現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ新型スープラはハイブリッドもある!? レーシングカーを出したのでわかったこと

ここから本文です

トヨタ新型スープラはハイブリッドもある!? レーシングカーを出したのでわかったこと

掲載 更新
トヨタ新型スープラはハイブリッドもある!?  レーシングカーを出したのでわかったこと

なにかと話題の新型スープラ。当webでも直列6気筒エンジン説を唱えていたが、こちらはパッケージからの推察。直列6気筒以外に、新型スープラはどう考えてもハイブリッドもあるでしょという話だ。

あのボンネット内に直列6気筒エンジンが入るとはにわかに信じられない。まさかトランスアクスルはないだろうが、ボンネットの低さもエンジンをちょっと右なり左なりに傾ければ、なんとかなるということなのだろう。実はスープラ・レーシングコンセプトの全長は4575mmと短くないので直列6気筒を前提としたとしてもありうる話だ。

問題は歩行者保護のためのボンネット構造だが、ボンネットのポップアップ構造やエアバッグの装着も考えられる。

しかしここでは、それ以外の”隠し玉”の存在の可能性について解説してみたい。ジュネーブショーでコンセプトカーの代わりにレーシングカーを登場させたのは、びっくりだったが、その分、素の姿が丸見えとなったのも事実。そこで、あれっと思ったのは室内。写真を見て欲しいが、ペダルの下にカーボンのプレートがある。これは運転する際にかかとを載せる部分で、本来のフロアが剥ぎ取られているので、ここに床を作る必要があったようだ。

つまりかかとの下の部分は空間となっているのだ。この形状は助手席もほぼ同じで、左右にある程度の空間があることになる。

実は現在のGT-Rの床下には空間があり、ハイブリッドも視野に入れていたのとの話もある。また古い話になるが、初代のメルセデス・ベンツAクラスはやはり床面を二重構造としてEVへの対応も考慮していた。そのためにフロアが高かったのだ。そして軽自動車の三菱iは、当初よりEVも前提としていたことから床を二重構造として、のちにEVのi-MiEVを市販化している。

さらに言えば、最新のRRレイアウトのルノー・トゥインゴもフロアは高く、どうもRVやハイブリッド対応の二重底を持っている。不自然なほどにあまり大きく開かないボンネットも、その先に入るユニットを視野に入れていて、あまり荷物の入らない場所であることを印象付けておきたいのではないか、とも思ってしまうほど。

そして新型スープラだ。レーシングモデルで全高を1230mmとしながら、床下に空間を設けることが可能なのか? とも思われるが、写真で見えるフロアはペダルに対して明らかに低い。当初のコンセプトカーFT-1は、新型スープラとの酷似が伝えられるが、実際にはかなり異なるモデル。レクサスのLCでもそうだったが、トヨタはコンセプトのイメージを量産に生かす技に実に長けているといえる。そしてFT-1にはそうした床下の二重構造はないので、スープラ開発の本格稼動の段階で生まれたパッケージなのだろう。

しかし不思議なのは、この構造ではその空間がそれほど大きくないことと、単に蓋をするだけで室内との隔絶を図っているがそれで大丈夫なのだろうか、という点だ。現状のバッテリーであれば、安全対策と同時に冷却の必要性もあるものと思われるが、スープラのフロアにはその対策が想像できないのも事実。

ということは、実用化が2020年とも2022年とも言われる全固形電池を採用するということだろうか。この高性能ぶりは想像以上で、発熱もなく、数分でのフル充電が可能、充放電はキャパシターよりも早いという。バッテリーエリアもこれまで以上に、コンパクトにできる。

これら、現状ではまったく想像の域を超えないが、もはや内燃機関だけのためだけのプラットフォームを新規開発するというのは勿体ない。それでなくても現状では2シーター専用とも思えるプラットフォームだけに、より将来に期待できるものであることが望まれる。BMWと共同開発ということであれば、なおさらである。

是非ともこんな期待が、かなうといいのだが……。
(参考資料:Carstyling Vol.16, 3/26発売号)
 

