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業界ニュース 2019.9.13

登場するのが早すぎた? メーカーのこだわりが詰まった力作ぞろいの絶版軽5選

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■ようやく時代が追いついた? 気合いの入った軽自動車5選

 クルマを企画/開発するには膨大なお金がかかります。ですので現在は、ボディのデザインは異なるものの、同じプラットフォームを用い、同じエンジンとトランスミッションを組み合わせた「姉妹モデル」が多く存在します。

    不人気にもほどがある!? ビックリするほど売れていない軽自動車5選

 そんななか、ときどき今までにないコンセプトやメカニズムを採用して登場したモデルが登場します。登録車/軽自動車問わず、こうしたモデルはあります。

 メーカーが力を注いで開発したモデルですが、時代を先走ったせいか、その崇高な思想とはうらはらに、販売実績がともなわずに消えていったクルマも少なくありません。

 今回は、そんな「メーカーのこだわりが詰まった」クルマを軽自動車のなかから5台紹介します。

●スバル「R1」

 スバル「R1」は、2004年12月に発売された発表された3ドアクーペです。

 現在販売されているほとんどの軽自動車が、軽自動車規格である「全長3400mm×全幅1480mm」というワクをフルに使って設計されています。そんななか、スバルR1は全長3285mmと、可能な限り小さいサイズにパッケージングした軽自動車です。

 R1の発売からさかのぼること1年前、2003年12月に発売された、兄弟車のスバルR2よりも110mm短く設計されました。ホイールベースもR2の2360mmから、R1は2195mmとされています。

 3ドアクーペとして流れるようなワンモーションフォルムを採用。基本的には2人乗りのパーソナルカーとしながら、小さいながら後席も用意し2+2のスペシャリティカーとしていました。

 室内も上質で、マット調インストルメントパネルや2トーンカラーシートなどを装備。

 R1のカタログでは「マイ・ベスト・ミニ」と謳い、小さいことの魅力を語っています。こうしてR1を振り返って見ると、当時ヨーロッパですでに人気のあったスマート「フォーツー」のコンセプトに近いものを感じます。

 ただしこのコンセプトは一般的には受け入れられず販売は低迷、R1は2010年に販売を終了します。スバルは2012年2月には軽自動車自体の生産を終了しました。

●三菱「i(アイ)」

三菱i(アイ)は、2006年に三菱から発売された軽自動車です。

 三菱にとってはeKワゴン以来4年ぶりとなる新型軽自動車で、新開発となる「リア・ミッドシップレイアウト」プラットフォームを採用していました。

 これは、エンジンを車体後部、後輪の直前に搭載するプラットフォームで、ホイールベースの大幅な拡大(2550mm)と適切な前後重量配分により、優れた操縦安定性や上質な乗り心地、軽快なハンドリング、安定したブレーキングなど高次元の「走る」「曲がる」「止まる」を実現していました。

 発売当初はターボエンジン搭載車のみでしたが、後に自然吸気エンジン搭載車も登場しています。

 発売当時の価格帯は128万1000円(消費税込、以下同様)から161万7000円。リア駆動の2WDだけでなく4WDモデルも設定されました。2009年7月に発表された特別仕様車「Limited」は、99万8000円(2WD)という価格を実現しました。

 このアイをベースに、エンジンに代えてリチウムイオンバッテリーを搭載したEVモデルが「i-MiEV(アイ・ミーブ)」です。2009年6月に登場しました。

 アイは2013年に生産を終了しましたが、EVのアイ・ミーブは現在も生産されています。2018年には対歩行者安全強化のためフロントバンパー形状を変更、全長が85mm拡大して3480mmとなったため、軽自動車ではなく現在は登録車となっています。

■2019年のいま見ると、斬新なコンセプトだったことがわかる

●ホンダ「Z」

 ホンダ「Z」は、1998年9月に登場したホンダのSUVタイプの4WD軽自動車です。1970年に登場した初代「Z」の名前を復活させたところに、このモデルに対するホンダの気合いが見て取れます。

「スモール イズ スマート」という考えをもとに新しい価値を創造する、ホンダの「Kムーバー」シリーズのひとつとして登場しました。

 Zの特徴は、革新のプラットフォーム「UM-4」を採用したことです。UM-4とは「Underfloor Midship 4WD」の略で、後席の床下にエンジンを配置したアンダーミッドシップレイアウトでした。

