日本でも装着義務があるというわけではない
国産車のオートマチックトランスミッション(AT)モデルで、バックするとピーピーと音がするのはご存じの方も多いと思う。バックしてますよというより(どっちに動いているかはさすがにわかるハズ)、「リバースにシフトが入っている」というのを知らせるためにある機能だ。
一方、輸入車にはこの機能がなくて、国産車から乗り換えると驚くことがあるし、実際にバックしているときに無音というのはなんだかさびしい気すらしてくる。なぜ輸入車にはない理由は、単純に必要がないからだろう。そもそもATの比率は欧州だと10パーセント程度(最近は増えつつあるが)だし、運転に対する意識も高いため、誤作動というのも考えにくいのだろう。
逆に日本車の場合はご存じのようにAT比率が高く、1980年代半ばから急速に増えてきた。じつはその当時から誤発進がかなり問題になっていて、その防止のために付けられたというのが大きな理由だろう。ただ、法制化はされておらず、自主的に装着されている。だから、輸入車は付いていなくても、車検は通るわけだ。
ちなみに輸入車はまったく付いていないかというとそうでもなくて、一部の車種については付いているし、欧米のカー用品店に行くと、後付けで売られていたりする。
なかにはバックランプの電球のなかにブザーが入っていて、光ると同時に鳴るものもある。これだと車内だけでなく、車外にも警告できていいかもしれない。いずれにしても、ATでバックに入れたままうっかりしてしまうかも、という意識は海外にもあるようだ。
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