつも、GT-R固有のヤンチャな色見は影を薄め、大人びたアピアランスが前面に押し出されているではないか。

こうした絶妙なバランス感覚は、さすがトップシークレットと言うべきか。

「R35チューニングは成熟期に入ったと思っている。そこで今度は、第三世代GT-R本来の持つプレミアム感をもっともっと高める方向で仕立ててみようと思って。GT-Rには、まだ色々な顔が隠されていると思う。それをひとつずつ引き出して行くのが楽しくて。もう趣味だよ、趣味」。

永田和彦にとって、R35は特別の存在だ。なぜなら、負の波に翻弄される時代を悲観するあまり、チューナーとしての渇望力が消えかけていた自分に、再び立ち上がる勇気を与えてくれた相手なのだから……。

「俺がココにいるのは、GT-Rのおかげだよ。どんなクルマよりも魅力がある。新型スープラ? 興味ないな。BMWじゃんアレ。今はR35チューニングが楽しくて仕方がないんだよね」。

そう笑顔で言い残し、颯爽とファクトリーの奥へと去って行くトップチューナーの背中からは、力強さと、そして輝かしい未来が感じられた。

●PHOTO:岩島浩樹

●取材協力:トップシークレット 千葉県千葉市花見川区三角町759-1 TEL:043-216-8808

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