■SUV×EVで三菱のエボが帰ってきた!
中国・北京で2018年4月25日(水)から5月4日(金)まで開催される「第15回北京国際モーターショー」(Auto China 2018)で、三菱自動車は同社のブランドメッセージ「Drive your Ambition」を体現するコンセプトカー「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT」を中国初披露します。
走りが凄い! 三菱「エクリプス・クロス」ライバルより圧倒的な安定感
「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT」が打ち出すのは、SUVやEV、システムの融合が生み出す「新たな運転体験」です。
EVシステムは、小型・高出力モーターをフロントに1基、リアに2基据えたパワートレイン設計で、大容量の駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載。一般道や高速道路、アップダウンのあるワインディングなど、さまざまな道路状況で、力強く滑らかで静かに走ることができます。さらに駆動用バッテリーを車両中央のフロア下に配置することで低重心化を図り、操縦安定性の実現に大きく貢献しました。
さらにこの「e-EVOLUTION CONCEPT」はAIシステムを搭載。車載AIがドライバーの運転をアシストしてくれます。多くのセンサーで道路環境や交通状況を認知するほか、ドライバーの操作から意思を読み取ることで、ドライバーの運転技量に関わらず、安全で快適なドライビングを提供できるようになりました。
これに加えて、独自のコーチング機能も装備。自動運転機能から導き出された運転操作と、ドライバーの運転操作を比較し、運転技量を向上させるメニューを考えて、音声対話や前面大型ディスプレイ表示を使ってアドバイスしてくれます。
また、フロントに1基のモーターと、新開発の「デュアルモーターAYC(Active Yaw Control)」をリアに構成したトリプルモーター方式の4WDシステムに、車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を適用。「e-EVOLUTION CONCEPT」では、ブレーキキャリパーを電動化し、駆動力と制動力を高応答・高精度で制御することにより、旋回性能やトラクション性能、ブレーキ性能を向上させています。
■三菱の新しい顔「ダイナミックシールド」で迫力あるデザイン
「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT」のフロントデザインは、「ダイナミックシールド」をベースに空気の流れを制御するとともに、電動ブレーキキャリパーを効率的に冷却するエアインテークをヘッドライト下に配置、空力面を進化させました。
また、高い地上高やショルダー部を張らせることで、ロア(下部)を絞り込んだサイドボディの断面や短いオーバーハングで軽快な運動性能を表現。四隅に張り出した筋肉質なホイール周りの造形によって、四輪駆動の力強いトルク感も表現しています。切り詰めたオーバーハングと大きく傾斜させたフロントガラスは、エンジンのないEVだからこそ可能となるサイドシルエットです。
リアの六角形の造形は「パジェロ」のスペアタイヤをイメージしており、オフロード走破性とSUVの伝統を表現したアイコンとなっています。そのほかにも、飛行機の垂直尾翼をイメージしたCピラー(柱)、Cピラーからリヤバンパーに抜けるエアインテークとディフューザーは、空気抵抗を低減させるデザインです。
インテリアは、フローティングしたインストルメントパネルや小型のメータークラスター、ハイコンソール、前面大型ディスプレイにより、新しいコックピットを表現。インストルメントパネルは「ホリゾンタルアクシス」と名付けた水平基調のデザインで、前方視界を確保しながら、走行時の車両状態を認知しやすい作りになっています。
また前面大型ディスプレイには、車外状況やバックモニター、ナビゲーションのほか、運転のコーチング機能や、普段はボンネットに隠れて見えない地面や前輪の動きまでが映し出され、さまざまな情報を瞬時に得ることができます。そのほか、フロントからリヤまで全面ガラスとしているため、安全性にも寄与しています。
モーターショーでの出展は、同社や中国・広州汽車グループ、三菱商事による合弁会社「広汽三菱汽車有限公司」と共同で実施。三菱自動車ブランドからは、中国国内で生産された「アウトランダー」「ASX(日本名:RVR)」を、広汽三菱ブランドからは、3月より販売を始めたプラグインハイブリッド車(PHEV)の新型SUV「祺智(チーツー)PHEV」を出品します。
三菱自動車は「三菱自動車のクルマづくりの現在と未来、そしてその方向性を提示し、当社の強みであるSUVの新しい価値、EVの新しい価値、そしてシステムとしての新しい価値を訴求します」としています。
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