現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「日本カー・オブ・ザ・イヤー」記憶に残る名車5選

ここから本文です

「日本カー・オブ・ザ・イヤー」記憶に残る名車5選

掲載 更新
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」記憶に残る名車5選

37年の歴史から独断と偏見で選ぶ 「マイ・日本カー・オブ・ザ・イヤー」

「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、日本で発売されるクルマの中から年間を通じて最も優秀な車両を選定。毎年、数多くのモデルがノミネートされ、1車のみが受賞できる名誉のある賞であることは周知のとおり。 1980年の創立からこれまで毎年行なわれ、2016-2017年では「スバル・インプレッサスポーツ/G4」が受賞したことは記憶に新しいですよね。 さて、この文字通り日本を代表する「クルマの賞典」。35年以上の歴史を振り返り、特に記憶に残った受賞車両5台を独断と偏見で選ばせていただきました。

【大阪オートメッセ2017】6年ぶりに国内で販売される新型シビックRが関西上陸!

第2回(1981-1982)トヨタ・ソアラ

1980年の大阪国際モーターショーにコンセプトカーとしてお披露目し、翌年に初代『ソアラ』は衝撃デビュー。セリカXXと同じプラットフォームを持つスポーツクーペは、「スーパーグランツーリスモ」というキャッチコピーで若者の憧れ的な象徴となりました。

ソファーのような豪華なシートや、当時としては最先端なデジタルメーターやマイコン制御のドライブコンピュータなど、とにかく贅を尽くしたクルマ。 しかも、4輪独立サスや4輪ディスクブレーキ、名機5M-GEU型2.8リットル直6DOHCの存在など、走りもよかったスペシャリティクーペだったのです。 筆者はシャコタンブギでハジメが乗るソアラに影響を受け、後になってホンキで買おうと思った1台。 当時の中古車価格はリーズナブルだったのに、いまはビックリするくらいに高騰しちゃってます。 今でも当時モノの2桁ナンバーで、いかにもワンオーナーなご老人が乗っているとホント素敵と思ってしまいます。今後も大切にしていきたい名車なのではないでしょうか。

第8回(1987-1988)三菱・ギャラン

6代目となる三菱『ギャラン』。バルブ初期に登場したE30系といえば、それまでの角張ったデザインから現代に繋がる丸みを帯びたフォルムを融合した、当時を感じさせるサイドビューがいいですね。

エンジンは1.6リッターからのラインアップでしたが、やはり注目は後に登場した”VR-4″。 見た目はフツーなセダンながら、2リッターのターボエンジン「4G63型」は最終的に240psまでパワーアップ。WRC参戦を念頭に考えて作られたにも関わらず、1馬力あたり1万円ちょいという車体価格は、ある意味で格安だったのではないでしょうか。

本格的なスポーツセダンの先駆者、E30系ギャラン。バブル崩壊とともに7代目にモデルチェンジしましたが、わたくしにとってギャランといえば6代目に変わりはありません。 そういえば、『AMG』とかいうマニア垂涎のグレードも。デボネアのAMG然り、当時のミツビシは、ぶっ飛んでましたね。

第11回(1990-1991)三菱・ディアマンテ

ミツビシ2連続だからといって、決して生粋のファンではございません。 ただ、「ディアマンテ」は当時のミドルセダンのなかでは格別の風格を持っていたのではないでしょうか。風格といえば、本来ならば前年の受賞車「セルシオ(初代)」なんでしょうが、コレはありきたり。あまり陽の目を浴びてこなかったことにも好感を持てた次第です。

BMW風のフェイスデザインは今見てもカッコいいし、電子制御サスやマルチビジョンなど、装備も最先端。知り合いのカメラマンが、のちに登場したワゴンに乗ってましたが走行20万キロの間に大きなトラブルもなかったと聞いてます。 ちなみに、当時のノミネート車にはホンダ・レジェンドや日産・プリメーラの姿も。並み居る強豪(人気車)を退けて受賞したことは、まさに名車の価値にふさわしいと思います。そんな『ディアマンテ』、某大手の中古車サイトで検索してみると全国に3台のみ(7月19日現在)。超希少車なのに50万円もあれば買えちゃうなんて、ますます好感が持てるのではないでしょうか。

