鏡を持たないドアミラーがついに市販化される。レクサスは9月12日、小型カメラを採用し、車両の左右後方の映像を車内のディスプレイに表示する「デジタルアウターミラー」を開発し、日本で販売する新型「ES」に量産車として世界で初採用すると発表した。
デジタルアウターミラーは、従来のドアミラーの位置に小型カメラを搭載し、その映像をフロントピラー部に設置した5インチディスプレイに表示する新システムだ。これまでコンセプトカーなどには採用例があったが、量産車での採用はレクサスが世界初となる。
鏡に代えて小型カメラを採用するため、外観が薄型に仕上がっているのが特徴。車内には、左右のピラー部に5インチのディスプレイを採用し、車両の左右後方の状況を確認できるようにした。
機能面では、ウインカー操作、リバース操作と連動し、表示エリアが自動的に拡大するほか、ドライバーが任意に表示エリアを広げることもできる。運転状況に応じて安全確認したいエリアを変化させられるのはデジタルならではだ。
メーカーによれば、カメラ部は雨滴が付着しづらい形状となっており、またアウターミラーの小型化により風切り音が少なく、高い静粛性を実現しているという。
なおデジタルアウターミラーを採用した新型ESの国内発売は、2018年10月下旬が予定されている。
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