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業界ニュース 2019.5.23

ハイパワーこそ正義だった時代 昭和のDOHCターボ車5選

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■懐かしのDOHCターボエンジン搭載車

 現在では、燃費向上などの環境性能のためのダウンサイジングターボエンジン搭載車が増えていますが、1979年に日産が日本初のターボ装着車「セドリック/グロリア」を発売すると、ライバル各社もパワーアップ目的でターボに注目します。

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 そして日産に続けと、各社ターボチャージャー装着モデルを発売し、高出力化競争が加速します。さらにDOHCエンジンにターボを装着したモデルへと進化して、高性能モデルの定番エンジンとなります。

 そこで、昭和の時代に一気に広まったDOHCターボエンジンを搭載するクルマ、5車種をピックアップして紹介します。

●日産「スカイライン2000ターボRS」(1983年)

 1970年代の排ガス規制や車両重量の増加により「牙を抜かれた」とまで言われた5代目「スカイライン」でしたが、1980年に2リッター直列6気筒OHCの「L20E型」エンジンにターボチャージャーを装着した「スカイライン2000GT ターボ」を発売して、2リッタークラス最強に返り咲きました。

 この「L20ET型」エンジンは1981年にモデルチェンジされた6代目にも搭載されましたが、後に2リッター直列4気筒4バルブDOHCで150馬力(グロス)を発揮する「FJ20E型」エンジンを搭載した「スカイライン2000RS」を発売します。

「DOHC=高性能」と考えていたドライバーたちの関心を集め、1983年にはさらに「FJ20E型」エンジンにターボチャージャーを装着し190馬力(グロス)まで最高出力を高められた「FJ20ET型」エンジンを搭載する「スカイライン2000ターボRS」も登場しました。

 十分にハイパワーなスカイラインでしたが、さらに1984年にはターボによって圧縮されたエアを冷却して効率を高めるインタークーラーを装着し、最高出力205馬力(グロス)に高められた「スカイライン2000ターボインタークーラーRS」を発売。

「RB型」エンジンが登場する7代目スカイラインにバトンタッチするまで、最強のスカイラインとして高い人気を誇りました。

■マツダ「ファミリア1600GT」(1985年)

 ボクシーなスタイルと洒落た内装で爆発的なヒット作となった5代目「ファミリア」は、1980年に発売されました。

 ライバル車たちの高出力化に対抗して、1983年に1.5リッター直列4気筒SOHCターボの「E5型」エンジンを搭載する「ファミリア1500XGターボ」をラインナップ。1985年にモデルチェンジされた6代目にも継続して搭載されるなど、上位グレード用エンジンとなります。

 しかし、わずか数カ月後には1.6リッター直列4気筒4バルブDOHCで、国内1.6リッタークラス最高の出力140馬力(ネット)を発揮する「B6型」ターボエンジンを搭載したマツダ「ファミリア1600GT」を追加ラインナップしました。

 1.6リッターながら、当時の比較で用いられた「グロス換算」では160馬力を超える動力性能は強烈で、中高速コーナーが続くようなコースでの速さは目を見張るものがありました。

 また、日本初のフルタイム4WDとなった「GT-X」が高い人気となり、平成となった1989年に7代目ファミリアが登場するまで高性能コンパクトカーの代表格となりました。

●スズキ「アルトワークスRS-X」(1987年)

 1979年に「新車価格47万円」と衝撃的な低価格でデビューしたスズキ「アルト」は、その後に「軽ボンネットバン」ブームを巻き起こしました。

 1985年には軽自動車初の電子制御燃料噴射装置「EPI」を採用した3気筒SOHCインタークーラーターボモデルの「アルトターボ」を追加。さらに1986年には42馬力を発揮するスズキの軽自動車では初となるDOHCエンジン搭載モデルの「アルトツインカムRS」の発売と、アルトターボの最高出力を48馬力まで向上させライバルたちを引き離しにかかりました。

 さらに1987年にはアルトツインカムRSのDOHCエンジンをベースに、軽自動車初の最高出力64馬力(ネット)を発揮する「F5A型」550cc3気筒4バルブDOHCインタークーラーターボエンジンを搭載した「アルトワークス」シリーズを発売。

 とくに2WDで軽量な「アルトワークス RS-S」や「RS-X」は、当時人気だったトヨタのAE86型「レビン/トレノ」を凌ぐほどのゼロ発進加速で、スポーツドライブ好きやメカ好きなドライバーに絶賛されました。