第16回(1995-1996)ホンダ・シビック

今から約20年前の第16回受賞車は、ホンダ・シビック(フェリオ)。 シビックといえば、ワンダー、グランド、スポーツと通称が有名ですが、この6代目はミラクル(シビック)。低燃費な3ステージのVTECエンジンや、天然ガス仕様など、CMでは安全性や環境性能などをアピールしてましたが、「ミラクル」という通称も含めてピンと来なかった記憶にございます。そして、ワタクシの心に刺さったのはシビック初となる”タイプR”の存在。NA1.6リッターながら185psを発生する「B16B」と1トンちょいの軽量ボディを活かし、峠ではターボ車をもカモる実力を持ってました。赤のレカロシートや、モモのシフトノブなど、所有する満足感を高めてくれる装備も魅力でしたよね。

まもなく新型タイプRが登場しますが、1900mmに近い全幅や約500万円と言われる価格など、いまやスーパーカーの域へ。振り回して楽しめる”EK”は、貴重なFFスポーツなのかもしれません。

第29回(2008-2009)トヨタ iQ

3mにも満たない全長は軽自動車よりも短く、全幅は1680mmとコンパクトカー並み。 Aセグメントに位置付けられていますが、このボディサイズで4人乗りというパッケージは他にはなかったのかもしれません。さらに革新的なフォルムは、グッドデザイン賞も受賞。当時の注目度も高かったワケですが、居住性や荷室の狭さ、比較的に高めな価格設定など、思ったよりも売れず昨年度に販売終了。 ちなみに全長と全幅のサイズ比率は、1:0.56。これをプリウスの全長に合わせると全幅は2m54cmと想像を絶するフォルムになってしまします(どうでもいいですが…)。 とはいえ、遊び心あるスタイリングや高い安全性、いまや希少な6MTの設定など、ワクワクできる要素は満載。スポーツバージョンも販売されるなど、走りが楽しいクルマであることは事実。最近のスポーツカーはボディサイズや価格も巨大化してますが、iQのようなパッケージと200万以下で買えるコンパクトスポーツカーの登場に、ぜひ期待したいですね(6MT/FR希望)。

【日本カー・オブ・ザ・イヤー記録】 第1回(1980-1981) ファミリア 3ドアハッチバック 第2回(1981-1982) ソアラ 第3回(1982-1983) カペラ/テルスター 第4回(1983-1984) シビック/バラード 第5回(1984-1985) MR2 第6回(1985-1986) アコード/ビガー 第7回(1986-1987) パルサー・エクサー/ラングレー/リベルタ・ビラ 第8回(1987-1988) ギャラン 第9回(1988-1989) シルビア 第10回(1989-1990) セルシオ 第11回(1990-1991) ディアマンテ 第12回(1991-1992) シビック/シビック・フェリオ 第13回(1992-1993) マーチ 第14回(1993-1994) アコード 第15回(1994-1995) FTO 第16回(1995-1996) シビック/シビック・フェリオ 第17回(1996-1997) ギャラン/レグナム 第18回(1997-1998) プリウス 第19回(1998-1999) アルテッツァ 第20回(1999-2000) ヴィッツ/プラッツ/ファンカーゴ 第21回(2000-2001)シビック/シビック・フェリオ/ストリーム 第22回(2001-2002)フィット 第23回(2002-2003)アコード/アコードワゴン 第24回(2003-2004)レガシィ 第25回(2004-2005)レジェンド 第26回(2005-2006)ロードスター 第27回(2006-2007)レクサス LS460 第28回(2007-2008)フィット 第29回(2008-2009)トヨタ iQ 第30回(2009-2010)プリウス 第31回(2010-2011)ホンダ CR-Z 第32回(2011-2012)リーフ 第33回(2012-2013)CX-5 第34回(2013-2014)フォルクスワーゲン・ゴルフ 第35回(2014-2015)デミオ 第36回(2015-2016)ロードスター 第37回(2016-2017)インプレッサスポーツ/G4 ところで、あなたにとっての「マイ・日本カー・オブ・ザ・イヤー」はなんですか。 また、次年度(2017-2018)はどの車種が受賞するのか、こちらも注目しておきましょう。

日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイト

(レポート:ちんサブ)

