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業界ニュース 2018.10.29

インディアン新型「FTR1200/1200S」登場 米国のエンジニアが語る開発経緯とは?

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■フラット・トラッカー・スタイリングと120馬力の新型Vツインエンジンを組み合わせた、オール・ニュー・プラットフォーム

 2018年10月1日、米国のインディアン・モーターサイクルはドイツのケルンで開催されたインターモト・ショーで、「FTR1200/FTR1200S」を発表しました。

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 同年6月21日にフランスで開催されたイベント「Wheels & Waves festival (ホイール&ウェイブス・フェスティバル)」でプロトタイプが披露され、世界中のアメリカン・モーターサイクル・マニアから注目を集めていた同モデルですが、そのストリートバージョンといえる「FTR 1200」は2019年前半に国内での販売を予定しています。

 このモデルの期待値を語る上で、まずは“アメリカン・フラット・トラック”という競技について説明する必要があります。平坦なオーバル(楕円)コースを左回りで周回する単純なこのレースは一見シンプルながら奥が深く、1/4マイル(約402.3m)の直線で争われるドラッグレースと並び、米国で高い人気を博しています。

 私達が想像しやすい環境で例えると、「カチカチに路面を固めた競馬場」で競われるこのレースは、AMA(アメリカン・モーターサイクル・アソシエーション)に残る記録によると1946年からGNC(グランド・ナショナル・チャンピオンシップ)という名称で開始され、現在はAFT(アメリカン・フラット・トラック)としてシリーズ戦を開催。

 コースの距離によってマイルレースやハーフマイルレース、ショートトラックなどがあり、他にも通常のモトクロスのようにジャンプ台やS字カーブなどが設置されたTTレースなども存在しますが、現在、このレースシーンを席巻し、王座に輝いているのがインディアンです。

 そんな“アメリカン・フラット・トラック・レーシング”の世界に於いて他の追従を許さない活躍を見せている同メーカーですが、そこに参戦するレースグバイク「FTR750」のイメージをストレートに投影した「FTR1200」は、まさにマニア垂涎のモデルと呼べる存在になることが予想出来ます。

 ちなみに、この“フラットトラック”という競技では、長きに渡ってハーレーダビッドソンが王座に君臨してきました。レースの黎明期である1951年から1953年こそインディアンが王座に輝いた過去もあるのですが、2015年までは、ほぼハーレーダビッドソンが王者になっていたといっても過言ではありません。

 特に1970年代に“XR750”というレーシング・マシンが登場してからのハーレーダビッドソンの強さは、無敵ともいえる状態でしたが、2016年にインディアンが投入した“FTR750”によって、その縮図は見事に塗り替えられたといってもいいでしょう。

 実際、2017年には過去にH-Dワークス・チームに在籍したライダー、Jared Mees(ジャレッド・ミー)を起用したインディアンが年間チャンピオンを獲得し、2018年シーズンもJared Meesの他、2016年にカワサキで王者を獲得したBryan Smith(ブライアン・スミス)、そしてBrad Baker(ブラッド・ベイカー)などで編成された「 Indian Wrecking Crew Team(インディアン・レッキング・クルー・チーム)」は今シーズンもフラットトラック・シーンで二連覇を決め、無敵の強さを誇っています。

 現在進行形のアメリカン・フラットトラック・レーシングの世界に於いて他の追従を許さない“FTR750”をイメージソースにし、開発された“FTR1200”がマニアから大きな注目を集めるのは、やはり必然なのかもしれません。

■本国のデザイナーが語る「FTR1200/1200S」の開発経緯とは?

 その仕様を見てもトレリス・フレームに収納された1203ccのVツイン・エンジンは約120馬力のスペックを発揮し、上級モデルともいえる“FTR1200S”ではリーンアングル(車体の傾き)やウィリー軽減制御、トラクションコントロールを備え、3つのライドモード(スポーツ、スタンダード、レイン)がスイッチひとつで切替え可能とのこと。

 また、インディアンのリッチ・クリストフ氏は「サスペンションやリアタイヤを可動させるスイングアームもFTR750に準じたデザインとし、軽快なハンドリングと乗り心地を重視したライディングポジションを実現しました」と語ります。

 レースバイクの「FTR750」とフランスの「Wheels & Waves festival 」で発表されたプロトタイプ「FTR1200 Custom」の設計も手掛けた同氏によると、ストリートバージョンである「FTR1200」では、前述の2モデルのデザインを如何に踏襲するかが、最大のこだわりであったと言います。

「私たちが今回のニューモデルで最もこだわった点は、FTR750/1200カスタムと同じラインとフォームを確実に実現することでした。私たちは世界中のライダーが先に発表されFTR カスタムの前で恋に落ちたことを知っていました。

私はFTR750がストリートバイクに姿を変え、それがインディアンを新しい時代に導く手助けをしてくれることを確信すると共に、非常に誇りに思います。これらのバイクは、外観通りの性能を発揮できるよう、多年にわたる厳しい設計とテストプロセスを経てきました。

このプロセスは、様々なライディング状況を考慮した、100万マイル以上に及ぶ非常にタフなものです。レースに勝利したレッキング・クルーのフラットトラックチームや元グランプリのレーサー達からもインプットを得て、更にまた、数万マイルを公道テストで刻み、データを蓄積しました。

このプラットフォームは、真のフラット・トラッカー・スタイルと、それをバックアップする高性能を備えた新たなアメリカのバイクを提供します」。

 また、インディアン・ブランドを運営する親会社であるポラリス・インダストリーズ・インターナショナルの代表マイク・ドーティー氏も「参入当初より、我々はインディアン・モーターサイクルを世界的なブランドに成長させることを目的として来ました。

この強力な基礎を武器に、アメリカンモーターサイクル・メーカーにとって新しい時代を切り拓く時が来ました。FTR 1200はまさにその始まりです」と語りますが、確かに、この新たなアメリカン・モーターサイクル「FTR1200」は新時代の幕開けと呼べるものかもしれません。

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(くるまのニュース 渡辺まこと)

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