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サインツJr.の”進路選び”はもう待ったなし? ウイリアムズ、他ドライバーとの交渉を再開か

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サインツJr.の”進路選び”はもう待ったなし? ウイリアムズ、他ドライバーとの交渉を再開か

 フェラーリ離脱が決まっているカルロス・サインツJr.は、移籍先について検討を続けているが、そうしているうちに選択肢は狭まってきているようだ。

 彼が将来について決断するのを待ち続けていたF1チームは、いまや他のドライバー獲得を検討し始めているようなのだ。

■サインツJr.、移籍交渉で”F1の現実”を知る!? 「パドックに信頼できる人はほとんどいない」

 ザウバー/アウディとウイリアムズの2チームから来季のオファーを受けていると見られるサインツJr.だが、数週間もの間、決断が下されることはなかった。

 しかしサインツJr.がスペインGPで最終決断を下そうとした頃、アルピーヌが獲得競争に参戦。状況がより複雑になった。

 この状況を受けてサインツJr.は決断を一時中断し、アルピーヌからのオファーを検討するため、ウイリアムズに対して2025年のプランに関する決断をさらに遅らせてほしいと要請したことが明らかになっている。

 アルピーヌは2026年に向けてワークスパワーユニット(PU)プログラムを放棄し、カスタマーとの契約に切り替える可能性が高まっているだけに、アルピーヌのオファーは特に興味深い。

 そうなった場合、ルール上はホンダがPUを供給する義務を負うが、アルピーヌのアドバイザーに就任したフラビオ・ブリアトーレはメルセデスとの契約に照準を合わせているようだ。

 まだ何も決まったわけではないが、サインツJr.にとっては、現状パワー不足のルノーPUを使うよりも、はるかに魅力的な要素だと言える。だからこそ彼は、ウイリアムズとアウディからのオファーに応じるのをさらに遅らせているのだ。

 しかし、そうしたサインツJr.の優柔不断な態度を受けて、ウイリアムズはこれ以上待つ余裕はないと感じているようだ。

 ザウバー/アウディはもう少し辛抱するつもりのようだが、ウイリアムズはアレクサンダー・アルボンのチームメイトをできるだけ早く見つける必要があると判断し、他の候補との交渉を再開したと言われている。

 ウイリアムズは来季に向けてレースで勝てるドライバーの加入を望んでおり、バルテリ・ボッタスとエステバン・オコンが有力なターゲットであることが分かっている。

 両ドライバーはメルセデスでの仕事を通じ、かつてメルセデスに所属していたウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表と親交がある。そしてサインツJr.獲得の可能性が浮上する以前から行なわれていた予備的な話し合いが今、再び動き出したのだ。

 ウイリアムズにとって重要なのは、プロジェクトに完全にコミットし、今後数年にわたってチームが歩む道のりを喜んで受け入れてくれるドライバーを確保することだと理解されている。

 それゆえに、サインツJr.がウイリアムズプロジェクトに参加することをためらい、アルピーヌからのオファーによって突然の交渉中断を余儀なくされたことで、ウイリアムズはサインツJr.がチームの計画に対して十分に献身的であるかどうかを疑問視するようになった。

 ウイリアムズがサインツJr.に対して完全にドアを閉ざしたわけではないが、疑念を払拭し契約に至るには、改めてサインツJr.が獲得の正当性を示す必要があるだろう。

 ウイリアムズがボッタスとオコンとの交渉を再開したことで、他のチームに対してもドミノ倒しが起きる可能性がある。

 ハースはオコン獲得を検討していると知られており、アウディはサインツJr.との交渉が破談に終わった場合に備えて、オコンとボッタスを候補に挙げているという。

 オーストリアでオコンは、ハースに移籍することが決まったと思われているのは間違いだと示唆した。

「選択肢はたくさんあるけれど、どのような優先順位なのかについてはコメントしない」とオコンは語り、2019年のようにリザーブドライバーとなりF1復帰を目指すようなリスクは避けたいとも語った。

「僕たちはどんな犠牲を払っても、また同じことを繰り返したくない。現時点ではうまくいっているし、多くの深い話し合いが行なわれている」

 ボッタスはスペインGPの後、サインツJr.が決断を下すと予想されていたため、物事がうまく運ぶと思っていたと語った。

「今週初めに決定があることを期待していたんだけど、締め切りがまた延期されたんだ」

 しかしボッタスは、舞台裏では来年に向けた最終調整のために多くの活動が行なわれていると語った。

「休みの日には、僕のマネージメントチームや、このチームも含めていろいろなチームと一緒に活動しているよ」

「そうだね、あるピースがある場所に収まるのを待っている」

 どこのチームに行きたいか、心は決まっているかと尋ねられ、「もちろんだ」とボッタスは答えた。

「優先順位と順番があるから、それは言えないけどね。でも、僕にとっては、自分が何を望んでいるかははっきりしているよ」

 例えばレッドブルのようなトップチームのシートが数年後に空くことを想定し、サインツJr.は長期契約を避け、自身のポジションを長期的に固定しないようにすることも考慮に入れているようだ。

 しかしサインツJr.が2026年までにフリーエージェントとなるような契約を結ぶ可能性はほとんどないだろう。

 ザウバーはアウディのワークスチームとなる新時代への長期的なコミットを望んでおり、ウイリアムズは2028年までの複数年契約を熱望していると見られている。

 またアルピーヌは、2026年の移籍が可能な1年プラス1年オプションの契約を提示するという噂もあったが、情報筋によるとこれは事実ではなく、2年契約を提示する用意があるだけだという。

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みんなのコメント

1件
  • wat********
    自分の胸に手を当てて 考えればわかる、ルクレールに勝てないのに マックスやノリスに勝てる訳がない
    いい車は精々4チーム8台が限界、巧く行って3チーム6台 異常だった1台が、やっと2チーム2台に成ったところだ
    ラッセルとは やり合えそうだが、ピアストリには敵わないだろう
    自分がチャンピオンになる シートは無い、選ぶべきは 勝てるマシンなら、セカンドを受け入れるしかなく
    エースで居たいなら 最初から勝てるマシンではないチームと理解出来たハズだ、身の程を知るのが 遅すぎる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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