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消えたはずの名車がまだ売っていた!? 海外で生き残ったクルマ5選

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消えたはずの名車がまだ売っていた!? 海外で生き残ったクルマ5選

 かつて名車といわれたクルマでも、ロングセラーなクルマであっても、ユーザーのニーズに対応できなくなれば、生産を終了してしまうことは多々あります。

新世代「カローラ」の姉妹車として「レビン」が復活! また、クルマを取り巻く法規が変わって、やむを得ず生産を終了するケースもあります。

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 しかし、そうして消えていったクルマのなかには、その名前が使い回され、海外で販売されることがあります。そこで、国内販売が終了してしまっても、名前だけが残ったクルマ5車種をピックアップして紹介します。

●ホンダ「シティ」

国内の「グレイス」が海外では「シティ」として販売 1981年に発売されたホンダ「シティ」は、それまでにないコンセプトのコンパクトカーとして、大ヒットを記録したクルマです。

 初代シティは背の高いキャビンとし、エンジンルームを極力小さくするレイアウトを採用。居住空間を広くし、それ以外はコンパクトに収めるという考え方は、後のコンパクトカー開発に大きく影響しました。

 シティは2代目が発売され1994年には生産を終了しましたが、国外向けに名前だけ残り、現在は新興国向けのセダンとして新世代のシティが販売されています。

 現行のシティは日本名「グレイス」として国内でも販売されているモデルです。コンパクトハッチバックの「フィット」をベースにトランクを設置。デザインもセダンとしての違和感はなく、むしろスタイリッシュな印象です。

 主な仕向地はインド、タイ、中国などで、基本的な部分はグレイスに準じた仕様ですが、インドではディーゼルエンジンもラインナップされています。

●日産「サニー」

日産を代表する大衆車「サニー」はいまも大衆車として生き残っている 日産がかつて販売していた、同社を代表する大衆車の「サニー」は1966年に初代が発売されました。そこから40年にわたって販売されてきましたが、セダン人気の低下や、コンパクトカーを主軸に置く日産の戦略もあり、国内でサニーは消滅してしました。

 しかし、インドやミャンマー、中国などでサニーという車名が復活し、販売されています。

 現行のサニーは日本で2016年に販売を終えた「ラティオ」と同型車となっています。エンジンは1.5リッター直列4気筒ガソリンを基本として、インド仕様ではディーゼルエンジンもラインナップしています。

 かつての大衆車は、いまやアジア圏で大衆車として活躍しています。

●ダイハツ「テリオス」

コンパクトSUVの先駆者「テリオス」は本格SUVに コンパクトなSUV(当時はRV)として1997年に発売されたダイハツ「テリオス」は、2018年までと10年販売された後に生産を終了しました。

 国内では後継車がありませんでしたが、2018年からインドネシアなど東南アジアで新型テリオスが販売されています。

 現行のテリオスは3列シートが採用され、ミニバンのフォルムに近いSUVです。

 ボディサイズは全長4435mm×全幅1695mm×全高1705mmと、日本でも使い勝手がよさそうなコンパクトサイズとなっています。

 搭載されるエンジンは1.5リッター直列4気筒ガソリンのみで、トランスミッションは5MTと4ATと、シンプルなメカニズムが採用されており、信頼性を高めています。

スポーツモデルも普通のクルマになって生き残る●三菱「ランサー」

往年の名車「ランサー」も海外で販売されていた 三菱「ランサー」といえば、1973年に発売された初代からラリーをはじめモータースポーツで活躍し、スポーティなセダンとしての地位を確立しました。

 近年では超高性能な4WDスポーツセダン「ランサーエボリューション」シリーズが人気でしたが、2016年に販売を終了。それに先立って2010年にランサーも国内販売を終了し「ギャランフォルティス」に統合されます。

 その後、ランサーの名は台湾で販売されている「グランドランサー」として残っていますが、じつはオーストラリアで、国内で販売していたギャランフォルティスがランサーとして販売が継続していたのです。

 オーストラリアのランサーは2リッター直列4気筒エンジンを搭載し、スペック的にはギャランフォルティスとほぼ同じとなっています。

 なお、スポーティなモデルはラインナップされず、全グレードともCVTのみです。

●トヨタ「レビン」

「レビン」といえばスポーティなモデルだが、いまは…… かつて、トヨタ「カローラ」のスポーティグレードといえば「レビン」です。初代カローラレビンの「TE27型」や、FR車として最後の「AE86型」、レビンの最終モデル「AE111型」など、歴代レビンはどの時代も先端をいくスポーティカーでした。

 2000年にレビンが消滅してしまうと、その後はカローラシリーズにはスポーティなグレードは設定されず、2018年発売の「カローラスポーツ」でも、レビンは設定されませんでした。

 ところが、2018年、中国の広州国際モーターショーにおいて新型カローラシリーズが発表され、レビンも同時に登場しました。

 車名はトヨタ「レビン」としてカローラの姉妹車にあたり、ガソリン車とハイブリッドがラインナップされ、外観もカローラに比べてスポーティな印象となっています。

 ただし、レビンはカローラに比べて高性能なエンジンを搭載しているわけでなく、かつてのレビンのようなモデルではありません。

※ ※ ※

 今回紹介したクルマの名前は、往年の名車ばかりです。かつて一時代を築いたモデルもあります。

 しかし、古さを感じてしまう名前だったのか、メーカーは残さない決断をして、日本の市場から消滅してしまいました。

 もし残っていればどうなったかは、わかりませんが、もう少し伝統を重んじてもよいのかと思いました。

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