レッドブルのマックス・フェルスタッペンはF1カナダGPでパワーユニット(PU)トラブルに見舞われた。そして、この問題からグリッド降格ペナルティを受ける可能性が高まっている。
フェルスタッペンはカナダGPの初日にPUの電気系統にトラブルが発生し、走行時間を削られた。トラブル自体はERS関連だと当初考えられていて、問題の調査のためにサプライヤーであるホンダの拠点がある日本へとPUが送られていた。
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そして、このトラブルは電気的な部分だけではなく、内燃エンジンなどにも大きなダメージを与えた可能性もあった。カナダGPからは2週間以上が経過しているが、今のところ良いニュースは入っていない。初期の試験で問題が確認されなかったなら、そのPUは間違いなくこれまでの期間でレッドブルに戻されていたはず。そのため、当該PUはエンジンも含めて再使用できない可能性が高まっている。
フェルスタッペンにとって問題なのは、カナダGPで問題のあったPUが再使用不可能となれば、シーズン残りのどこかでグリッド降格ペナルティを受けながら追加のPUを投入(スペインGPで最大となる4基目を投入済み)しなくてはならないことだ。
戦闘力を上げてきているマクラーレンらのライバルとの戦いにおいて、グリッド降格ペナルティは大きな影響をもたらす可能性がある。
実際、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、この問題はチームが間違いなく対面しなくてはならないものだという認識を示している。
「今後のレースがどうなっていくかは、様子を見てみないと分からないが、私はある時点で次のエンジンを投入することは避けられないと思っている」と、ホーナー代表は語った。
レッドブルとしては、PUの上限以上の使用によってグリッド降格ペナルティを受ける事自体は珍しいことではない。彼らがオーバーテイクが簡単なコースでペナルティを受け入れて、PUを追加してくるのはこれまでもあったことだ。
スパ・フランコルシャンを舞台に行なわれるベルギーGPはその一例だ。過去2シーズンのレッドブルは、ここでPUの追加によるグリッド降格を受けてきた。しかしフェルスタッペンは2023年にグリッド6番手から優勝。2022年も14番手から優勝を果たしている。
だが、2024年はそう簡単にはいかないかもしれないことが、レッドブルにとっては悩みの種だ。今シーズンのレッドブルはパフォーマンス上の優位性をかなり失ってきているため、過去2年のような劇的な追い上げを再現することは難しいかもしれない。
フェルスタッペンがグリッド降格ペナルティを受けるとすると、それはマクラーレンのランド・ノリスにとって非常に良いニュースとなるはずだ。一方でレッドブルとフェルスタッペンにとっては、大きくポイントを奪われてしまう可能性があるということだ。
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