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業界ニュース 2018.9.30

意外に都会派で使い勝手がよい1台──新型フォレスターに試乗した

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去る6月、スバルの人気車種、フォレスターが5代目にフルモデルチェンジした。グローバルなお披露目場所は3月のニューヨーク モーターショー。僕もその場に居合わせたが、現地のプレスの注目度は考えていた以上に高かった。米国では30代が中心ユーザーで、女性も少なくないという。日本でも広い層に人気が高い。理由は多機能性にあるようだ。

スバルでは実際、新型において「アドベンチャー」と「コンフォート」をキーワードの中に入れている。カタログにはスノースポーツや、家族旅行のシーンが多い。いっぽうでハッチゲート開口部の幅を1300mmに拡大して「ゴルフバッグが横に積める」ことも喧伝する。ビジネスマンを含め、広い層に使われていることがわかる。

    センチュリーに乗る、センチュリーを語る──小川フミオ編

新型フォレスターは、2.5リッター4気筒が3車種、加えて2リッター4気筒ハイブリッドが1車種でラインナップを構成している。共通点は水平対向エンジン、無段変速機「リニアトロニック」、それに全輪駆動システムである。

スタイリングのコンセプトも引き継いでいる。少し離れて眺めると背の高いステーションワゴンと表現したくなるような、ロングルーフの伸びやかなシルエットが魅力的だ。ここは従来モデルと共通する。

いっぽうで、リアクオーターパネルのデザインを変更している。従来型はフロントからハッチゲート手前までショルダー(ふくらみ)を設けて力強さを出す手法だったが、今回は違う。サイドウィンドウ下のキャラクターラインは、リアクオーターウィンドウの下とラインとともに後端で上方にキックアップしているのだ。

従来はキャラクターラインがリアクオーターパネルを上下に分割しているイメージだったが、今回は大きな一枚の面として扱っている。「躍動感を出すことをねらいました」と、デザインを指揮したスバルの大関透主査は説明する。

「視界のよさとか開放感とか、従来型のユーザーが気に入っていたポイントは守るようにして、いってみれば機能と形態を密接に関連づけたデザインです」とも語った。

新型フォレスターのラインナップには、2.5リッター4気筒と、「e-BOXER」と呼ばれる2リッター4気筒のハイブリッドがあるが、当然ながらエンジンのフィールは違う。

2.5リッターという、大きめの排気量を選択したのは、どういう理由だろうか。開発を総指揮した商品企画本部の只木克郎主査は、「北米など主な市場ではナチュラルなトルク感が好まれることを重視しました」と語った。

運転すると、136kW(184ps)の最高出力と239Nmの最大トルクを持つ2.5リッターは、たしかにスムーズな加速感だ。ゆっくりでも早めでも、いずれのアクセルの開け方にも対応し、上の回転までトルク感が落ち込むことなく気持ちのよい加速が続く。マニュアルモードを備えた無段変速機はドライバーの気持ちにしっかり応え、加速したいときは適切なトルクを引き出してくれる。

エンジンのセッティングもひと役買っているようだ。スバルの技術者によると、出力カーブを見直して、アクセルペダルの踏み込み量に対して、早めにたっぷりと力が出るようになっているという。その狙いは実感できる。

「e-BOXER」と名付けた2リッターハイブリッドでも、微妙なアクセルペダルの踏み込み量に対する加速の応答性を確保することは、かなり重視した点だそうだ。電池を従来のニッケル水素からリチウムイオンに変更したことで「数値は同じだけれど実際の出力は2割増しぐらいになっている感じです」と技術者は言う。

リチウムイオン電池採用の恩恵は、軽く加速したときにも、「背中を押される感じの加速感」(スバルの技術者)となって体感できると説明された。

たしかにアクセルペダルの踏み込み量が少ないクルージングのような場面から加速するとき、ぐっと加速していく感じがある。とりわけ街中での使い勝手は、かなりよくなっているそうだ。

一方、足まわりもかなり変わった。印象では、従来型よりあきらかにリアサスペンションの動きがよくなっている。従来型だと不整路面ではねてしまうような場面でも、新型はしっかり4つの車輪を地面につけているのだ。サスペンションシステムは細かい見直しを受け、車体のロールを抑えて、気持ちよくカーブを曲がれるようにしたという。

乗り心地も(ハイブリッドのほうがややや硬めだけれど)どちらかというとしっとりしている。クルマの性格上、スポーツカーなみにダイレクトな加速性は期待できないが、ステアリングといい、脚まわりの設定といい、ようするに、運転するひとの気持ちに抗うようなところはない。

売れ線グレードは、2.5リッターの「X-BREAK」という仕様。従来から継続して設定された、若々しい感覚のモデルだ。新型でもオレンジ系メタリックの差し色が各所に入っていて、欧米のすぐれたデザインのスポーツ用品を連想させる。

おなじ2.5リッターの「Advance」は、ブラウン系レザー内装もあり、しっとりした仕様なので広い層のユーザーがターゲットなのが、ここからもわかる。

安全装備面については、アクティブレーンキープ(車線逸脱抑制制御)の追加や、プリクラッシュブレーキ、全車速追従機能付クルーズコントロールの性能向上などを謳う「アイサイト(ver.3)」も引き続き採用している。

普段は都市部でお仕事。でも休日は、サーフィンやスノーボード、自転車にトライアスロン、あるいはサマーキャンプやBBQなど、四季を通じてレジャーを楽しむのが好きなひとは多いだろう。そんなひとにこのクルマは、いいパートナーになりそうだ。

価格は2.5リッター「Touring」が280万8000円、「Premium」が302万4000円、「X-BREAK」が291万6000円だ。いっぽう2リッターハイブリッドは「Advance」が309万9600円である。

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(GQ JAPAN 小川フミオ)

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