 また、ビスカスカップリング式センターデフを採用したフルタイム4WDの「RS-R」は、全日本ラリー選手権などモータースポーツでも活躍し、ダイハツ、スバルとの三つ巴の争いに発展します。

■日本で発売された新型スープラも始まりは昭和から

●三菱「ギャランVR-4」(1987年)

 1969年に発売された初代三菱「ギャラン」はラリーにも投入されたスポーティなモデルでしたが、2代目からミドルサイズカーへ移行したことで、1978年にデビューした軽量コンパクトボディの初代「ランサー」にモータースポーツ活動の主軸が移ります。

 1970年代後半には、すっかり「大人しいセダン」のイメージが定着していたギャランですが、国内外のラリーで活躍した「ランサーEX ターボ」が販売終了となった1987年に、世界ラリー選手権に参戦することを前提にした「ギャランVR-4」が発売され、高性能セダンに返り咲きます。

 搭載するエンジンは、2リッター直列4気筒4バルブDOHCインタークーラー付きターボの「4G63型」で、直列4気筒エンジンとしては過去最高の最高出力205馬力(ネット)を発揮。

 同時期に発売された8代目日産「ブルーバード1800SSS ATTESA」が175馬力でしたので、大人しいエクステリアからは想像がつかないほどの動力性能を誇っていました。

 さらにマイナーチェンジを繰り返し、最終仕様では最高出力は240馬力に到達。ギャランVR-4は後に続いた「ランサーエボリューション」シリーズの源流であり、現在では少数となった国産ハイパワー4WDセダンの元祖ともいわれています。

●トヨタ「スープラ3.0GT」(1986年)

 1978年にデビューした初代「セリカXX」(輸出名:スープラ)は、2.6リッター直列6気筒エンジンを搭載した、北米市場を意識したクルマでした。

 2代目は直線基調のボディに「ソアラ」と同じ2.8リッター直列6気筒DOHCの「5M-GEU」エンジンを搭載し、「国産200km/hオーバーカー」(市販車では180km/hでスピードリミッターが作動)の仲間入りを果たします。

 しかし、3リッターV型6気筒ターボエンジンを搭載し、230馬力(グロス)を誇る3代目「フェアレディZ」には動力性能では及びませんでした。

 そこで、1986年にセリカXXから輸出名と同じトヨタ「スープラ」に車名変更を伴うモデルチェンジを行ない、最高出力230馬力(ネット)を発揮する3リッター直列6気筒DOHCターボの「7M-GTEU型」エンジンを搭載する「スープラ3.0GT」が登場。

 ロングノーズでスタイリッシュな3ドアクーペは、低速トルクも大きく市街地でも快適に走れるなど、スポーティかつオールマイティなモデルでした。

 市販車をベースとした「グループA」と呼ばれるカテゴリーのツーリングカーレースにも参戦するなど、高性能をアピールし、若いファンを獲得します。

 そして一旦途絶えたスープラの系譜でしたが、2019年に17年ぶりとなる復活を遂げて、新たなスープラの歴史が始まりました。

※ ※ ※

 現在のターボ付きエンジンは、緻密な制御によって自然吸気のようなフィーリングで、ターボの存在を意識させないくらいに進化しました。

 一方で、昭和の終わりのころのターボ車は、まさに「ドッカンターボ」といわれるほどパワーの出方が急激で、むしろ乗りにくいはずなのに、それを楽しいとさえ錯覚させる魅力がありました。

 いまのクルマは高度に進化して、環境性能を担保しながら高い動力性能も発揮しますが、個性という点では昔の方が印象に残ったモデルが多かったのかもしれません。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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みんなのコメント

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  • mog*****|2019/05/23 06:45

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    L20ETは、パワーアップが目的じゃなくて、低燃費が目的だった…はず。
  • yuk*****|2019/05/23 12:52

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    当時のターボエンジンは、排ガス規制のごまかしで小排気量でパワーが出るのと、排ガスがきれいになるという触れ込みで国交省の認可を取ったはず?
    昔から監督官庁なんていい加減なものです、要は企業がもうかればOK!!
  • hir*****|2019/05/23 14:17

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    当時L20スカイラインGTパサージュに乗っていたが、発進時のろかったが加速をしてアクセル踏んで
    2速から3速時背中がシートに押し付けられる感覚がなつかしい

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