日産が6月15日に発表した新型車、ノートオーラ。その名前からもわかるように、ノートシリーズに含まれる1台だ。車両の基本的な部分はノートと共通だが、ワイドボディの専用デザイン、上質な内装の仕立て、さらにe-POWERの出力/トルク向上、静粛性向上などノートよりもワンランク上のプレミアムコンパクトとして開発されている。
グレード構成は、下記のとおり。
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〈FF/4WD〉
G…261万300円/286万8800円
G レザーエディション…269万9400/269万9400円
ノートと比較すると、約40万円高い価格設定となっている。
装備面を確認してみると、事故予防や運転負荷軽減に貢献する先進運転支援装備、エアバッグなどの衝突安全装備は機能・性能ともにノートと共通だ。ノートオーラの場合、ノートにはオプションのインテリジェントBSI・BSW・RCTAが全車標準装備。いずれも後方や後側方から接近する車両を検知するもので、特にRCTAは死角になりやすい駐車場での後退時に重宝。プレミアムコンパクトらしく安全性を高めている。
一方、疑問なのはプロパイロットに関してだ。今回もノートと同様にオプション設定だが、ナビリンク機能付きで、「NissanConnect ナビゲーションシステム」との連動で地図情報を把握、前方のコーナーなどの大きさなどを事前に把握、スムーズなコーナリングを支援する最新タイプを用意。つまり、プロパイロットのみ選択できず、純正ナビゲーションとセットオプション…のみならず、他にもさまざまな装備がセットなのだ。その内容は、下記のとおり。
・ステアリングスイッチ(アドバンスドドライブアシストディスプレイ設定、オーディオ、ハンズフリーフォン、プロパイロット)
・統合型インターフェースディスプレイ
・USB電源ソケット(タイプA:2個、タイプC:1個)
・ワイヤレス充電器
・NissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)
・NissanConnect専用車載通信ユニット(TCU[Telematics Control Unit])
・BOSEパーソナルプラスサウンドシステム(8スピーカー〈フロント、前席デュアルヘッドレスト、ツイーター〉、パーソナルスペースコントロール)
・ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ)
・プロパイロット(ナビリンク機能付)
・プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付)
・SOSコール
装備内容は確かに充実している。ただ、上記オプションはセットで40万1500円! 例えばFFのGグレード(261万300円)にこのオプションをプラスするだけで300万円を超えてしまう…。プロパイロットだけ選択したい、という思いは叶わないのだ。
販売戦略上、そして生産工程においてはセットオプションのほうが都合がいいだろう。プロパイロットがナビと連動したほうが安心、という面も確かにある。セットにすることで、生産コストが下がって結果的にお得な価格を設定…できているのかもしれない。
しかし、いざ購入する側にとって「40万円」は結構な額。いろいろな機能が連携する昨今のクルマづくりにおいて、セットオプションは逃れられない”慣例”になってしまうのだろうか。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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