本格的冬寒の1月中旬。早くも夏タイヤの発表試乗会が開催された。グッドイヤーのプレミアムセグメント向け新商品。E-Grip(EfficientGrip)シリーズに追加されたコンフォートとパフォーマンスSUV の2 タイプである。(PHOTO&REPORT:近田 茂)
「コンフォート」は従来モデルEAGLE LS EXEの後継となる。乗り心地の快適性能を追求。サイズも14~20インチまで51種もの豊富なラインナップを誇る。一方パフォーマンスSUV は今人気のクロスオーバー。それもミドルクラス以上のプレミアム市場に的を絞ったSUV 用のハイパフォーマンスタイヤ。ラインナップは25種、最小で17インチから20インチサイズまで。いずれもオープン価格、発売は2月1日。
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E-Gripシリーズは効率の良い快適な低燃費タイヤとして知られ、日本には2015年からリリース。今回の新製品投入で同シリーズは5 パターンに拡大した。主力量販商品のコンフォートに関しては、発売と同時にTVCMを放映開始。当時のキャッチコピーは「喧騒を、置き去りにしよう」だ。
試乗のステージは栃木県城里にあるJARI(日本自動車研究所)のNV試験路と低μ路。ウネリや凹凸、荒れたシーン等、様々な路面状況を試せるNV試験路で比較試乗が行われたのも、静粛性と快適性の進化をプレス関係者に実感させる自信の現れ。またパフォーマンスSUV は低ミュー路でもグリップ力に優れ高い操縦安定性の発揮を披露した。
何事もエコ一辺倒になり、転がり抵抗の少なさを一番に掲げる風潮が一段落し、タイヤに求められる性能もまた少し変わってきたということだろう。
コンフォートは静粛性と操縦性を追求し快適性を向上するのがコンセプト。ラベリングの燃費性能グレードはAAを獲得しながらも、パターンデザインやラウンドプロファイルの変更で衝撃吸収性を向上。排水性を高めることでウェット性能も高められた。そして何よりもパターンノイズや共鳴音の大幅軽減を果たしているのが特徴。NV試験路での第一印象は素直な操舵レスポンスが心地よい。そして何よりも静かなクルージング性能に見られる快適性が魅力的である。
一方のパフォーマンスSUV は、6角形のビード形状を採用。コンパウンドも震動吸収機能が込められている。NV試験路や低μ路ではさらに手応えのシッカリした操縦安定性が印象的。圧雪路を模した0.4 程度の低μ路でも、アンダーステアが抑えられた確かな操舵レスポンスを発揮してくれた。
■E-Gripコンフォートの主な特徴
・パターンノイズ28%低減
・ロードノイズ7%低減
・乗り心地は6%快適に
・ハンドリングは19%運転しやすく
・雨の日のコーナリングは3%すべりにくい
・ライフは3%長持ち
※従来品比較値
■E-GripパフォーマンスSUVの主な特徴
・パターンノイズ9%低減
・ハンドリングは14%運転しやすく
・雨の日のブレーキは15%手前で停止
・ドライブレーキは9%手前で停止
※従来品比較値
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