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業界ニュース 2018.12.2

登場前から見飽きた!? 小出しにしすぎだよ!! プロトタイプで飽きたクルマたち

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 プロトタイプとは、「原型」のこと。クルマの世界では、商品化を前提とした試作車を指すことが多い。

 多くの場合、プロトタイプがメディアに公開されるのは市販化寸前だが、中にはティザー効果を狙って、かなり早めにお披露目されることもある。

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 そうやってユーザーをじらすることで、購買意欲を高める効果はあるんだろうけど、中には市販化される前に新鮮味がなくなったり、見飽きてしまうケースもある。

 今回は、そういう例をいくつか集めてみました。

文:清水草一/写真:ベストカー編集部

■LFAのプロトタイプは「メチャメチャカッコ悪い!」

 これこそ、市販化された時には飽きていた代表選手!  あくまで「個人的には」ですが。

 LFAのプロトタイプが初めて公開されたのは、2005年1月のデトロイトショーでのことだった。

 プロジェクトが始動したのは2000年だったっつーから、この段階ですでに5年近くを経ていたわけだが、とにかく2005年のLFAの写真を見て私は絶句した。「メチャメチャカッコ悪い!」と。

 なにしろフロントが恐ろしく不格好。スポーツクーペとしてはかなり高いウエストラインから、三角の積み木みたいなノーズになだれ落ちている。

 フロントエンジン&リヤラジエターという構成はユニークだったが、「デザインの基礎から勉強しなおしたほうがよくねぇか?」って感じだった。

 2年後、LFAは、ボディをアルミからカーボンに変更して、デトロイトショーに再登場。前よりはマトモになっていたが、それでようやく「ごくフツーのスポーツクーペ」のレベルに達した程度に見えた。

 翌年にはオープンモデルが公開されたが、だから何?  という感じでスルーした。

 そして2009年の東京モーターショー。とうとうLFAの市販モデルが公開された!  プロトタイプの初公開から約5年。

 ついにLFAは、スープラに毛の生えたようなカッコで販売されることになったのだ! 実際に試乗させていただくと、「これはこれでスゲェな」と思いましたが、スーパーカーは見た目が9割。

 最初の段階で「こりゃダメだ」だったので、最後には飽き切って、逆に新鮮にすら感じた面もあったように思います。

■超凡庸ミドシップNSXコンセプトはそのまま市販へ

 2012年のデトロイトショーで、「NSXコンセプト」が初公開。

 その時点で、まったく新鮮味のカケラもない、超凡庸なミドシップスーパーカーのフォルムに「え~~~~~~っ!」と思ったが、結局ほとんどそのまんまの感じで2016年に正式発表となり、翌年には国内でも市販化されてしまった~~~~~~~っ!

 初公開から市販化まで、年月が流れすぎていた面もあるが、問題の根っこは「カッコ悪い」ということだった。

 たぶんカッコ良ければ、5年くらい待たされても、それこそティザー効果でますます欲しくなった……のかもしれない。高くて買えないけど。

■日産GT-Rは6年のチラ見せで熟成されたのか!?

 これも最初のプロトの公開から市販化まで、結局6年かかりました。途中で「もう飽きたよ!」という人もいっぱいいたけど、私は燃えましたね。

 実際に発売直後は、自動車メディア全体がGT-Rの狂乱状態に! GT-Rを載せれば売れる、みたいな感じだった。

 その後いろいろあって、世間の熱は急激に冷めたけど、一旦は超盛り上がったので、個人的にはプロトの段階で飽きたとは思っておりません!

 飽きなかった理由は、あの無骨で戦車的なデザインが、最初から好きだったから。

 「GT-Rはこうでなきゃイカン!」と思ったのです。ダメだという人も多かったけど。最初からダメと思った人は、そりゃあまあ飽きたでしょうね、たぶん。

 数年単位でじらされるのは、国産スーパーカーばっかりになってしまった。センチュリーも同様だけど(初登場は2011年のFSハイブリッド)、超キープコンセプトだったので、あれに関しては飽きるもなにもなかったです。

 では、もうちょっとフツーのティザー展開の中ではどうかというと……。

■レヴォーグは3段階のティザー作戦で焦らしまくり

 プロトタイプが初披露されたのは、2013年11月20日。発表日は2014年4月15日。発売日は同年の6月20日。

 初披露の5カ月後にようやく発表、そして発売がさらに2か月後という3段ロケットのじらし攻撃! 思えばかなりキツめのティザー展開だった。

 見た目は非常にオーソドックスで、いかにもレガシィツーリングワゴンの国内専用後継モデルという雰囲気。

 だからまぁ耐えられたが、2月にプロトタイプに試乗したら、乗り心地がメチャ固いことに衝撃を受けた。

 そんでもまあ、「これはスバルファンが買うんだから、これでいーんだべ」という感じで、他人事として過ごしました。

 レヴォーグはその後、翌2015年4月のマイナーチェンジで乗り心地を改善。2016年7月にはSTIスポーツが発売され、さらに乗り心地がぐんと上質になった。

 レヴォーグは乗り心地に関しても、じらしまくったと言っていいのかもしれません。

■現在進行形の焦らし作戦筆頭は新型スープラ!!

 現在進行形でじらし作戦が進行中だが、カッコがかなり凡庸っぽいので、すでに飽きの予感が。特に顔がイマイチではなかろうか……。う~む。

 新型スープラは、トヨタとBMWの初の共同プロジェクトとして注目を集めたが、正式発表は2019年1月のデトロイトショーの予定になっている。

 ところが、2018年3月には、ジュネーブショーでレーシングバージョンが公開されている。同年7月にはイギリスのグッドウッドで開催されたフェスティバルで、試作車が走行を披露。

 さらに2018年10月には、レーシングバージョンがニュルブルクリンクの耐久レースに参戦。同年11月のトヨタ・GAZOOレーシングフェスティバルでは、日本でも赤黒カムフラージュのスープラが公開された。

 さらに言うと、BMWはスープラの兄弟車となる新型Z4を2018年8月に初披露していて、どう見てもスープラよりカッコいい。

 となると、スープラとZ4はどういう価格設定になるのか、そっちに興味は飛んでしまう。それはそれでティザー効果かもしれないが、スープラのお値段がかなりお安くないと、「ガクー!」ってことになりかねないので、今から心配です。

 とりあえずは、早く赤黒カムフラージュのないバージョンを見てみたい。つまり、じらし作戦は成功してるってことか!? 怖いもの見たさ。

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(ベストカーWeb ベストカーWeb編集部シオカワ)

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