現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 幅広いメーカーの旧車をレストア「ヤナセクラシックカーセンターってどんなところ?」

ここから本文です

幅広いメーカーの旧車をレストア「ヤナセクラシックカーセンターってどんなところ?」

掲載 更新
幅広いメーカーの旧車をレストア「ヤナセクラシックカーセンターってどんなところ?」

オールドタイマーからヤングタイマーまで多種多様、豊富なノウハウにより信頼性の高いレストアを展開する

最近、注目され話題になっているクラシックカー市場。このような背景に加えてヤナセグループ会社である「ヤナセオートシステムズ」は、長年にわたる輸入車整備で培ってきた豊富な技術や文献を基に、横浜市にある同敷地内に『ヤナセクラシックカーセンター』を新たに開設し営業。幅広いメーカーや年代の旧車のレストアを手掛けていくという。

【コラム】魅惑の100万円の輸入中古車ライフについて考える

取り扱い車種は、これまでヤナセグループが取り扱ってきたクルマだけでなく、約30年以上前に製造された”オールドタイマー”から、約20~30年前に製造された近年注目を集める”ヤングタイマー”まで幅広い年代の旧車のレストア作業を手掛ける。

「オールドタイマー」とは、ヤナセやヤナセの子会社であったウエスタン自動車(1987年までメルセデス・ベンツの輸入元)が輸入販売してきたフォルクスワーゲン、アウディやメルセデス・ベンツをはじめ、ポルシェ、ジャガー、フェラーリなど約30年以上前に製造された世界の名車のこと。また、「ヤングタイマー」とは懐かしい憧れのクルマで、メルセデス・ベンツでは190Eクラス(W201)、Eクラス(W124)、Sクラス(W126)、SLクラス(R107/R129)、フォルクスワーゲンではゴルフI/II、シロッコ、アウディでは200/100/クワトロ、その他同年代の輸入車全般を含む。

「テュフ・ラインランド・ジャパン」も認めた高い信頼性

6月22日に行なわれた開所式では、ドイツのテュフ・ラインランド・ジャパンより「クラシックカーガレージ認証」を授与。これはクラシックカーの修理・整備の技術、品質、機器・設備に加え、運営・管理、法令順守、お客様対応など全11カテゴリー/150項目以上の基準に基づいた監査を実施し、クリアした工場に与えられる認証。確かなプロセス・環境で高品質なレストア作業が実施できることが第三者機関に証明されたわけだ。なお、ヤナセオートシステムズBPセンター横浜は、これらの技術や安全に関して絶大なる信用を誇るテュフ・ラインランドのプラチナ認証を取得した日本初の工場でもある。事実、『ヤナセクラシックカーセンター』はエンジン、トランスミッションのオーバーホール担当のユニット工場、ボディリペア(板金)やペイント(塗装)を担当する複数のBPブースの設備が、ヤナセ横浜ニューデポー内にあり、お互い緻密に連携できるのが特徴だ。

また、日本唯一といわれるオートマチック・トランスミッションテスターをはじめ、以前からドイツ本国や全国の拠点から取り寄せた貴重な技術文献やパーツが充実。加えて、長年蓄積した豊富な技術、その時代の新車の特徴をよく熟知している熟練のメカニックがいるヤナセだからこそ、ほとんどのレストア作業を施設内で対応できるのが強みなのだ。

可能性がある限り1台でも多くのクルマを再生

そこで、気になるのがレストアに掛かる費用や時間。サービス受付コーナーにはゆったりとしたレセプションルームがあり、お客様のご要望を詳細に聞きだしている。ただ、レストア作業内容はお客様の満足度次第。予算や時間についても異なるため、その都度相談に応じているという。しかも、隣にはピットスペースがあり、レストア車を眺めながら相談することが可能。レストアに関する問い合わせは4月5日開設以来、120件くらいに達しているそうだ(7月6日時点)。 以前は「跡継ぎがどうしても見付からない。クルマを維持できないので、処分したいから引き取ってくれないか?」という申し出が多かったとか。しかし、可能性がある限りクルマを潰さずに再生して1台でも多くの旧車を残し動かそうとした経過があった。実際、そういう熱意を持って説得に勤めた結果、モノを生かす、大切にする精神を理解してもらい、これまでも何台かレストアに持ち込むことに成功しているそうだ。

日常に乗って楽しむクラシックカーライフ

最近では、クラシックカーオーナーの意気込みが凄く、クルマに対する愛情が溢れているという素晴らしい傾向にある。特に欧米ではクルマの運転はエンジョイするもの。ここ日本でも2016年にワンオーナ-のメルセデス・ベンツが120万kmを走破した実績があり、いまも現役で活躍中(1978年式 300D)。日本を含む各国では各オーナーズクラブの集いが頻繁に開催されているのである。

このようなクラシックカー市場の人気に伴い、ヤナセでしかできないお宝=長年蓄積した豊富な経験と貴重な技術文献、国内外の部品調達力を生かし、ヤナセクラシックカーセンターが新設された。ただ保存するだけはなく、日常乗って楽しむ、ニュースタイルなドライブを提供してくれるだろう。すでにクラシックカーを所有しているオーナーの方、これから所有したいと考えている人達にとっては、一度は訪れたいセンターであり、そこで新たな発見が見つかることだろう。

株式会社ヤナセオートシステムズヤナセクラシックカーセンター神奈川県横浜市都筑区川向町1117(ヤナセ横浜ニューデポー内)営業時間 9:30~18:00(日・月曜日、祝日定休)電話 045-474-7856https://yanase-classic.com

