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いま手放すべきではない!? 希少価値上昇必須の中古車 5選

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いま手放すべきではない!? 希少価値上昇必須の中古車 5選

 北米での「25年ルール」解禁による海外流出もあり、日産 スカイラインGT-R(R32型)の中古車相場が急上昇したのは記憶に新しい。新車生産が終了した25年前から考えれば、現在の人気ぶりは予想を遥かに越えている。

 一般論で言うと、クルマは新車として登録されてから年式が進むにつれて価値は下がっていく。しかし、中古車は「人気」という要素が価格に大きく反映され価格が上下する。

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 中古車のうち、下取りや買取されたクルマの多くはオートオークションに出品・落札され、価格が決まる。その際、新車時には同等の価格帯・性能だったクルマでも、人気があるか否かで、大きく価格差が生じるのが中古車の特徴だ。

 最近の中古車相場を見ると、値上がりのシンボルといわれていたR32、R34型GT-Rの相場は、横這いから値落ちとやや落ち着きを見せている。

 本稿ではGT-Rのように今後価値が上がり、中古車相場が上がりそうな5台をピックアップ。この5台から“明日のGT-R”が現われることも大いにあり得る。

文:萩原文博/写真:編集部

中古車価格高騰を予想するポイントは?

 まずは、【図】のグラフを見てもらいたい。これはある中古車の直近3カ月の平均価格の推移(緑の線)、流通台数の変化(オレンジの棒グラフ)。そして中古車の平均走行距離の変化(赤い線)で示している。

 コレを見ると「おぉ!値上がりしている!大変だ!」と思う人は多いはず。確かに平均価格は値上がりしているし、流通台数も減少しているので、焦る気持ちはわかる。

 しかし、注目は平均走行距離だ。平均価格が右肩上がりになるのに比例して、平均走行距離は少なくなっている。これは、価格の安い物件が中古車市場からなくなり、走行距離の少ない、価格の高い物件が残っているということを表しているのである。

 以前、発生したR32型GT-Rの値上がりは、走行距離が延びているもしくは横這いにも関わらず平均価格が値上がりしていた。まさに、この状態となっているクルマが今、手放してはいけないクルマだといえるのだ。

最も手放すべきでないのはあのFRクーペ!

 そして今後、さらに価値が上がると予想され、現在最も手放してはいけないクルマは日産S15シルビアだ。

 S15シルビアの3カ月前の流通台数は約230台、今月は約260台へと増加。中古車の平均走行距離は横這いにもかかわらず、平均価格は3カ月前の125万から今月130万円へと値上がりしている。

 需要と供給のバランスで価格が決まる中古車において、流通台数が増えるのは値落ちの要因となるが、S15シルビアは流通台数が増えているのにも関わらず値上がりしている。つまり、この値上がりは一過性のものではないと言える。

 そして、現在中古車相場が値上がりしている車種がホンダS2000。3カ月前の平均価格は192万円で、現在は213万円と約21万円も値上がりしている。

 流通台数は最も少なかった9月上旬の170台から180台まで増加している。今後は流通台数が増加する可能性は少ないだろうし、「ホンダの作ったFR車」という希少価値によって今後もさらに値上がりする可能性は高い。

◆S2000の中古車情報はこちら

 なかでも流通台数の少ない後期型はもっと値上がり幅は大きくなるのは確実だ。

 S15シルビア、S2000とスポーツカーばかりが並んでいるが、値上がりしている中古車はスポーツカーばかりではない。

[usedcar-search carname="シルビア" limit="2"]

2台のスポーツセダンも中古車価格高騰必至!?

 7月~8月中旬までは平均価格257万円付近を横這いで推移していたレクサス IS Fは、8月末から値上がりを開始し、現在は271万円まで値上がりしている。

 流通台数は60~70台をキープし、平均走行距離は6万kmから6.4万kmへと延びているにもかかわらず、中古車の平均価格は値上がりとなっている。

 コンパクトなボディに圧倒的なパフォーマンスを誇る5L、V8エンジンを搭載したIS F。今後、このようなモデルがでないことを考えると更なる値上がり可能性は高い。

◆レクサス IS Fの中古車情報はこちら

 続いて紹介する三菱 ランサーエボリューションX。この2カ月間は約230万円付近で平均価格は推移し、流通台数は170台。そして中古車の平均走行距離は5万台をキープしている。

 しかし、今後値上がりする可能性は高い。なぜ、そう言えるのか。それは先代モデルであるランエボ9やエボ8が値上がり傾向となっているからだ。

 特に最終モデルのエボXファイナルエィションは3カ月前までは約550万円付近のプレミアム価格だった。しかし、その後は走行距離が延びているにも関わらず、約490万円付近をキープしている。まさに今後値上がりに転じる可能性は高い。

◆ランエボの中古車情報はこちら

 最後は2018年に生産終了となったトヨタ FJクルーザー。流通台数は減少しているが、中古車の平均価格は緩やかに値上がり。そして平均走行距離は3.7万kmから4.2万kmまで延びている。

 今後流通台数が減少すれば、さらに値上がりが加速する可能性を秘めている車種だ。

◆FJクルーザーの中古車情報はこちら

 ここで、紹介した車種を所有しているユーザーはクルマの手放すタイミングをじっくり考えたほうがいいだろう。  

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