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人気のトヨタ「アルファード」3年間の維持費はいくら? ガソリン・HVはどちらがお得か徹底検証

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人気のトヨタ「アルファード」3年間の維持費はいくら? ガソリン・HVはどちらがお得か徹底検証

■アルファード&ヴェルファイアのお買い得グレードは?

 多人数で乗車できる3列シートミニバンの人気が高いですが、その最上級車種となるのがトヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」です。

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 両車は基本部分を共通化した姉妹車で、アルファードはトヨペット店、ヴェルファイアはネッツトヨタ店で販売されています(一部地域を除く)。

 2018年(1月から12月)の販売ランキングを見ると、全長が4900mm以上の3ナンバー車で登録台数が最も多かったのは、アルファード(年間登録台数は5万8806台)でした。姉妹車のヴェルファイア(4万3130台)と合計すると10万1936台に達します。

 この台数は、コンパクトミニバンのトヨタ「シエンタ」(9万4048台)を上まわり、「プリウス」(11万5462台)に迫る販売実績です。車両の価格が337万6080円から750万2760円に達することも考えると、物凄い人気車といえるでしょう。

 アルファード&ヴェルファイアが高い人気を得た理由は、広くて豪華な室内にあります。全長4950mm(エアロパーツ装着グレード)、全幅1850mm、全高1935から1950mmという大柄なボディで、3列目のシートまで含めて頭上と足元の空間が広いです。

 しかも内装は、インパネからシートの生地まで上質に仕上げられ、快適装備も充実しているので、リムジン的な快適性を得られます。

 そのため、レクサス「LS」やトヨタ「クラウン」をショーファーとして使っていたユーザーが、アルファード、ヴェルファイアに乗り替えるなどして、ユーザーを増やしました。

 とくにアルファードを扱うトヨペット店では、商用車で人気の高いハイエースも販売しており、法人の顧客も多いため、重役を乗せたりする目的でアルファードを購入するユーザーがいるといいます。

 トヨタの商品企画担当者は次のようにコメントしました。

「TVのニュースなどで、政治家がアルファードを使っている場面が放映され、イメージアップに繋がったこともあると思います」

 政治家や企業の重役のみならず、最近では芸能人にもアルファード、ヴェルファイアを利用しています。これまでのセダンタイプの高級車より、ミニバンの方が乗り降りもしやすく、車内でゆったりくつろげる点が、これほどまでに人気を得た理由といえそうです。

■アルヴェルの人気グレードはエアロボディの派手顔

 今回はアルファード&ヴェルファイアの買い得グレードや維持費を検証してみます。

 アルファード&ヴェルファイアに用意されるエンジンは、直列4気筒2.5リッター、直列4気筒2.5リッターハイブリッド、V型6気筒3.5リッターの3種類です。

 3.5リッターガソリンはレクサス「GS350」などに搭載されるエンジンと共通で、直接噴射とポート噴射を併用して最高出力は301馬力、最大トルクも36.8kg-mと強力です。吹き上がりが優れ、回転感覚は静かで滑らかです。

 一方で、3.5リッターエンジンを搭載するグレードで最も価格が安いのは「アルファードSC」ですが、最も安いといっても約500万円と高額です。

 使用する燃料はプレミアムガソリンで、JC08モード燃費は10.8km/Lなので、燃料代も高くつきます。かなり贅沢なエンジンですから、一般的な選択肢とはいえないでしょう。

 そこで2.5リッターのノーマルエンジンとハイブリッドの維持費を比較してみます。両方ともにエアロパーツを備えた派手顔のグレードが人気で、アルファードであれば2.5リッターノーマルエンジンを搭載する2.5S(375万7320円/7人乗り)と、ハイブリッドS(463万2120円)がお買い得グレードです。

