今年のパリサロンでは、新型EVを各社競うように出品したが、充電ステーション拠点が未発達の欧州では、現実的な選択肢として、PHV(プラグ・イン・ハイブリッド)が現状では主流だ。
PSAグループもPHVに力を入れるメーカーのひとつ。今回のショーではグループのプジョー、シトロエン、DSとオペルを除くすべての傘下ブランドから、「EMP2プラットフォーム」を使ったPHV市販モデルを発表した。
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プジョーが508セダン/ステーションワゴンとSUVの3008、シトロエンがC5エアクロス、そしてDSがDS 7 クロスバックだ。これらPSAグループのPHVはFFの「HYBRID」をベースに、4WDは「HYBRID4」と「E-TENSE」と異なる仕様を設定する。
2WD、4WDとも1.6リッター直列4気筒ツインターボのガソリンエンジンは共通であるが、最高出力は前者が180ps、後者が200psと異なり、それぞれ110psの電気モーターを内蔵する「e-EAT8」というトランスミッションと組み合わされる。
プジョー 508セダン/ステーションワゴン、シトロエン C5エアクロスは2WDモデルで、搭載するリチウムイオンバッテリー容量は11.8kWh。EV航続距離はWLTPモードで50kmという。
プジョー 3008 HYBRID4やDS 7 クロスバック E-TNSEといった4WDモデルは、後車軸に110psを発揮する電気モーターもくわわる。エンジンとの合計出力/最大トルクは300ps/450Nmだ。また、4輪ともデフロックするモードも備わる。
どちらも重量や空力抵抗の増すSUVなので、バッテリー容量を13.8kWhに拡大した結果、航続距離は2WDモデルと遜色ない50km(WLTPモード)に達するという。
装備を充実したミドルクラスSUV「カジャー」のマイナーチェンジもあったルノーブースで、ひと際目立っていたのは「EZ」シリーズの3台だ。電気と自動運転テクノロジーが一体になったあと、クルマはどうあうべきか? を、ラジカルに問うコンセプトカーだ。この「ロボットEV」3台が、ルノーブースを賑わせた。
コンセプトカー「EZ-ULTIMO(イージー・ウルティモ)」は、自動運転のEV高級リムジン。ルノーによれば、先行するEVコンセプト「トレゾール」と「サンビオーズ」の長所を合わせた1台とか。両車はどちらもインテリアに力を入れたモデルであった。
商用EVのコンセプトカー「EZ-Pro(イージープロ)」は、オフィス街でお馴染みの“フードトラック”を想起させる形状だ。車両は、ルノーの説明によると、ドライバーがいなくても決められた住所に自走するという。したがって、配達物の効率や市街地の交通を著しく改善できるそうだ。
個人オーナー寄りというかファミリー向けのコンセプトカー「EZ-GO」も斬新だ。運転席すら存在せず、家族や友人との移動を楽しむ空間スペースに仕立てた1台だ。たとえばシートは、通常の2~3列に配するのではなく、どこかのラウンジやレストランにいるかのような楕円レイアウトだ。また、リアハッチの開閉方式も独特で、ド派手な動きを楽しませてくれた。
3台のコンセプトカーはどれも個性的で、既存のクルマのありかたにとらわれない斬新なアイディアを多数盛り込んでいたのが印象的であった。
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