現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【ニッポンの名車】世界初の4WSを搭載したホンダ・プレリュード

ここから本文です

【ニッポンの名車】世界初の4WSを搭載したホンダ・プレリュード

掲載 更新
【ニッポンの名車】世界初の4WSを搭載したホンダ・プレリュード

思わず無駄にハンドルを切りたくなる4WSを初搭載

今では消滅してしまったが、ホンダを代表するミディアムクーペというか、スペシャリティカーがプレリュードだ。当時スペシャリティカーとはいい換えればデートカーとも呼ばれ、実際にバブル時期にはライバルのS13型シルビアともども、女子大生を乗せてデートしているのが街のあちこちで見られたものだ。

【ニッポンの名車】トヨタ2000GTってスゴかったの?

クルマとしては、ただ軽薄なだけではない。斬新なメカ満載で、電動サンルーフやABSなどを他車に先駆けて採用。

2代目では世界初の4輪ダブルウイッシュボーンとして、走り好きの度肝を抜いた。

そして斬新な技術の真骨頂が、3代目プレリュードが採用した、4WSだ。4WSとは、四輪操舵のことで、つまりすべてのタイヤが切れるというもの。素人考えでも、全部の車輪が切れたらいいのでは、などと思うものだが、それを実用化したホンダは凄かった。もちろんプレリュードが世界初である。

ちなみにマツダもカペラに採用し、4WS戦争とまで呼ばれたほど。ただし1カ月ほどの違いで世界初を逃している。ただ、こちらは電子制御で、その後の4WS勢はホンダも含めて電子制御化しているので、先見の明はあったといっていいかもしれない。

逆をいうと、プレリュードに最初に採用されたのは、なんと機械式の4WSだった。リヤを操舵するためには、当然のことながら長いシャフトが必要。フロントのステリングギヤボックスから、センターシャフトを後ろに設置したギヤボックスにとおすという荒技が採用された。

その動きも大胆で、目に見えて切れているのがわかるほど。イメージとしては「ぴょこん」といった感じで、突然大きく動くのが特徴。しかも最初はフロントと同じ同位相で、途中から逆位相に転じるという複雑な動きを機械式で成し遂げていたのはさすがホンダ。当時のクルマ好きは、無駄にステアリングを切って、自慢したものである。

ただし、4代目で電子制御へと移行。

さらに5代目ではデフで左右のトルク配分を変えて曲げやすくするATTSが登場し、4WSは消えてしまった。

他社では日産のハイキャスなどがあったが、飽きっぽいのもまたホンダの特徴といったところだろうか。

(文:近藤暁史)

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
レスポンス
「大阪‐橋本」最短ルートがよりラクに! 長さ2kmの国道371号“新トンネル”ついに6月開通
「大阪‐橋本」最短ルートがよりラクに! 長さ2kmの国道371号“新トンネル”ついに6月開通
乗りものニュース
ワケありのフィアット「500」がオークションに! オーナーはかつての総帥!? 別荘での移動用に仕立てられた「特別なオープンカー」の正体とは
ワケありのフィアット「500」がオークションに! オーナーはかつての総帥!? 別荘での移動用に仕立てられた「特別なオープンカー」の正体とは
VAGUE
バイクのライディングを基礎から学んでツーリングへ出かけよう!「ヤマハ バイクレッスン」に、ほぼほぼ初心者ライダーの北向珠タがチャレンジしてみました!!
バイクのライディングを基礎から学んでツーリングへ出かけよう!「ヤマハ バイクレッスン」に、ほぼほぼ初心者ライダーの北向珠タがチャレンジしてみました!!
バイクのニュース
ペナルティもらいまくりで大暴れのマグヌッセン、ひとまず追加の罰則はなし。しかしスチュワードは再発防止のため、規則の見直し検討へ
ペナルティもらいまくりで大暴れのマグヌッセン、ひとまず追加の罰則はなし。しかしスチュワードは再発防止のため、規則の見直し検討へ
motorsport.com 日本版
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第4回】ピニンファリーナのコントロール
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第4回】ピニンファリーナのコントロール
AUTOCAR JAPAN
切り絵が生み出す二次元を超えた「2.3Dの世界」/稲垣利治さんの代表作・好きな作品
切り絵が生み出す二次元を超えた「2.3Dの世界」/稲垣利治さんの代表作・好きな作品
カー・アンド・ドライバー
1098万円から新型「Eクラス オールテレイン」が登場!「SUVでもなくワゴンとも違う」使えて遊べるメルセデスとは
1098万円から新型「Eクラス オールテレイン」が登場!「SUVでもなくワゴンとも違う」使えて遊べるメルセデスとは
Auto Messe Web
【ロイヤルエンフィールド】から新「INT650」が発売!新色DARKのブラックアウトエンジン、マフラー、ホイールに注目!  
【ロイヤルエンフィールド】から新「INT650」が発売!新色DARKのブラックアウトエンジン、マフラー、ホイールに注目!  
モーサイ
【写真蔵】デンマーク初のハイパーHEV「ゼンヴォ オーロラ」
【写真蔵】デンマーク初のハイパーHEV「ゼンヴォ オーロラ」
Webモーターマガジン
小仏トンネルなどの渋滞、いったいなぜ起きるの?
小仏トンネルなどの渋滞、いったいなぜ起きるの?
月刊自家用車WEB
高速降りずに「ひとっ風呂」!? 謎の「ハイウェイ温泉」数百円でリフレッシュできるの最高! 利用者の感想は?
高速降りずに「ひとっ風呂」!? 謎の「ハイウェイ温泉」数百円でリフレッシュできるの最高! 利用者の感想は?
くるまのニュース
ロボットとIoTでトイレを快適に! NEXCO中日本が新技術を導入
ロボットとIoTでトイレを快適に! NEXCO中日本が新技術を導入
レスポンス
フェルスタッペン、7戦連続ポールポジションも「タイヤに一貫性がなくて簡単じゃなかった」|F1マイアミGP
フェルスタッペン、7戦連続ポールポジションも「タイヤに一貫性がなくて簡単じゃなかった」|F1マイアミGP
motorsport.com 日本版
【ホイールカタログ2024春】SAV、SACを支える老舗ブランドの最適解「KELLENERS sport X-LINE」
【ホイールカタログ2024春】SAV、SACを支える老舗ブランドの最適解「KELLENERS sport X-LINE」
LE VOLANT CARSMEET WEB
最大45kmの渋滞発生! 連休後半2日目 最悪な混雑情報は前日から継続 【5月4日の渋滞予測】
最大45kmの渋滞発生! 連休後半2日目 最悪な混雑情報は前日から継続 【5月4日の渋滞予測】
乗りものニュース
【富士最高速チェック:GT300】デビュー戦のGAINER Zが最速。GT3勢が僅差で続く/スーパーGT第2戦
【富士最高速チェック:GT300】デビュー戦のGAINER Zが最速。GT3勢が僅差で続く/スーパーGT第2戦
AUTOSPORT web
全長4.2m! スズキの斬新「コンパクト“3列”ミニバン」! クラッチレス“MT”×ハイブリッド採用!? 全ドア「スライドドア」の「エアトライサー」とは
全長4.2m! スズキの斬新「コンパクト“3列”ミニバン」! クラッチレス“MT”×ハイブリッド採用!? 全ドア「スライドドア」の「エアトライサー」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.3249.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.6399.0万円

中古車を検索
プレリュードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.3249.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.6399.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村