こんな記事も読まれています

レンジローバーイヴォーク 2025年モデル受注開始!PHEV車を中心に価格を見直し
レンジローバーイヴォーク 2025年モデル受注開始!PHEV車を中心に価格を見直し
グーネット
ベテランだってチト怖い!? 鬼門!! [高速道路の合流]への恐怖心を払拭せよ!
ベテランだってチト怖い!? 鬼門!! [高速道路の合流]への恐怖心を払拭せよ!
ベストカーWeb
昭和世代じゃなくてもグッとくる!?  ちょい[イケてるクルマ]にまつわる言葉8選
昭和世代じゃなくてもグッとくる!?  ちょい[イケてるクルマ]にまつわる言葉8選
ベストカーWeb
新型エルグランド大胆妄想!! アルファードに勝つために必要な性能と価格とは?
新型エルグランド大胆妄想!! アルファードに勝つために必要な性能と価格とは?
ベストカーWeb
なぜ「SLS AMG」は比類なきスポーツカーだったのか? メルセデス・ベンツとAMGが注いだコスト度外視の革新的技術とは
なぜ「SLS AMG」は比類なきスポーツカーだったのか? メルセデス・ベンツとAMGが注いだコスト度外視の革新的技術とは
Auto Messe Web
MotoGPスペインGPプラクティス|王者バニャイヤ、レコード更新し初日最速。マルク・マルケス3番手
MotoGPスペインGPプラクティス|王者バニャイヤ、レコード更新し初日最速。マルク・マルケス3番手
motorsport.com 日本版
トヨタ・ランドクルーザーの中核モデル「250」シリーズが発売。特別仕様車のZX“First Edition”とVX“First Edition”も設定
トヨタ・ランドクルーザーの中核モデル「250」シリーズが発売。特別仕様車のZX“First Edition”とVX“First Edition”も設定
カー・アンド・ドライバー
ボルボ「XC40」仕様変更&プレミアムな装備を採用した特別限定車を発売
ボルボ「XC40」仕様変更&プレミアムな装備を採用した特別限定車を発売
グーネット
日産 新エネルギー車のコンセプトカー4車種をお披露目 北京モーターショー【動画あり】
日産 新エネルギー車のコンセプトカー4車種をお披露目 北京モーターショー【動画あり】
グーネット
ホンダ 新EVシリーズ第2弾 新型「e:NP2」「e:NS2」発表 北京モーターショー
ホンダ 新EVシリーズ第2弾 新型「e:NP2」「e:NS2」発表 北京モーターショー
グーネット
エンジン版と共有部品ナシ! ポルシェ・マカン・エレクトリックへ試乗 ちゃんと「らしい」 航続500km以上
エンジン版と共有部品ナシ! ポルシェ・マカン・エレクトリックへ試乗 ちゃんと「らしい」 航続500km以上
AUTOCAR JAPAN
3時間で争われるスーパーGT第2戦富士の持ち込みタイヤ数と義務ピット回数が発表。モラルハザードは1名が適用
3時間で争われるスーパーGT第2戦富士の持ち込みタイヤ数と義務ピット回数が発表。モラルハザードは1名が適用
AUTOSPORT web
F1、2025年に向けてポイントシステム変更を検討。12位まで対象を拡大か
F1、2025年に向けてポイントシステム変更を検討。12位まで対象を拡大か
AUTOSPORT web
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
くるまのニュース
急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
AUTOCAR JAPAN
約20年ぶりのBTCCフル参戦に臨む元世界王者ロブ・ハフ「カローラはかなり快適だ。でも忙しいね!」
約20年ぶりのBTCCフル参戦に臨む元世界王者ロブ・ハフ「カローラはかなり快適だ。でも忙しいね!」
AUTOSPORT web
アウディの電動SUV『Q6 e-tron』に105mm長い「L」
アウディの電動SUV『Q6 e-tron』に105mm長い「L」
レスポンス
においを出すSUVだと…? ホンダの新SUVは至れり尽くせり? 中国でEV攻勢へ
においを出すSUVだと…? ホンダの新SUVは至れり尽くせり? 中国でEV攻勢へ
乗りものニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81870.0万円

中古車を検索
スープラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81870.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村