 これにより、理想的な前後重量配分50:50を実現。素直なハンドリング性能と軽快なハンドリングを発揮しました。
 
 また、通常は後輪駆動で走行し、路面状況に応じて前輪にもトルクを伝達するビスカスカップリング方式のリアルタイム4WDを全モデルに設定しています。

 エンジンを床下に配置したことで、室内は小型車なみの居住空間を確保。さらに世界最高水準の衝突安全性も実現していました。

 発売当時の車両価格は、114万8000円(自然吸気エンジン)から128万8000円(ターボエンジン)。ターボモデルにはオプションで「リア・ヘリカルLSD」(4万円)も設定されていました。

 3ドアのみの設定だったことも影響し、販売は芳しくありませんでした。2002年には生産が終了しています。

●スズキ「ツイン」

 スズキ「ツイン」は、2003年1月に登場した2シーターモデルです。

 ツインの特徴は、市販軽四輪車で初めてハイブリッドシスステム搭載車を設定したことです。このハイブリッドはエンジンとトランスミッションの間に薄型のモーターを配置。リアシート後方には鉛電池を搭載したシンプルなシステムで、アイドリングストップ機能も搭載していました。10・15モード燃費で34km/Lを実現していました。

 当時としては国産軽四輪車最小サイズの全長2735mmとされたボディは、最小回転半径3.6mを実現。当時はすでに認知度も上がっていたフォーツーのようなシティコミューターでした。

 ハイブリッド車だけでなく、ガソリンエンジン搭載車も用意。エアコンレスモデルながら、5速MTモデルの車両価格は49万円(消費税抜、以下同)と、衝撃的な価格設定でした。ちなみにエアコンやパワーステアリングなどが装備された3速ATガソリンモデルは84万円、ハイブリッドモデルは129万円から139万円と、リーズナブルな設定となっていました。

 2シーターのシティコミューターというコンセプトが災いして販売は低迷、ガソリン車/ハイブリッド車ともに2005年には生産が終了されました。

●ダイハツ「ミゼットII」

 ダイハツ「ミゼットII」は、1996年に登場した軽商用車です。

 ミゼットIIは「我が街のミニマム・トランスポーター」をコンセプトに、当時の軽自動車規格よりも全長で約50cm、全幅で約10cm小さい全長2790mm×全幅1335mm×全高1705mmと、当時としては軽自動車最小のモデルでした。

 その名前が表すとおり、ミゼットIIは1957年に発売された初代「ミゼット」のコンセプトを踏襲したモデルです。初代ミゼットは3輪でしたが、ミゼットIIは安全性を考慮して4輪のトラックタイプとなっています。

 発売当時は1人乗り/4速MT仕様のみの設定で、価格は46万9000円(消費税抜、以下同)から59万9000円と、当時「日本一安い価格帯に設定」していました。

 1997年には3速ATモデルも登場、こちらはベンチシートを採用して2人乗りを実現しました(1人乗りの8万5000円高)。さらにこのタイミングで荷台部をスチール製とした「ミゼットIIカーゴ」も登場しています。

 メカニズムとしてはそれほど特記することのないモデルですが、小口配達用の商用車というコンセプトは発売当時も斬新で、愛らしい内外装のデザインもあり、新車販売が終了したいまも、現役で活躍するモデルです。
 
※ ※ ※

 それほどヒットしなかったモデルでも、いざ販売が終了してしまうと、逆にそのメカニズムやコンセプトなどに共感してしまうような、崇高な「志」の詰まったモデルというのが、軽自動車だけでなく登録車にも存在しています。

 人気がなかったモデルというのは、当然ですがヒットしたモデルよりも中古車市場で台数が少ないため、なかなか価格と程度のバランスが良い個体を見つけることができません。ですが逆にいえば、そうした中古車を探しあてる喜びもありますし、不人気車ということで思いのほかリーズナブルに買えることもあります。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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みんなのコメント

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  • shi*****|2019/09/13 08:28

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    iに、ターボ+MTがあったら買ったと思う。
    派生車種なんかもあっても良かったのに、三菱の体力が無かったかな。
  • jin*****|2019/09/13 11:59

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    軽自動車に DIY という発想を持ち込んだ「ダイハツ・ネイキッド」も、日本のユーザーには残念ながら浸透しなかったが、力作だったと思う。
    「ネイキッド」は、素材感にこだわっただけでなく、軽初のディスチャージヘッドランプ、キーフリーシステム採用など、無骨な印象の中に最先端を散りばめていた。
    特にターボモデルは、速さだけなく ブローオフバルブの音が大きめで、乗り手をワクワクさせた。
  • eh1*****|2019/09/13 16:34

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    R1なんか今でも誰も買わないだろ

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