トヨタはコンパクトSUVのトヨタライズ&ダイハツロッキーを11月5日に発表し、 2020年に入ると5月にはミニバンとSUVのクロスオーバーの新型Tjクルーザーをデビューさせた後、いよいよ2020年夏に新型ハリアーをリリースする!
現在、世界のSUV市場では、スタンダードなSUVではなく、クーペとクロスオーバーさせた、いわゆるクーペSUVが大人気だ。
そのクーペSUV市場に、なんと新型ハリアーが参戦する。スタンダードなSUVはRAV4に任せ、新型ハリアーをクーペSUVにするのだ。いよいよ、トヨタがコンパクトSUVからフルサイズSUV、そしてクーペSUVと、抜け目なくSUVをフルラインナップさせてくる!
はたして、クーペSUVのハリアーはどんな内容なのか、真相に迫ってみることにしよう。
文/ベストカー編集部
CGイラスト/ベストカー編集部
初出/ベストカー2019年10月26日号
【画像ギャラリー】ハリアーの対抗となる!? 世界のクーペSUV
低いルーフでスタイリッシュなクーペSUV
2019年夏にデビューが予定される新型ハリアーは、オフロード指向のRAV4が販売好調ということもあり、思い切ったシティ派、クーペスタイルSUV路線を目指すこととなる。ラウンドした低いルーフがスタイリッシュ
2013年11月にデビューしたハリアーは大ヒットした
世界的にSUVはクーペスタイルが最新の潮流となっている。もともとは5ドアHBの車高を上げて、悪路走破性を高めてマルチパーパスとしたのがSUVの始まりだったのだが、ある程度、この本流のSUVが各メーカーから出揃うと、さらなる変化を求めて新たなカテゴリーが生まれてきた。それがクーペSUVだ。
例えばBMWはX3、X5といった奇数のSUVは正統派。対してX4、X6などの偶数SUVはクーペスタイルを特徴としている。X1に対するX2も同様だ。
メルセデスベンツはGLCに対してGLCクーペをラインナップする。ポルシェカイエンにはカイエンクーペがある。ランボルギーニはウルスというクーペ……というよりもスーパーカーSUVをラインナップし、これが大人気を博している。
翻って日本のSUVはどうだろう!? どうしても実用性を重視する日本のユーザーに対しては、後席の居住性が劣るクーペスタイルはなかなか難しいのか、現時点ではあまりクーペSUVが目立っているという印象はない。
しかし、トヨタC-HRやホンダヴェゼル、マツダが新たに送り込んだCX-30などはコンパクトボディのSUVということを逆手にとって、クーペSUV的なデザインにチャレンジしている。
本流ハリアーはクーペSUVで勝負
基本プラットフォームはRAV4と共通で、ホイールベースも2690mmで共通。クーペスタイルとしたことで後席居住性は若干犠牲になるが、そこは割り切った
この潮流をしっかりと受け止めて来年モデルチェンジするのがトヨタハリアーだ。
ハリアーは国内専用モデルで、海外向けにはレクサスブランドのRXがある。海外市場を狙ってクーペSUVとするのではなく、日本のユーザーに向けて、ミッドサイズSUVの本流であるハリアーを大胆にもクーペSUVとして生まれ変わらせようというのだ。
スタンダードSUVはRAV4が担う。2019年4月にデビューしたRAV4。先代型では一旦国内販売を中止していたため、国内では「復活」となったモデルだが、思い切ってオフロードイメージを前面にアピールしたクルマ作りとしたことで大ヒットモデルとなっている。ハリアーが月販平均3500台程度なのに対し、RAV4は6600台程度と倍近い販売台数。これによって、『正統派SUV』はRAV4に任せて新型ハリアーは思い切ったクーペSUVへの挑戦ができるのだ
この背景にはRAV4の存在がある。先代モデルで一旦国内販売を打ち切ったRAV4をあえて国内再投入。
これに際し、現行型RAV4はオフロードイメージを色濃く打ち出す方向性となった。これはオンロード、シティ派指向の強いハリアーとの棲み分けとしては当然のことだろう。
RAV4は人気モデルとして販売台数を伸ばし、2019年4月以降、SUVナンバー1の販売台数を達成している。
一方、ハリアーの人気も根強いものの、新開発TNGAプラットフォームを採用するRAV4に対し、1世代前のプラットフォームのハリアーは基本設計の古さを隠しきれなくなってきている。当然、モデルチェンジは急務である。
オフロード指向のRAV4が成功したことで、ハリアーはよりスペシャルティ路線を突き詰めることが可能になったということだ。
キープコンセプトの正統派SUVとしてモデルチェンジする道も当然あったのだが、世界的潮流であるクーペSUV路線に挑戦することで、新たなハリアーの存在価値をアピールしようというのだ。
基本プラットフォームはRAV4と共通
新型ハリアーの基本プラットフォームはRAV4と共通だ。パワートレーンもRAV4と共通で、新世代の2.5Lハイブリッドと2LNA+ダイレクトCVT。ハイブリッドには後輪をモーターで駆動するE-Fourも設定されるのは現行型同様だが、RAV4と同じく、リアモーターがハイパワー化された新システムとなる。
現行型で搭載される直4、2Lターボに関しては、RAV4には搭載されていないが、オンロードでの走りを重視する新型ハリアーには搭載される可能性が高い。
一方、RAV4ではアドベンチャーグレードでトルクベクタリング機構を採用した4WDが搭載されるが、これは不整路でのハンドリングを重視した4WDということもあり、オンロード指向のハリアーでは通常の4WDのみとなりそうだ。
パワートレーンは 2.5Lハイブリッド&2LNA+ダイレクトシフトCVT。 パワートレーンは基本的にRAV4と共通。2.5Lハイブリッドは178ps/22.5kgmのエンジンに120ps/20.6kgmのモーターを組み合わせたシステム。ハイブリッドの4WDは後輪を54ps/12.3kgmのモーターで駆動するE-Four。2LNAは171ps/21.1kgmでダイレクトシフトCVTが組み合わされる
BCスクープ班に情報を寄せたトヨタ関係者によれば「実車を見たわけではないが、デザイン画などから、かなりスタイリッシュなSUVだということはうたがいない」ということ。
新型ハリアーの開発は順調に進んでいて、デビューは来年、2020年夏を予定している。東京オリンピック開催している頃には新型ハリアーがデビューする。
2.5Lハイブリッドに加え、2L、NA+ダイレクトシフトのモデルもラインナップ
【画像ギャラリー】ハリアーの対抗となる!? 世界のクーペSUV
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
史上最恐の盗難ツールとして話題の[ゲームボーイ]だが……ほぼ100%盗まれない方法は果たしてあるのか!?
アンダー150万円!? スズキ「軽バン」が凄い! 完全「爆睡仕様」に驚きの声…!? どんな人が買う? 見た目はド派手グリル採用の「スペーシア」とは
ホンダが“赤い”新型「プレリュード」初公開! “22年ぶり復活”の「2ドアクーペ」が鮮烈レッドに変化!? 2024年にも登場期待の「新モデル」米に登場
国産車初の電動メタルトップは駄作? なんで窓枠が残るのよ! 世にも不思議な[ソアラエアロキャビン]は今が底値!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?