 なお、アルファードとヴェルファイアのグレード体系や価格は全く同一です。今回の比較では、アルファードを例に試算しました。

■ノーマルエンジンのアルファードの3年間の維持費は90万円

 ノーマルエンジンのアルファードの3年間の維持費は下記のようになります。

■グレード:2.5S(7人乗り)車両本体価格(税込み):375万7320円自動車税(3年分):13万5000円自動車取得税:9万3900円自動車重量税(3年分):4万9200円自賠責保険料(37か月分):3万6780円リサイクル料金:1万6550円各種代行手数料+預かり法定費用(概算):5万2350円ガソリン代/3万km(3年分):43万9393円オイル交換(2回分):1万600円オイルエレメント交換(1回):7400円タイヤ交換(1回):7万8000円

★税金や維持費の合計:91万9173円★車両本体価格を含めた総合計:467万6493円

※ガソリン代はJC08モード燃費の85%、レギュラーガソリン価格は1リットル当たり145円で計算しています※上記の金額はすべて概算で、購入時期や販売会社によって異なります※任意保険の保険料は含まれていません

■ハイブリッドはエコカー減税の対象に 低燃費でガソリン代も減らせる

 ハイブリッドのアルファードの3年間の維持費は下記のようになります。

■グレード:ハイブリッドS車両本体価格(消費税込):463万2120円自動車税(3年分):10万1200円(翌年度75%減税)自動車取得税:0円自動車重量税(3年分):0円自賠責保険料(37か月分):3万6780円リサイクル料金:1万6550円各種代行手数料+預かり法定費用(概算):5万2350円ガソリン代/3万km(3年分):27万8846円オイル交換(2回分):1万600円オイルエレメント交換(1回):7400円タイヤ交換(1回):7万8000円

★税金や維持費の合計:58万1726円★車両本体価格を含めた総合計:521万3846円

※ガソリン代はJC08モード燃費の85%、レギュラーガソリン価格は1リットル当たり145円で計算しています※上記の金額はすべて概算で、購入時期や販売会社によって異なります※任意保険の保険料は含まれていません

■6年を境にガソリン・ハイブリッドどちらがお得か変わってくる

 アルファードハイブリッドSの価格は、ノーマルのガソリンエンジンを搭載した2.5Sに比べると87万4800円高くなりました。アルファードハイブリッドには、後輪をモーターで駆動する4WD(E-Four)が標準装着され、価格を一層高めています。

 ノーマルエンジンの4WDは約25万円ですから、後輪駆動システムを除いたハイブリッドの正味価格は、約62万円といえるでしょう。

 ハイブリッドSの価格は前述のように2.5Sに比べて87万4800円高いですが、維持費を含めた総合計の差額は53万7353円に縮まります。ハイブリッドSでは購入時に納める自動車取得税と同重量税がエコカー減税によって免税になり(2018年度実績)、3万kmのガソリン代も16万547円節約できるなど、購入時と購入後の諸費用を合計で33万7447円安くできるからです。

 そして6年間/6万kmを走れば、ガソリン代の節約は32万1094円に拡大して、総合計の差額は37万円前後になります。4WDの価格換算額の約25万円を差し引けば、12万円の差額です。

 ハイブリッドの運転感覚が2.5リッターのノーマルエンジンに比べて上質なことも考えると、6年間/6万km以上を走るなら、ハイブリッドが買い得という見方も成り立ちます。

■規定範囲内の走行距離なら残価設定ローンも要検討

 2.5Sでは、車両価格の全額を3年間の均等払いで返済する通常ローンの場合、月々の返済額は11万7700円です(金利は年率8%)。残価設定ローンなら6万2400円に下がります(年率6%)。

 アルファードはリセールバリュー(中古車として販売する時の価値)が高いので、3年後の残価(残存価値)も新車時の56%に達します。一般的に3年後の残価率は40から45%ですから、アルファードは好条件といえます。残価設定ローンは、残価を除いた金額を返済するため、残価が高ければ月々の返済額を抑えられます。

 ハイブリッドSは、3年間で均等払いの通常ローンでは、月々の返済額が14万5100円です(年率8%)。残価設定ローンならば7万6900円になります(年率6%)。3年後の残価は、2.5Sと同じく56%です。

 アルファードは2.5Sでも相当な高価格車で、経済的な負担も大きいですが、残価設定ローンの条件は良いです。

 走行距離が規定の範囲に収まるなど、使い方が残価設定ローンに適していれば検討すると良いでしょう。

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