■100万円以下で買える軽セダン、侮れない性能
ひと昔前までは、100万円で新車を買うのはそこまで難しい話ではありませんでした。軽自動車でなく、普通乗用車にはいくつか100万円を下回っているモデルがありました。
不人気にもほどがある!? ビックリするほど売れていない軽自動車5選
1999年に発売されたトヨタの初代「ヴィッツ」が、3ドアのエントリーグレードで83万円だったほか、2010年に3代目となった日産「マーチ」はエントリーグレードが99万9600円(消費税5%込)と平成時代には少なからず存在していたのです。
それまでは、ひと昔前で当たり前だった100万円以下の軽自動車は、いまではどのくらいあるのでしょうか。
2019年現在、軽自動車市場には約40車種以上のモデルがラインナップされています。そのなかで、ベースグレードが100万円以下(消費税込み)の乗用車モデルは、スズキ「アルト(84万7800円)」、マツダ「キャロル(84万7800円)」、ダイハツ「ミラ イース(84万2200円)」、トヨタ「ピクシス エポック(84万2400円)」、スバル「プレオ プラス(89万6400円)」の5車種のみです。
商用車であれば、軽トラックや商用バンなどありますが、乗用車モデルは限られた車種のみとなり、キャロルは、アルトのOEM車。ピクシス エポックとプレオ プラスは、ミラ イースのOEM車となります。
アルトの初代モデルは、1979年に47万円という低価格で発売され、話題となった軽の名車です。当時の水準でも安い価格は、徹底したコスト削減により実現していました。
ミライースは、同社「ミラ」の派生モデルとして2011年に初代モデルがデビューし、2017年に現行の2代目モデルが登場しました。ミラシリーズは、いままでにさまざまな派生モデルが発売されていますが、2019年現在は、ミラ イースと2018年に登場した「ミラ トコット」がラインナップされています。
では、他社にもOEM供給をおこなっているアルトとミラ イースには、どのような違いがあるのでしょうか。
アルトの100万円以下で購入可能なグレードは(消費税8%込、以下同様)、エントリーグレード「F(MT/AT)」の2WD車(84万7800円)、4WD車(95万3640円)、「F(スズキセーフティーサポート装着車)」の2WD車(90万7200円)となっています。
また、ひとつ上のグレード「L」の2WD車(89万4240円)、「L(スズキセーフティーサポート装着車)」の2WD車(95万3640円)と、全7仕様です。
ミライースでは、エントリーグレード「B」の2WD車(84万2400円)、4WD車(97万2000円)、「B “SA III” 」の2WD車(90万7200円)となり、ひとつ上のグレード「L」の2WD車(87万4800円)、「L “SA III”」の2WD車(93万9600円)です。なお、「SA III”」とは、ダイハツの予防安全機能「スマートアシストIII」が標準装備されたグレードとなります。
では、細かな部分ではどのような違いがあるのでしょうか。
パワートレインにおいて、アルトは660cc直列3気筒ガソリンエンジンをベースに最高出力が52馬力仕様と49馬力仕様のふたつが設定され、ミライースは全車共通で660cc直列3気筒ガソリンエンジン(最高出力49馬力)のみとなっています。
カタログ燃費(JC08モード)では、アルトが25.2km/Lから37.0km/Lとなり、ミライースは32.2km/Lから35.2km/Lです。
■使い勝手や安全機能の違いとは?
最近は、使い勝手面を進化させているモデルが多く登場しています。とくに、軽自動車は日常で使うことを想定した収納スペースなどが備わっていますが、両車にはどのような違いがあるのでしょうか。
運転席や助手席での使い勝手において、アルトは助手席側にショッピングフックを採用。またコンソールドリンクホルダーを全車に標準装備(フロント2、リア2)しているほか、フロントのドリンクホルダーにはペットボトルだけでなく、500ml紙パックも収まります。
対するミライースは、グローブボックス上部にインパネロングトレイを採用。長財布やスマートフォンなどを置いておくことが可能です。また、センターフロア部分には、ティッシュBOXが収まるトレイを備えることで利便性が向上しています。
次に、先進安全装備の違いはどのような部分でしょうか。
アルトは、「スズキセーフティーサポート」を採用。デュアルセンサーブレーキサポート(対車両・対歩行者)、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、リアパーキングセンサー、オートライトシステムなどが装備されています。
ミライースには、一部グレードに「スマートアシストIII」が備わっています。衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)、衝突警報機能(対車両・対歩行者)、車線逸脱警報機能、前後誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能、オートハイビーム、コーナーセンサーなどが装備されています。
※ ※ ※
いまとなっては、少なくなってしまった100万円以下の新型車。そのなかで、ベースとなるアルトとミライースは、ニーズの高まる使い勝手と安全機能を追加しつつも、手の届きやすいクルマだったといえます。
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