ドイツの"マイクロモビリティ・エキスポ2019"で「未来の交通システムの要求を満たすために新たなゼロエミッションドライブ概念の使用を促進している」というフォルクスワーゲン・コマーシャルビークルズから発表されたのは……TEXT●大家伝(OYA Den)
ラストマイルに最適な電動バイクをハノーバーで生産し今年より供給
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2019年、5月2~4日にドイツ・ハノーバーで"マイクロモビリティ・エキスポ2019"が開催された。これは都市部でのマイクロモビリティ促進を目的としたもので、新しい会議と展示会の形式としても注目された。
新しい製品や技術を展示するだけでなく、開催コンセプトにオープンな対話も含まれていて、未来のマイクロモビリティのビジョンを概説すると同時に今日のマイクロモビリティの革新的な新製品が発表されたりもした。
そのなかでフォルクスワーゲンの商用車部門から、「年末までに新しいCargo e-Bikeで市場に参入し、ラストマイルを達成する」といった発表があった。ラストマイルとは公共交通機関の先であり、自宅や目的地と最寄り駅の間を指す表現である。
Cargo e-BikeプロジェクトマネージャーのThomas Ludewigによると、「その目的は都市のモビリティの様相を変え、CO2排出量を大幅に削減することです」とのこと。
フォルクスワーゲン・コマーシャルビークルズのCargo e-Bikeは250w(48V)のミッドマウントモーターで、最高25km/hの速度でライダーのペダリングにパワーアシストを追加する。特徴的なポイントして、モーター駆動のエネルギーは500Whのリチウムイオン電池、航続距離は最大100km。
そしてフロントアクスルの革新的なキネマティックス(エネルギーや運動量などにより物体の運動を議論する方法)を用い、前部荷台の積載物がコーナリング時にカーゴバイクと一緒に傾くことはなく、むしろ水平に保たれて安定。この傾斜調整技術はカーゴバイクの分野における革新的技術なのだそう。
またCargo e-Bike自体はフォルクスワーゲン・コマーシャルビークルズのハノーバー工場にて、まもなく生産が開始されるとも。
さらにフォルクスワーゲン・コマーシャルビークルズでは、車両展示会と並行して開催された会議にも積極参加。とくにフォーラムではイノベーション、ベストプラクティスの例、および可能なマイクロモビリティソリューションに関するディスカッションやプレゼンテーションを行った。
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