■水素技術と宇宙開発が関連している理由とは
2年に1度のクルマの祭典である第46回東京モーターショー2019が、2019年10月24日に開幕します。それに先駆けて、10月22日には、会場内の一部エリアが報道陣に向けて先行公開されました。
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公開されたエリアのなかのひとつ「FUTURE EXPO」の「未来のエネルギーエリア」では、水素エネルギーや宇宙技術にまつわる展示がおこなわれました。水素エネルギーと宇宙に関する展示が、なぜ一緒におこなわれているのでしょうか。
今回公開されたFUTURE EXPOは、東京都のお台場周辺エリアに位置する施設「メガウェブ」でおこなわれるもので、2019年の東京モーターショーにおいて入場無料となっているエリアのひとつとなっています。
そんななか、未来のエネルギーエリアでは、トヨタとJAXAが共同開発をおこなっている世界初公開の「月面探査車 有人与圧ローバ」の模型の展示がおこなわれます。
月面探査車 有人与圧ローバは、将来的な月面での有人探査をおこなううえで重要なモビリティになるとして、期待が寄せられているクルマです。
また、宇宙関連スタートアップ企業のispaceがJAXAと共同開発をおこなっている月面探査機に関する展示もおこなわれます。
一方、同じ未来のエネルギーエリアでは、トヨタの新型燃料電池車「ミライ コンセプト」や、ホンダの燃料電池車「クラリティ FUEL CELL」の展示もおこなわれています。
なぜ、宇宙開発に関する内容と燃料電池車が同時に展示されているのでしょうか。
ふたつの関連性についてispaceは、月面には数十億トンの水が存在しているといわれているからと説明します。
その水を電気分解して水素を抽出することで、月を中継地点として、ロケットエンジン用の水素燃料を供給できることから、前述の探査機で月のデータ収集をおこなう計画だというのです。
一見、宇宙開発と燃料電池車は無関係のように見えますが、宇宙開発の初期からロケットや月面探査船には燃料電池が使われ、現在は水素エネルギーへの関心の高まりという点で共通する要素があり、そうしたことから東京モーターショー2019でも展示がおこなわれます。
東京モーターショー2019の一般公開は、2019年10月25日から11月4日までの会期でおこなわれます。
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