■Googleマップのストリートビュー、狭い道はどうやって撮影している?
2007年にサービスを開始したGoogleマップの機能“ストリートビュー”では、その名前の示すとおり、路上の写真や世界中のあらゆる場所を、まるで現地にいるかのように眺めることができます。
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これらの画像は、ルーフに360度全方位を写すことが出来るカメラを備えたGoogle専用車で撮影を行っていますが、Googleによると、クルマが侵入することのできない建物の中や狭い道の場合には、撮影場所の条件に合わせた機材を複数使い分けることで対処しているといいます。
■ストリートビュー撮影車と撮影画像の処理方法
2007年にアメリカで稼働を開始した「ストリートビュー撮影車」ですが、2019年1月時点ではストリートビューは全7大陸各地の360°写真を網羅。実際に写真を撮る際には、天候や人口密度などの条件を考慮して、撮影に最適な時間や場所を決めて行うようです。
この撮影車では地図の正確な位置に画像を表示できるように、GPS装置や速度計、方位計などさまざまな情報をセンサー経由で取得。それらのデータから撮影車のルートを正確に再現し、必要に応じて画像の傾きや配置を調整します。
360°写真に切れ目ができないように、複数のカメラで撮影範囲が少しずつ重なるように写真を撮影し、その写真を「縫い合わせる」作業を行って1つの 360°画像を作成。「継ぎ目」が目立たないように、特殊な画像処理技術を使ってスムーズな画像を作り出しているそうです。
また、撮影車から3つのレーザーを照射し、跳ね返ってくる時間を計測することで、ビルや物体までの距離を計算して3Dモデルを作成していますが、Googleマップ上でユーザーが離れた場所に移動すると、この3Dモデルに基づいて最適なパノラマ画像が表示される仕組みとなっています。
これら画像の処理には数カ月の時間が掛かるため、表示される画像は最新でも数カ月前のものになっている場合が多いようですが、長年に渡って画像が収集されている場所ならば「タイムマシン」機能を使うことで景色の移り変わりを楽しむことが出来ます。
■クルマで入れない場所は、どうやって撮影するの?
狭い所や徒歩でしか行けない場所の撮影には、上部に撮影システムを装備した「ストリートビュー・トレッカー」というバックパックを背負って人間が撮影しています。自動車やトライク、スノーモービルなどでもアクセスできない場所の撮影は“トレッカー”を背負って撮影するので、かなりの労力が掛かりますが、ゴツゴツした岩場がむき出しになったアリゾナ州のグランド・キャニオンもこの“トレッカー”を使用して撮影されたといいます。
また、世界中の美術館をストリートビューで見られるようにしようと考えたGoogleは、その撮影用に、必要機材を小型のフレームに詰め込んだ手押し型車「ストリートビュー・トロリー」と呼ばれる撮影システムを開発。ホワイトハウスやスタジアムといった建物の中も、同様の方法で撮影しているとのことです。
■人が入れない狭い路地は、三輪自転車撮影システムで
バルセロナやパリなどを筆頭に、クルマでは入れない狭い路地もあります。それらを撮影するために、高い位置に撮影システムを取り付け、ペダルを踏むたびに自動的に画像を収集できる三輪自転車撮影システム「ストリートビュー・トライク」をエンジニアチームが開発しました。現在では、テーマパークや大学のキャンパス、動物園、ストーンヘンジを代表とするユネスコ世界遺産など、このトライクで撮影した世界各地の画像が公開されています。
さらに、ゲレンデなど極寒の環境に耐えられるように、予備のハードドライブを追加した機材をスキージャケットで包んで木材と防水テープで固定した「ストリートビュー・スノーモービル」が完成したことで、カナダの「ウィスラー・ブラッコム」をはじめとする、世界各地のスキーリゾートを撮影することが可能となりました。
このように、撮影写真をストリートビュー画像として表示するまでの舞台裏では、ストリートビュー技術チームの開発努力があります。今後もサービス改良を通じて、私たちにさらなる楽しさと驚きを与えてくれることに期待したいです。
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