マツダのラインナップの中でも、軽自動車をのぞいて最もコンパクトなものがマツダ2です。2019年まではデミオの名で販売されていたマツダ2では、クラス唯一となるクリーンディーゼル車が設定されています。このクリーンディーゼル車はどんな人におすすめなのでしょうか?
マツダ2はクラス唯一のクリーンディーゼルが設定!
クリーンディーゼルの特徴は、使用燃料である軽油がガソリンに比べて割安であることに加えて、ガソリンエンジンよりも低速のトルクが強いことから、力強い加速感を楽しめることなどが挙げられます。
>>マツダ2は装備が充実したプロアクティブ系が買い。ヤリスやフィットと比べたときの美点は?
そんなクリーンディーゼルに力を入れているのがマツダです。マツダは、2012年にクリーンディーゼルを搭載した新型SUVであるCX-5を発売し、その後もほとんどすべてのモデルにクリーンディーゼル搭載グレードを用意しています。
マツダ2も例外ではなく、2014年の現行モデル発売時からクリーンディーゼル車が設定されています。
現在、マツダ以外でクリーンディーゼルを搭載した乗用車を販売している国産メーカーはトヨタと三菱ですが、該当するモデルはランドクルーザープラドやデリカ D:5などの大柄なものとなっています。
輸入車ブランドを含めても、マツダ2の属するコンパクトカー(Bセグメントハッチバック)というカテゴリーでクリーンディーゼルを搭載するモデルは皆無です。つまり、マツダ2は、現在新車で購入できるクルマの中で、唯一のクリーンディーゼル搭載モデルということになります。
>>マツダ マツダ2の詳細はこちら
コスパ重視ならやはりガソリン車?
一方、マツダ2にはガソリン車も用意されています。価格を見ると、ガソリン車が150万8650円~231万円、クリーンディーゼル車が190万3000円~267万8500円となっており、かなりの開きがあることがわかります。(※特別仕様車を除く)
ただ、クリーンディーゼル車の場合、自動車税環境性能割が非課税、自動車重量税が免税となるため、乗り出し価格ではその価格差は小さくなります。
パワートレイン以外の装備がほとんど同じである「15S Proactive(ガソリン車)」と「XD Proactive(クリーンディーゼル車)」で比較をしてみましょう。
どちらも2WD/6MT仕様とした場合、車両価格は「15S Proactive」が169万4000円、「XD Proactive」が199万1000円と、29万7000円の差があります。
一方、ガソリン車の「15S Proactive」には、自動車税環境性能割が4万1500円、自動車重量税が3万6900円かかりますが、クリーンディーゼル車の「XD Proactive」ではこれらが非課税および免税となるため、合わせて7万8400円分の税制優遇が得られます。
これを含めると、乗り出し時の価格差は21万8600円となります。さらに、自動車重量税は車検のたびに支払いをすることになるため、クリーンディーゼル車は車検ごとに2万4600円お得になります。
仮に、新車で購入してから5年後の売却を想定すると、車両価格と税制優遇を考慮したガソリン車とクリーンディーゼル車の価格差は19万4000円となります。
当初の価格差からは10万円ほど差が小さくなりましたが、それでも20万円近い価格差があることがわかります。特にコンパクトカーの場合、コストパフォーマンスの良さが重視されるため、これほどの価格差があると、クリーンディーゼル車を選択するメリットは薄いようにも思われます。
年間1万2000km以上乗るならクリーンディーゼルの方がコスパ良し?
では、クリーンディーゼル車最大のメリットとも言える、燃料代の安さについて考慮するとどうでしょうか?
それぞれのWLTCモード燃費を見ると、ガソリン車の「15S Proactive」が20.2km/L、クリーンディーゼル車の「XD Proactive」が25.2km/Lとなっています。ちなみに、「XD Proactive」のAT仕様もWLTCモード燃費は21.6km/Lとなっており、「15S Proactive」をしのぐ燃費性能となっています。
ガソリン価格を160円/L、軽油価格を140円/Lとした時、年間1万2000km走行した場合の燃料代は「15S Proactive」が約9万5050円、「XD Proactive」が約6万6667円となり、1年間で約2万8383円の差額が生じます。5年間(6万km)では、約14万1915円の差となります。
ここまでを総合すると、ガソリン車の「15S Proactive」とクリーンディーゼル車の「XD Proactive」を、新車購入時から5年間、6万km走行した場合の価格差は5万2085円となります。
もし、年間1万2000kmを大きく超えるほど走行する可能性があったり、あるいは5年以上乗り続ける可能性があるなら、クリーンディーゼル車の方がお得と言えるかもしれません。
しかし、マツダ2のようなコンパクトカーでは、街乗りがメインとなる場合も少なくありません。それほど多く走らない場合は、税制優遇などを考慮してもガソリン車の方がコストメリットが高いという点は、マツダ2を検討する際の大きなポイントです。
クリーンディーゼルを選ぶメリットはコスパ以外にアリ!
では、長い距離を走ったり、長期間乗り続けたりしない限りはクリーンディーゼル車を選ぶメリットはないのでしょうか?
もし、コストパフォーマンスを最優先するのであれば、それも間違いではないかもしれません。しかし、コンパクトカーに求めるものが、ボディサイズの小ささや運転のしやすさであって、必ずしも「安さ重視」でない場合には、マツダ2のクリーンディーゼル車を検討する価値は十分にあると言えます。
たしかに、一般的なガソリン車のコンパクトカーに比べるとやや割高感の否めないマツダ2のクリーンディーゼル車ですが、その一方で価格以上の上質な走りを兼ね備えているという点は大きな魅力です。
マツダ2のクリーンディーゼル車に搭載される1.5Lのクリーンディーゼルターボエンジンは、2.5Lクラスのガソリンエンジンに相当するほどの最大トルクを持ち、高速道路はもちろん市街地でもパワフルな加速を楽しむことができます。
また、MT仕様も用意されているなど、まるで欧州メーカーのホットハッチのようなキビキビとした走りも楽しめます。
もし、コスト面がそれほど問題にならないということであれば、まずは一度クリーンディーゼル車に試乗してみることをおすすめします。クリーンディーゼル×コンパクトという唯一無二の走りが、ガソリン車との価格差を埋めてくれるには十分ということがわかるかもしれません。
文:ピーコックブルー
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みんなのコメント
煤問題とか全然無いです
ここでマツダ叩いてる人は何を根拠に言ってるのかほんと不思議…
長距離乗るとかディーゼルで明らかにメリットがあるケースであればいいんだろうけど。