こんな記事も読まれています

レーシングドライバー前澤友作、フェラーリ・チャレンジのデビュー戦でクラス優勝&3位の活躍
レーシングドライバー前澤友作、フェラーリ・チャレンジのデビュー戦でクラス優勝&3位の活躍
AUTOSPORT web
テインは中国工場もすげーぞ!! 全数検査で品質は折り紙つき 世界に誇る日本のサスはどう作られる?
テインは中国工場もすげーぞ!! 全数検査で品質は折り紙つき 世界に誇る日本のサスはどう作られる?
ベストカーWeb
まるで三菱「ギャランGTO」のような「ミニカスキッパー」は360cc!「パーツはストックしてずっと維持していきます」
まるで三菱「ギャランGTO」のような「ミニカスキッパー」は360cc!「パーツはストックしてずっと維持していきます」
Auto Messe Web
赤旗後の“1時間44分”は「スポーツの公平性」のため。物議を醸すWEC第3戦の延長措置をFIAが説明
赤旗後の“1時間44分”は「スポーツの公平性」のため。物議を醸すWEC第3戦の延長措置をFIAが説明
AUTOSPORT web
中古ではクラスの「コスパ1番」 ルノー・メガーヌ(4代目) UK中古車ガイド EDCの調子にご注意
中古ではクラスの「コスパ1番」 ルノー・メガーヌ(4代目) UK中古車ガイド EDCの調子にご注意
AUTOCAR JAPAN
フェラーリ新型「12チリンドリ」を発表前にマラネッロで見た印象とは? 価格は6650万円から「デイトナ」オマージュに見えてもいいじゃない
フェラーリ新型「12チリンドリ」を発表前にマラネッロで見た印象とは? 価格は6650万円から「デイトナ」オマージュに見えてもいいじゃない
Auto Messe Web
グランプリのうわさ話:ニューウェイ、“感情的な相違”でアストンマーティンからの巨額オファーを拒否か
グランプリのうわさ話:ニューウェイ、“感情的な相違”でアストンマーティンからの巨額オファーを拒否か
AUTOSPORT web
純正のほぼ半値! 高額なトヨタ「GRヤリス」純正ローターに代わる高性能1ピースローターが登場! 魅力的なパッドも充実しています
純正のほぼ半値! 高額なトヨタ「GRヤリス」純正ローターに代わる高性能1ピースローターが登場! 魅力的なパッドも充実しています
Auto Messe Web
目の肥えた人に刺さる「縦目」 メルセデス・ベンツW108/W109型 UK版中古車ガイド(1) Sクラスのご先祖
目の肥えた人に刺さる「縦目」 メルセデス・ベンツW108/W109型 UK版中古車ガイド(1) Sクラスのご先祖
AUTOCAR JAPAN
メルセデス・ベンツW108/W109型 殆どの部品は入手できる! UK版中古車ガイド(2) 複雑なサス故障にご注意
メルセデス・ベンツW108/W109型 殆どの部品は入手できる! UK版中古車ガイド(2) 複雑なサス故障にご注意
AUTOCAR JAPAN
働くクルマ「作業中エンジンつけっぱなし」問題に終止符? EV化いよいよ加速か 三菱ふそう&架装メーカーも準備OK!
働くクルマ「作業中エンジンつけっぱなし」問題に終止符? EV化いよいよ加速か 三菱ふそう&架装メーカーも準備OK!
乗りものニュース
ホンダ EV充電環境をワンストップで提供 新型「N-VAN e:」予約スタートに先立ち
ホンダ EV充電環境をワンストップで提供 新型「N-VAN e:」予約スタートに先立ち
グーネット
オトナの体験楽しむ「三浦ランデブー2024」開催 激レアスーパーカーも集結【動画あり】
オトナの体験楽しむ「三浦ランデブー2024」開催 激レアスーパーカーも集結【動画あり】
グーネット
スーパーカーも静寂への一歩を踏み出す。余計な音を削減する驚きの効果を体感
スーパーカーも静寂への一歩を踏み出す。余計な音を削減する驚きの効果を体感
レスポンス
大型トラックの「タイヤの数」と「位置」に注目すると面白さ倍増! いまの流行は「運転しづらい」4軸低床だった
大型トラックの「タイヤの数」と「位置」に注目すると面白さ倍増! いまの流行は「運転しづらい」4軸低床だった
WEB CARTOP
ハイソカーふたたび──新型トヨタ アルファード試乗記
ハイソカーふたたび──新型トヨタ アルファード試乗記
GQ JAPAN
話題の「サイバートラック」が展示!「モデルY」にも試乗いただけます! テスラ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
話題の「サイバートラック」が展示!「モデルY」にも試乗いただけます! テスラ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
1980年代に採用されたマニアックな日本車の装備3選 Vol.3
1980年代に採用されたマニアックな日本車の装備3選 Vol.3
GQ JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.9229.0万円

中古車を検索
シビックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.9229.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村