■バッテリーの負担増 原因はクルマの使い方にも?
JAF(日本自動車連盟)の救援件数のうち、最も多い依頼内容が「過放電バッテリー」、つまりバッテリー上がりによるトラブルです。2016年度の件数をみても、2位の「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」約36万件に対し、「過放電バッテリー」は73万7000件と群を抜いています。
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エアコンの使用が多くなる夏や冬は、特にバッテリーのトラブルが起こりやすいといわれます。自動車用バッテリーなどをグループで製造しているGSユアサ(京都市南区)によると、やはり夏と冬がバッテリー交換の需要期とのこと。近年は車両装備の高度化などもあり、バッテリーの負担が大きくなっているといいます。同社に詳しく話を聞きました。
――バッテリーのトラブルが多い背景には何があるのでしょうか?
GSユアサ:まず、クルマの電装品が増えたこと、そしてアイドリングストップなどの機能も普及したことで、バッテリーの負担が大きくなっています。アイドリングストップ中の電装品はバッテリーで給電しますし、エンジンを再び始動する際にも大電流が必要です。
もうひとつの理由は、「ちょい乗り」が増えていることです。バッテリーは走行すれば充電されますが、短い距離しか走らずに、充電不足のままクルマの使用を終えるという悪いサイクルに陥りがちです。エンジンを停止しているクルマも、暗電流といって時計などで微弱な電流を使っていますので、充電は減る一方なのです。このため、いざエンジンをかけようと思ったらかからない、という場合があります。
■予兆なく「落ちる」ことも 過放電どう防ぐ?
――やはり、特に夏や冬にトラブルが多いのでしょうか?
GSユアサ:はい。夏はエアコンなどの使用量が増えますが、冬はこれに加えて気温が下がるのでバッテリー内の化学反応が起こりにくくなり、性能が衰える傾向です。これが直接的な原因ですが、バッテリー交換を怠っていたがためにトラブルが引き起こされる側面もあります。冬は越せたけど夏はダメだった、あるいはその逆、というわけです。
――バッテリーのほうは進化しているのでしょうか?
GSユアサ:現在のバッテリーは容量のほか、「充電受け入れ性能」がアップしています。特にアイドリングストップ用は、少しの走行でも充電が回復しやすい性能を持つものが使われています。
バッテリーの寿命が近づくと、どのような症状が起こるのでしょうか。JAFによると、エンジン始動時のセルの回転が弱くなったり、ヘッドランプなどの明るさがエンジンの回転数によって変わったり、パワーウインドウの動きが遅くなったりするといった症状があるそうです。また、GSユアサによると、アイドリングストップ車の場合はバッテリーの容量が減るとアイドリングストップしなくなるので、これをひとつの目安とすることもできるとのこと。
その一方で、「いまはヘッドライトが暗くなるなどの症状がみられず、予兆なく『落ちる』こともあります」と話すのは、カー用品「オートバックス」を展開するオートバックスセブン(東京都江東区)の担当者です。この点は、性能が良くなったことが裏目に出ているのではないかといいます。異常に気付きにくいこともあり、JAFやGSユアサでは、ふだんからのバッテリー点検を呼び掛けています。バッテリー液が減りやすかったり、本体がふくらんでいたりという目でわかる症状もあるそうです。
ちなみに、GSユアサではバッテリーの補償期間を3年(製品や車種によっても異なる)としています。「クルマの使い方にもよりますが、3年が交換のひとつの目安と考えてよいでしょう」とのこと。オートバックスセブンによると、他社製品も多くは補償範囲を2~3年、あるいは走行距離何万kmと設定しているといい、たとえその範囲を過ぎて何もなかったとしても「プラス1年、あるいはプラス1万kmを超えたら、気にかけたほうがよいでしょう」と話します。
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