ブランドの枠を超えてワールドワイドで益々活況を呈するSUVマーケット。この連載企画では、国産・輸入車を問わずSUVの「今」を感じられるモデルを順次紹介していく。今回紹介するのは「レクサスUX」だ。
レクサスSUVラインアップの最小モデル
「Creative Urban Explorer」をコンセプトに誕生した都会派コンパクトクロスオーバーUXは、2018年のジュネーブショーでワールドプレミア。同年11月から日本への導入を開始した。UXはLX/GX/RX/NXを揃えるレクサスのSUVシリーズの最小モデルで、ハイブリッド(FF/E-Four)と2Lガソリン(FF)モデルを展開するが、都会を軽快に駆け抜ける、という開発コンセプトを最もよく表しているのが、前軸荷重が軽くシャープなハンドリングを示すガソリンモデル、それもSUVの「S」にこだわったFスポーツだ。
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UXの搭載エンジンはガソリンの2L直4DOHCのみ。高速燃焼を追求し、世界トップレベルの熱効率40%(ハイブリッド用は41%)を達成すると同時に、ピストン側面にクロスハッチ状の細い溝をつけ保油性を向上させる世界初の技術や、レースで培った高回転化技術の採用などにより、174ps/6600rpmと209Nm/4000~5200rpmを発生する。
トランスミッションはCVTだが、従来のベルトとプーリーによる駆動に加え、発進用ギアを追加してダイレクトな発進・加速フィーリングを実現したDirect Shift-CVTを搭載。Fスポーツ専用装備のパドルシフトによる仮想10段の制御を駆使すれば、スポーツドライビングも十分楽しめるのが魅力だ。
ドライバーへの先進アシスト機能を積極導入
レクサスの基本哲学「二律双生」によって生み出されたエクステリアは、凝縮感のあるボディから大径タイヤに向かってフェンダーが張り出した動的なフォルムにより、頑強でありながら俊敏なパフォーマンスを予感させる。加えてFスポーツは漆黒メッキモールの専用スピンドルグリル、フォグランプベゼル、バンパーも採用、スポーツモデルならではの逞しさを表現する。
「内と外の双生」でデザインされたインテリアは、日本の建築思想から着想した造形や人とクルマの一体感の創出でドライビングの高揚感を演出した。インパネの和紙調シボや、刺し子をモチーフにしたステッチを入れたシート、金属の素材感を表現したセンタークラスターなど、互いに引き立て合う質感のコントラストで、感性をくすぐる相乗効果を生み出している。
安全技術も「単眼カメラ+ミリ波レーダー」の構成は変わらないが、昼間の自転車や夜間の歩行者検知を可能にした「プリクラッシュセーフティ」、同一車速内で前走車との距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」及び、同一車線内中央を走行するよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」 など、最先端の予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」の機能をさらに進化させている。
■レクサス UX200 Fスポーツ 主要諸元
●全長×全幅×全高=4495×1840×1540mm
●ホイールベース=2640mm
●車両重量=1490kg
●エンジン=直4DOHC
●排気量=1986cc
●最高出力=174ps/6600rpm
●最大トルク=209Nm/4000-5200rpm
●駆動方式=FF
●トランスミッション=Direct Shift-CVT
●車両価格(税込)=443万円
[ アルバム : レクサス UX200 Fスポーツ はオリジナルサイトでご覧ください ]
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