オープンカーは暖かい季節しか楽しめないクルマと思っているかもしれないが、実は「冬」のように寒い季節でも十分楽しめる。オープンカーで味わう特別なひと時に、覚えておいて欲しい心得をご紹介しよう。
突然だが、『春夏秋冬』でオープンカーを楽しめる順位を考えてみてほしい。
おそらく多くの人は「春≧秋>>>【超えられない壁】>>>夏≧冬」と答えるだろう。
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しかし……取材で乗るオープンカーはもちろん、筆者自身「ホンダ・ビート」を所有していた経験から考えるとオープンカーを楽しめるシーズンは「冬≧秋>>>>>春>夏」だと思う。
そもそも「春」は花粉症ゆえ屋根を開けて走りたくない。また「夏」は強い日差しに肌を焼かれたり、突然のゲリラ豪雨も心配だ。一方、「秋」はせいぜい枯れ葉が車内に舞い込んでくる程度だ。
そして「冬」だ。この際、ハッキリと言ってしまおう。
「冬にオープンカーに乗らないのは、人生の半分を損している」
たしかに寒いことは認めよう。ただ、現在のクルマは空調のシステムが進化している。それにオープンカーだからこそ、屋根を開けても気温や風の影響を極力抑えるための対策はしっかりと施されている。
ポイントは身体の表面を寒さから守ること
冬にオープンカーを楽しむ上で欠かせないのが「シートヒーター」だ。座面はもちろん、背中まで素早く温めてくれる。その感覚を例えるなら露天風呂だ。空気は冷たいのに、身体の芯はしっかりと暖かい。
次に欲しいのが「ステアリングヒーター」だ。運転中は指先が特に冷たく、それが原因で身体が縮こまってしまう。密着感の高いレザーのグローブを着けて、「シートヒーター」も併用し、身体の表面を寒さから守ろう。
おまけだが、助手席に女性を乗せるならブランケットは必須。運転席よりも風が足元へ抜けていくからだ。そして40km/h以上で走るならルーフを閉じること。
それだけ守れば、オープンカーを楽しむ準備は万端。レンタカーや個人間カーシェアリングの普及もあって、オープンカーに気軽に乗れるからこそ、この季節にオープンカーを楽しまないのはもったいない。
ス~ッと澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み、クリスマスツリーやイルミネーションで鮮やかに彩られた街を、いつもと同じように走れば、不思議と気分が高鳴る。年末の喧騒を忘れ、ゆったりと流れる時間は格別だ。
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