勝ち組1位は本格オフローダー!
今は新型車の発売が滞っている。そこでグレード追加、2018年に試乗したプロトタイプ(試作車)なども含めて、勝ち負けを考えたい。
今年も個性的なクルマが多数登場! 独断で選ぶ2018年の外観デザイントップ3&ワースト3
■勝ち組
12位 スペーシアギア
人気の高いスペーシアをベースに、流行のSUV感覚を取り入れた。走行性能はベース車と同じだが、車内に汚れを落としやすい加工を施して、価格はスペーシアカスタムよりも割安だ。
11位 XVハイブリッド(e-BOXER)
モーター駆動の併用で走りが滑らか。ノーマルエンジンとの価格差は約13万円と安く、エコカー減税まで含めると10万円に縮まる。きわめて割安だ。
10位 日産セレナe-POWER
追加グレードだが、モーターは実用回転域の駆動力が高く、加速も滑らか。アクセル操作による速度調節の幅も広く、低燃費を含めてメリットが多い。
9位 レクサスES
LSが極端に肥大化したので、ESは前輪駆動ながら快適性の優れたレクサスとして注目される。乗り心地をもう少し洗練させると選ぶ価値が一層高まる。
8位 ダイハツ・ミラトコット
実車を見ると外観が落ち着いた雰囲気で、ミラココアなどの「女の子路線」とは異なる。バイアングルLEDヘッドライトとサイド&カーテンエアバッグを全車に標準装着して買い得だ。
7位 三菱エクリプスクロス
峠道では後輪の接地性が甘く感じられ、安定性も不満だが、操舵に対する反応は機敏で良く曲がる。運転感覚は楽しく、居住性も前後席ともに満足できる。
6位 ホンダ・インサイト
モーター駆動が中心のハイブリッドは加速感が滑らかで、走行安定性と乗り心地も優秀だ。内装は上質で、価格は装備の割に安く抑えた。
5位 三菱デリカD:5
大幅なマイナーチェンジで外観は賛否両論だが、2.2リッターのクリーンディーゼルターボは滑らかで静粛性が優れ、走行安定性と乗り心地も大幅に向上した。居住性は以前と同じだが、全長が4800mm以下のミニバンではもっとも快適だ。
4位 ホンダN-VAN
前身のアクティバンに比べて荷室長は短いが、助手席と後席を畳むと運転席以外は平らな空間になる。左ドアのワイドな開口部など、新機能を採用した。
3位 スバル・フォレスター
プラットフォームが刷新され、高重心のSUVながら安定性が優れている。2.5リッターエンジンの搭載で動力性能も高まり、ターボの廃止は残念だが機能を素直に進化させた。
2位 トヨタ・クラウン
運転感覚がメルセデス・ベンツに近づき、外観もクラウンらしさが薄れた。それでも「日本のクラウンを終わらせずに今後も進化させる」姿勢は注目される。
1位 スズキ・ジムニー
20年ぶりのフルモデルチェンジとあって、電子制御機能も使って悪路走破力を徹底的に高めた。外観も原点に戻った印象で満足度が高い。
17年ぶりに復活して話題を呼んだクルマも負け組にランクイン
■負け組
8位 トヨタ・センチュリー
後席は超絶的に快適だが、ハイブリッドシステムやプラットフォームは、先代レクサスLS600hから流用した。V型12気筒を積んだ先代センチュリーに比べてインパクトが乏しい。しかも価格は700万円以上も値上げした。
7位 トヨタ・シエンタ(2列シート)
3列シートのシエンタが薄型燃料タンクを生かして多彩なシートアレンジを実現させたから、2列シートは相対的に魅力が乏しい。価格はあまり下がらない。
6位 トヨタ・カローラスポーツ
実質的にオーリスの後継車種だ。走行安定性は良いが、1.2リッターターボは動力性能が物足りない。安全装備や居住性の優れたインプレッサスポーツに勝る特徴が乏しい。
5位 ホンダCR-V
インサイトのインパネに見られるステッチ(縫い目)は、糸を使った本物だが、CR-Vは成形された模造品で済ませた。全般的に質感が不満で、価格は割高だ。
4位 マツダCX-8/ガソリンターボの追加
CX-8自体は魅力的なSUVだが、ガソリンターボは高回転域の吹き上がりが鈍い。クリーンディーゼルターボに比べて魅力が乏しく、2WDは設定されない。
3位 レクサスUX
レクサス車では乗り心地が少し粗く、ハンドルを保持する掌にも路面からの振動が伝わる。後席は狭く、2リッターのノーマルエンジンは価格が割高だ。逆にハイブリッドは割安になる。
2位 トヨタ・スープラ
操舵感が機敏すぎて少々子供っぽいが、スポーツカーとしては楽しい。ただし方向指示機のスイッチを左側に装着するなど、主役はBMW・Z4だ。トヨタの立場は従属的で、スープラの車名は相応しくない。
1位 ホンダ・クラリティPHEV
駆動用電池の容量が17kWhと大きく航続可能距離も長いが、価格は588万600円に達する。全長が4900mmを超えるボディは、運転がしにくい。
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