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燃費1位「プリウス」に次ぐ意外なクルマとは? 国産セダン燃費ランキングTOP5

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燃費1位「プリウス」に次ぐ意外なクルマとは? 国産セダン燃費ランキングTOP5

■実用車として人気のセダン、燃費性能TOP5

 クルマの購入を検討する時に、重要な燃費。これは、燃料1リットルで何キロ走れるかを数値化したものです。

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 各自動車メーカーでも燃費を改善するべく技術開発が進んでいて、「アイドリングストップ装置」「直噴エンジン」「可変バルブタイミング」などの燃費向上技術を採用したり、エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車を開発しています。

 そのなかでも、古くからあるボディタイプである「セダン」は、世界初の量産ハイブリッド専用車であるトヨタ「プリウス」をはじめ、最新技術が最初に搭載されることが多いタイプでもあります。

 国土交通省は毎年、型式指定や新型届出を受けたクルマの「自動車燃費一覧」を公表しています。そこで今回は平成31年3月公開のデータから、国産セダンのカタログ燃費上位5台を紹介します。

 なお、本ランキングではディーゼルエンジンを搭載したモデルは除外しています。

●1位 トヨタ「プリウス」 JC08モード燃費 39.0km/L

 「21世紀に間に合いました。」のキャッチコピーで1997年に登場したのがトヨタ「プリウス」です。

 今でこそハイブリッドカーの代名詞的な存在となっていますが、初代の発売当時は同じ車格の車種と比べて割高だったことなどから苦戦が続きました。

 しかし、その後の環境問題への関心の高まりやガソリン価格の変動などにより注目が集まりはじめ、2003年に登場した2代目、2009年に登場した3代目は人気車種へと成長しました。2015年には現行型の4代目に進化しています。

 1.8リッター直列4気筒で最高出力98馬力を発揮する「2ZR-FXE型」エンジンに「1NM型」モーターが組み合わされたハイブリッドシステム「THS II(Toyota Hybrid System II)」により、JC08モード燃費で39.0km/L(Eグレード)と優れた燃費性能を発揮することが特長です。

 また、リアに搭載された「1MM型」モーターで後輪を駆動する「E-Four」(電気式4WDシステム)搭載車も、JC08モード燃費で34.0km/Lを記録しています。

 価格はベーシックな「E」が251万8560円(消費税込:以下同様)、上級グレードの「Aプレミアム“ツーリングセレクション”」は328万4280円となっています(ともにFF仕様の価格)。

●2位 ホンダ「グレイス ハイブリッド」 JC08モード燃費 34.8km/L

 ホンダ「グレイス」は、高い燃費性能と広い室内空間を兼ね備えた小型セダンです。

 ハイブリッド仕様に搭載されるパワートレインは1.5リッター直列4気筒で最高出力110馬力を発揮する「LEB型」エンジンに「H1型」モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」です。

 車両重量1160kg(HYBRID DXグレード・2WD仕様)の軽量なボディと相まって、34.8km/L(HYBRID DX/HYBRID LX・Honda SENSINGグレード)という低燃費を実現しています。4WD仕様でも燃費は29.6km/Lと、性能低下は小さいです。

 車両本体価格はベーシックな「HYBRID DX」が197万9640円で、上級グレードの「HYBRID EX・Honda SENSING」は235万3320円となっています(ともにFF仕様の価格)。

●3位 トヨタ「カローラアクシオ ハイブリッド」 JC08モード燃費 34.4km/L

 日本を代表するベストセラー車「カローラ」シリーズから登場したトヨタ「カローラアクシオ」は、2012年発売の現行モデルで2代目となるセダンです。

 ハイブリッド仕様にはプリウスよりもひと回り小さい排気量1.5リッターの「1NZ-FXE型」エンジンが搭載され、それに「1LM型」モーターが組み合わされることでJC08モード燃費で34.4km/Lの低燃費を実現しています。

 車両本体価格はベーシックなグレード「HYBRID」が207万3600円で、上位グレードの「HYBRID G“W×B”」は248万2920円です。

■発売から40年以上のロングセラー車も

●4位 トヨタ「カムリ」 JC08モード燃費 33.4km/L

 1980年に初代が登場したトヨタ「カムリ」は、現在は北米市場がメインマーケットとなっている車種です。優れた直進安定性と快適な居住性を持ち、ロングクルージングにも適していることから北米では人気車種となっています。

 国内に投入されるカムリはハイブリッド仕様のみとなっており、2.5リッター直列4気筒で最高出力178馬力を発揮する「A25A-FXS型」エンジンに「3NM型」モーターを組み合わせ、JC08モード燃費で33.4km/Lの燃費性能を誇ります。

 ボディはやや大柄で、車両重量も1540kg(Xグレード)と決して軽くはありませんが、アイドリングストップ装置や可変バルブタイミング直噴エンジン、そしてハイブリッドシステムが組み合わされることでこの燃費性能を実現しています。

 車両本体価格はベーシックな「X」が329万8320円で、トップグレードの「WS“レザーパッケージ”」は434万1600円です。

●5位 ホンダ「アコード」 JC08モード燃費 31.6km/L

 ホンダ「アコード」は1976年に初代が発売されました。ホンダを代表するコンパクトカー「シビック」と同様に「CVCC」エンジンを搭載し、高い環境性能を実現したことで、北米で人気車種となります。

 2017年に発売された現行型の10代目アコードは、初代に比べはるかに上級化してアッパーミドルクラスセダンへと成長しました。

 国内ではカムリと同様にハイブリッド仕様のみがラインナップされており、エンジンは2.0リッター直列4気筒で最高出力145馬力を発揮する「LFA型」エンジンに「H4M型」モーターが組み合わされています。

 ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」は、走行のほとんどをモーターで行い、エンジンの出力は発電と高速巡航でのみ利用する方式です。このハイブリッドシステムを活用することで、JC08モード燃費で31.6km/L(HYBRID LXグレード)の燃費性能を実現しています。  車両本体価格は「HYBRID LX」が385万円で、上級グレードの「HYBRID EX」は410万円となっています。

* * *

 かつてファミリーカーとして人気を博したセダンですが、近年はミニバンやSUVの人気に押されて各メーカーも車種数を絞る傾向にあります。しかし、いまだに一定の需要があることから、セダンの燃費性能が向上することは望ましいといえるのではないでしょうか。

 紹介した各車種のJC08モード燃費は、実際の環境や使用状態によって実際の燃費と変わりますが、車種選びの参考にしてみてください。

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