2018年12月7-8日、一般社団法人 日本流行色協会(以下、JAFCAと略)による優れた車両のカラーデザインを顕彰する「オートカラーアウォード」が開催され、2018年はホンダ N-VANがグランプリに選ばれた。
グランプリはN-VAN。特別賞はJPN-TAXIに!
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オートカラーアウォードは、簡単に言ってしまえば「クルマの色のカー・オブ・ザ・イヤー」だ。グランプリに選ばれたクルマの色が、その年を代表することになる。2018年で21回目を迎え、今回ノミネートされたのは、日本の4輪・2輪メーカー11社から15のカラーデザイン。
会場となった横浜美術館正面のファサードにはノミネート車両が展示され、7日にはプレゼンテーションが行われた。一般審査委員、分科会審査委員、そしてオートカラーアウォード審査委員による投票が行われ、8日に発表と授賞式が行われた。
今回、栄えあるグランプリに輝いたのは、ホンダ N-VAN。テーマは「人に寄り添う 軽バン CMF」。エクステリアはガーデングリーン・メタリック、インテリアはブラックだった。ちなみにCMFとは「カラー(色)、マテリアル(素材)、フィニッシング(加工)」の略。
JAFCAによる授賞理由は、「N-VANの色は多様なシチュエーション、また性別、年齢などに関係なく幅広いユーザーにマッチする、新しいニュートラルカラーと言える。通常ニュートラルといえば、白やシルバーなどの無彩色系で表現されることがほとんどだが、受賞したグリーン系は、温かみと人間みを感じさせるニュートラルな色を探求した結果、シェアの時代にふさわしい色を実現している。また、この色は、どの場所にあっても、その場に馴染むだけでなく、展開する環境によって全く違った表情を見せることのできるのも魅力である。クルマに興味のない人にも、十分に訴える力がある」とのこと。
従来は2位以下の表彰はなかったが、今回は1位と2位が僅差だったということで、2位のトヨタ JPN-TAXI(色はコイアイ)に審査委員特別賞が授与された。
3位はスズキ・ジムニー/ジムニーシエラのジャングルグリーンとキネティックイエロー、4位はヤマハ SR400のベリーダークオレンジメタリックほか。5位はレクサス LCのストラクチュラルブルーとなった。
N-VAN担当デザイナーの、本田技術研究所 4輪R&Dセンター デザイン室 1スタジオ 研究員の石田憲行氏(タイトル写真の人物)は、「このガーデングリーン・メタリックという色は、人を主軸に考えたエクステリアカラーです。さまざまなスタイルやシーンに自然と馴染みます。+スタイル シリーズでは一番人気の色で、24%のお客様がこの色を選んでくれています。商用車で白以外の色が一番になることはきわめて珍しいんです(ちなみに白は20%)。ナチュラルやニュートラルな色というとモノトーンばかり選ばれるのですが、そうではない、自然や街に溶け込むこの色が評価してもらったことは、とてもうれしいですね」と語った。
さて、2019年はどんな色がグランプリに選ばれるだろうか? ちなみに、毎年11月16日にJAFCAが発表する翌年のムードを表現する色によると、2019年のメインカラーは「気づきをもって未来へ踏み出す」アウェイクニングオレンジだそうだ。
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