昨年のパリショーでお披露目になった二代目のアウディQ5が、8年ぶりのニューモデルとして日本に上陸した。世界でも盛り上がるミドルクラスSUVの人気モデルだけに、日本での売れゆきも気になるところ。今回は横浜で行われた発表会に、女優のすみれさんが登場。「オンとオフを切り替える」がコンセプトのアウディQ5。日本車のライバルはいるのか? など迫りたいと思います。
文:ベストカーWeb編集部/写真:塩川雅人、マツダ
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■自慢の"クアトロ"でいかなる地面を制す
ミドルサイズSUVの時代が来た。本格的なクロカン4WDではアーバンユースは厳しいし、かといってサルーンでルーフにスノーボード載せて雪山にいくのは頼りない。そんな欲張りなユーザーに向けて、オンロードもオフロードも快適性、安全性を維持したまま駆け抜けることができるミドルサイズのSUVが世界で大流行している。
具体的にいえば国産車ならハリアー、CX-5、エクストレイル、フォレスターなど。輸入車であればメルセデスGLC、BMW X3などが該当するだろう。今回日本にて発表になったアウディQ5もそのうちの1台。初代が発売された2009年から世界累計160万台を売った、まさにミドルクラスSUV市場の中心の存在でもある。余談ではあるがアウディQ5にはQ7という長兄が存在しており、そちらはレンジローバーやメルセデスGクラスなどのラージクラスSUVの市場に分類される。
新型Q5のポイントは60kgの軽量化に尽きるはずだ。元々アルミ素材の導入で軽量化に積極的だったアウディだが、SUVで60kgの軽量化はかなり大きい。従来型よりも11%の燃費改善を達成しJC08モード燃費で13.9km/L、搭載される2Lの直4エンジンのパワーアップも伴ってドライバビリティも向上しているそうだ。
標準装備の4WDシステム「クワトロ」は従来型から進化し、路面状況を予測した制御を行っているという。コーナリングでは左右の出力を制御し、雨天時などではスタビリティ方向に制御をしている。逆にドライ路面ではセンターデフとリアデフのクラッチを切り離し、FF状態で走行を行う。ここでも燃費を稼ぎつつ、かといって路面がスリッピーになればすぐ4WDに戻るという、その切り替えの速さも特徴だ。
ボディサイズは全長4680×全幅1900×全高1665mm。全長が50mm、ホイールベースが15mm伸びた以外は従来型と大きな差はなく、車重は1820kgに抑えている。252ps、370Nm/1600-4500rpmのエンジンスペックは従来型の230ps/230Nmと比較すると向上している。それに加えて軽量化とくれば走りも期待したい。価格は657万円。
発表会に登場した女優のすみれさんは「オンとオフを切り替える」ことがうまいようで、万能型のアウディQ5にもシンパシーを抱いたようだ。ハリウッドと日本をまたにかけ、女優と歌手業も併行しておこなうなど精力的に活躍するすみれさん。そんな多様性のある人にもアウディQ5はお勧めしたい1台だ。
■国産車のライバルはいかに?
Q5のライバルを国産車から探すとなかなか難しい。もちろんアーバンユースのSUVは多々あるのだが、Q5はプレミアム性にプラスして本格的な4WD性能も持ち合わせているからである。本格的な4WDシステムでいえば伝統のあるスバルフォレスターをはじめ、近年メキメキと実力を上げてきたマツダCX-5、日産エクストレイルなども挙げられる。ボディデザインなどの質感でいえばCX-5がQ5に一番近いかと思われる。
具体例としてCX-5を見てみると、価格は最上級のディーゼルエンジンの4WDグレードでも352万6200円と300万円も安く買える。燃費もJC08モード燃費で17.6km/Lと優秀だからアウディQ5の立場危うし? とはいえ購買層も異なるだけに一概には比較できないが、国産にこだわりたいオーナーにはCX-5も「アリ」な選択肢だろう。
元はといえばトヨタハリアーが切り開いたミドルサイズSUVの世界。「フタを開ければFF車」だったSUV業界だが、ポルシェやメルセデス、そしてアウディなどプレミアムブランドの参入により、現在は本格的4WDシステムを搭載したモデルが増えた。ハリアーの流れをくむレクサスRXも好評だが、厳しい評価も依然としてある。今後は国産車にもプレミアム性のある4WDミドルサイズSUVが増えることを期待したい。
担当個人的には差額の300万円でロードスターを買ってもいいかな……、なんて思ってしまいますがやはりケチくさい!? とはいえアウディの価値がそこにはあるのだと思います!!
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