2022年1月10日から始まった「ジャパンキャンピングカーショー2022」(千葉県・幕張メッセ)には多種多様なキャンピングカーが展示されている。現地で取材したエディター・イナガキがきになるモデルをチョイス。2台目は、豪奢なハイマー「ML-T580 4WD」だ。
全長6.9m超!
俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.15─メルセデス・ベンツ560SEC
ジャパンキャンピングカーショー2022の会場には、遠目から見ても「デカい!」と、思わず声をあげてしまうほど、巨大で、かつゴージャスなキャンピングカーが複数台あった。
なかでも、ドイツのハイマー社が手がけた「ML-T580 4WD」は、圧巻だ。メルセデス・ベンツ「スプリンター419CDI」という日本未導入の商用車がベースだ。“商用車”とはいえフロントには立派なスリーポインテッドスターのエンブレムが備わる。
価格は2255万円! 2000万円超ではあるものの、かなりの人気という。世界中から注文が殺到しているそうで、2022年モデルは2021年中に売り切ってしまったそうだ。
ハイマーの総代理店であるハイマー・ジャパンの担当者によれば、新型コロナ・ウイルス感染拡大以降、需要こそ増えたものの、部品の調達などに遅れが生じ、デリバリー時期がずれ込んでいるという。つまり、買いたくてもなかなか買えない“超希少車”なのだ。ちなみにアフターサービスは、茨城県にある本社を筆頭に、全国7つの特約店が担うそうだ。
ML-T580 4WDのボディサイズは、全長6990mm、全幅2290mm、全高2960mm! バスのように大きいけれども、普通免許で運転出来るそうだ。こんな巨大なキャンピングカー、東京都内じゃ乗れない……と、思ったが、購入者の居住地域はバラバラで、東京の人もいるとか。
インテリアはゴージャスだ。ふかふかのソファーにつくりのしっかりしたテーブル、シンク、トイレ、シャワー、ベッド、冷蔵庫、ワードローブなども備える。もはや動く“1LDK”だ。マイバッハはSクラスより快適である。いれも車内で用は足せないし、身体も洗えないし……。
インパネまわりは、最新のスプリンターとおなじく、メーターやインフォテインメント用の大型液晶パネルが並ぶ。ステアリングホイールには、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)用スイッチもあった。
駆動方式は4WD。訊くと、これほどのサイズ(セミフルコンバージョンというらしい)で4WDは珍しいという。搭載するエンジンは3.0リッターのディーゼルで、190psの最高出力を発揮する。組み合わされるトランスミッションは7ATだ。
担当者によれば、需要が伸びている今、さらなる拡販を狙っているという。わが国は、国土が狭くアメリカやヨーロッパと異なりアウトドアを楽しめる場所は限られているかもしれないが、2000万円超のスーパーカーがバンバン売れているようリッチ・ピープルは多いから、まだまだ潜在的な購買層はいるのだろう。
今後のセールス状況が楽しみだ。
文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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