(レポート:妻谷裕二)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

よく見るとタイヤの前に謎の板! 段差で擦ることもあるし邪魔な気がするけどアレってなに?
よく見るとタイヤの前に謎の板! 段差で擦ることもあるし邪魔な気がするけどアレってなに?
WEB CARTOP
精緻なチューニングと高級感あふれる新グレードが登場! 新設定の日産「ノート オーラAUTECHスポーツスペック」とは
精緻なチューニングと高級感あふれる新グレードが登場! 新設定の日産「ノート オーラAUTECHスポーツスペック」とは
VAGUE
歴代最強のハイブリッド搭載! トヨタ『4ランナー』新グレードをチェック[詳細画像]
歴代最強のハイブリッド搭載! トヨタ『4ランナー』新グレードをチェック[詳細画像]
レスポンス
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #18|アルファロメオ 166
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #18|アルファロメオ 166
くるくら
IMSAに太田格之進を送り込み、セミワークス活動をスタートさせるホンダ/HRC。将来的にLMHマシンを手がける可能性はあるのか?
IMSAに太田格之進を送り込み、セミワークス活動をスタートさせるホンダ/HRC。将来的にLMHマシンを手がける可能性はあるのか?
motorsport.com 日本版
マクラーレンに翼授ける? レッドブルから獲得したマーシャルの働きにチーム感銘「欠けてたのはこういう人!」
マクラーレンに翼授ける? レッドブルから獲得したマーシャルの働きにチーム感銘「欠けてたのはこういう人!」
motorsport.com 日本版
トヨタ、アルファード・ヴェルファイアにPHVを初設定 8人乗りの廉価グレード追加で510万円スタートに
トヨタ、アルファード・ヴェルファイアにPHVを初設定 8人乗りの廉価グレード追加で510万円スタートに
日刊自動車新聞
わずか4点で「免許取り消し」に!? 恐怖の「下がってくる処分ハードル」どう回避する!? 免停まみれの「違反常習者」が「絶対にやってはいけないこと」とは
わずか4点で「免許取り消し」に!? 恐怖の「下がってくる処分ハードル」どう回避する!? 免停まみれの「違反常習者」が「絶対にやってはいけないこと」とは
くるまのニュース
帰ってきた道先案内人シェルパ! フレンドリーだけど頼りになる相棒
帰ってきた道先案内人シェルパ! フレンドリーだけど頼りになる相棒
バイクのニュース
ヒョンデの「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」6位は大健闘!「アイオニック5N」が票を稼げなかった理由とは【Key’s note】
ヒョンデの「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」6位は大健闘!「アイオニック5N」が票を稼げなかった理由とは【Key’s note】
Auto Messe Web
「クシタニカフェ清水」がリニューアルオープン!ジェラート専門店「PISTA GELATO」を併設  
「クシタニカフェ清水」がリニューアルオープン!ジェラート専門店「PISTA GELATO」を併設  
モーサイ
来季レッドブル昇格決定のローソン、人口500万人の母国ニュージーランドについて語る「僕らの国でモータースポーツは大きな存在」
来季レッドブル昇格決定のローソン、人口500万人の母国ニュージーランドについて語る「僕らの国でモータースポーツは大きな存在」
motorsport.com 日本版
ヒョンデが東京オートサロン2025の出展内容を発表。日本発売予定の「インスター」などを初公開
ヒョンデが東京オートサロン2025の出展内容を発表。日本発売予定の「インスター」などを初公開
Webモーターマガジン
2026年の市場投入が待たれる「Honda 0シリーズ」! 1月開催のCES2025でプロタイプカーと搭載OSなどを公開予定
2026年の市場投入が待たれる「Honda 0シリーズ」! 1月開催のCES2025でプロタイプカーと搭載OSなどを公開予定
THE EV TIMES
ポルシェのフォーミュラEスター、パスカル・ウェーレインらが「デイトナ24時間レース」に挑戦!
ポルシェのフォーミュラEスター、パスカル・ウェーレインらが「デイトナ24時間レース」に挑戦!
LE VOLANT CARSMEET WEB
【アメリカ】20年ぶりに復活させた「セリカ」登場! “ダルマ”デザインの「トヨタ車」に「めっちゃ好み」の声! 迫力フェンダー×170馬力エンジン搭載の「2ドアクーペ」登場し注目集める
【アメリカ】20年ぶりに復活させた「セリカ」登場! “ダルマ”デザインの「トヨタ車」に「めっちゃ好み」の声! 迫力フェンダー×170馬力エンジン搭載の「2ドアクーペ」登場し注目集める
くるまのニュース
【シューマッハを巡る恐喝事件】F1界の伝説的ドライバー、ミハエル シューマッハをめぐる恐喝事件に新たな展開 その詳細をレポート
【シューマッハを巡る恐喝事件】F1界の伝説的ドライバー、ミハエル シューマッハをめぐる恐喝事件に新たな展開 その詳細をレポート
AutoBild Japan
契約終了のための交渉期間は約3カ月。ペレス側の要求に従いレッドブルは莫大な違約金を負担、ホーナーは難しい立場に
契約終了のための交渉期間は約3カ月。ペレス側の要求に従いレッドブルは莫大な違約金を負担、ホーナーは難しい立場に
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2483.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

123.8963.8万円

中古車を検索
Sクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2483.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

123.8963.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村