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業界ニュース 2018.7.21

日本人は“GTI”がお好き?──クルマ好きの琴線に触れる羊の皮を被った3匹の狼

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最新のVWのスポーツモデルGTIシリーズは、「ゴルフGTI」、「ポロGTI」、「up! GTI」の3モデルで構成されている。この「GTI」が何を意味するのか、若い世代のクルマ好きに尋ねてみると、今どきは1周回って知らない話になっているらしく、首をかしげる人がほとんどだ。そこであらためてGTIの歴史を少し紐解いてみる。

「GTI」とは、Grand Touring Injection(グランド・ツーリング・インジェクション)の略で、1976年に誕生した初代ゴルフGTI以来、フォルクスワーゲンが40年以上にわたって大事に育んできたグレードだ。

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エンジンへの燃料供給方式が機械式のキャブレターだった時代に、電子制御式のインジェクションを採用したことで、見た目は普通のハッチバックであるゴルフが、メルセデス・ベンツやBMWと肩を並べてアウトバーンの追い越し車線を走る性能を得た。いわば“羊の皮を被った狼”の先駆的存在というわけだ。

初代ゴルフGTIが誕生したのち、シロッコとパサートにも「GTI」を設定した。しかし、シロッコは2世代目まで、パサートはコンセプトの段階で途絶えてしまった。ゴルフGTIだけが、現行の7世代目まで途切れることなく設定され続けてきたのだ。

現行ゴルフを日本で発売したのはすでに5年前の2013年のこと。同様に「ゴルフGTI」もモデル末期にあるため、最終仕様として100台限定の6速MT仕様も販売されている(7月現在)。2リッター直4ターボエンジンを搭載、最高出力230ps、最大トルク350Nmで、踏めば猛烈に速い。それでいて、洗練された乗り心地、高い遮音性などクラスを超えた性能をもっている。乗るたび、いいクルマだなと感じる。

最初のポロGTIの登場は、1998年、ポロが3世代目になってからのことだ。それまでにも「GT」を冠したスポーツモデルは設定されてきたが、ようやくこの代になってGTIを名乗ることが許された。これ以降、ポロは正式なGTIシリーズの一員として、代を重ねており、そして最新の6世代目にも先日ポロGTIが追加された。

新型ポロGTIは、基本骨格が、兄貴分のゴルフ譲りの「MQB」になったのが大きなポイントだ。ボディサイズは初めて3ナンバーとなった。エンジンは2リッター直4ターボエンジンを搭載、最高出力200ps、最大トルク320Nmで、ゴルフにも迫るものだ。サイズもパワーも日常的な使い勝手の面でみれば、ある意味ゴルフにも勝るかもしれない。

そしてシリーズ最小のGTIが「up! GTI」だ。2000年に当時のフォルクスワーゲンの最小コンパクト、ルポをベースとしたルポGTIがあったが、そのコンセプトを踏襲したモデルだ。ボディサイズは全長3625mm、全幅1650mm、全高1485 mmと小さく、日本仕様は2ドアのみ、トランスミッションは6MTのみという潔い設定。1リッター3気筒ターボエンジンの最高出力は116ps、最大トルクは200Nmで、ボディに対して大きなトルクを2000rpmの低回転域から発揮する。実はこのボディサイズも最高出力も、初代ゴルフGTIと(全長3705mm/110ps)と似ているところが興味深い。現代に蘇った初代ゴルフGTIというわけだ。

エンジンのフィーリングとしては、スポーツカーのような鋭いレスポンスが売りではなく、低回転域からの十分なトルクを使って、街中をゆっくりと走るシーンでもギクシャクしない日常使いしやすいものだ。シャシーの出来もクラスを超えたもので、大径タイヤを見事に履きこなしており、これなら遠方へのドライブも苦にならないと思った。価格は219.9万円ととてもリーズナブル。惜しむらくは限定車であること。日本への割当は600台という。

ゴルフGTIは世界での総生産台数が220万台を超え、日本でも2世代目以降が輸入されており、シリーズ累計6万台以上が販売されてきた。これは世界的にみても5本の指に入る人気という。約40年間変わることなく“羊の皮を被った狼”コンセプトを貫き、そして、ゴルフ、ポロ、up! というラインナップの拡充は、日本のクルマ好きのマインドにも寄り添うものといえるだろう。GTIシリーズは、現代的な最新の安全技術などは備えながらも、クルマを運転することの根源的な楽しさを兼ね備えた貴重な存在なのだ。

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(GQ JAPAN 藤野太一)

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