スバルは東京モーターショー2019において、新型レヴォーグのプロトタイプをワールドプレミア(世界初公開)した。日本市場での発売は2020年後半を予定している。
新世代アイサイトや新開発の水平対向エンジンを搭載
レヴォーグはスバルの中核モデルであるステーションワゴンだ。現行型は2013年の東京モーターショーでワールドプレミアされ、翌2014年4月に発表された。
今回発表された2代目となる新型レヴォーグはプロトタイプと謳われているが、ほぼこのままのスタイルで2020年後半には発売される予定だ。
スバルのデザインフィロソフィ「ダイナミック×ソリッド」を深化させ、そのクルマが持つ価値をより大胆に際立たせる新デザインコンセプト「BOLDER」を採用したデザインは、今回の東京モーターショーにも出展された「VIZIV アドレナリン コンセプト」の流れを汲むものだ。
全体的なスタイルの印象は、現行型のイメージを踏襲している。前後のフェンダーはブリスター状にボリュームが与えられ、ボンネットやボディサイドなどにプレスラインが入れられ、ウエッジの効いたスタイルは大胆かつ繊細といったイメージ。独特の形状のヘッドランプと、それに呼応したデザインのリアコンビランプも目をひく。スペックは公表されていないが、サイズ的には現行型とほぼ変わらないという。
新型レヴォーグには、以下のような新技術が採用されている。
●新世代アイサイト(新開発)
広角化した新開発ステレオカメラと前後合わせて4つのレーダーによる360度の全方位センシングで、見通しの悪い交差点での出会い頭や右左折まで、衝突被害軽減ブレーキの作動範囲を拡大。
●高精度マップ&ロケーター
GPSと準天頂衛星「みちびき」を介してロケーターが自車位置を正確に特定。クルマが高精度マップで高速道路形状を把握して、カーブ前の減速や渋滞時のハンズオフ走行支援を実現。
●コネクティッドサービス(スバル国内初採用)
万が一の衝突事故時にクルマから自動で緊急通報を発信して、オペレーターに消防や警察への救援を要請したり、協力病院とも連携する先進の救急自動通報システムを採用。
●1.8L 水平対向直噴ターボエンジン(新開発)
第4世代となる新開発の水平対向ターボエンジンに希薄燃焼技術を採用し、加速性能と環境性能を高次元で両立。豊かなトルクでストレスのない高質な走りを味わえるという。
●SGP(スバル グローバル プラットフォーム)×フルインナーフレーム構造
2016年に発表された第5世代のインプレッサから採用されているSGP(スバル グローバル プラットフォーム)を大幅に進化させ、高剛性に寄与する「フルインナーフレーム構造」を採用。意のままに操る自在性と高質な走りを実現し、運転の愉しさを提供するという。
今回、ショーで公開されたのは外観のみ。新世代スバルの象徴として開発された新型レヴォーグ。そのすべてが明らかになるのは、もう少し先のようだ。
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