「ポルシェ カイエンクーペ」の新たな最速グレード「カイエンターボ GT」が6月30日、日本に上陸した。高められた運動性能と日常の扱いやすさを兼ね備えたスーパーSUVをさっそく紹介しよう。
フロントに搭載する4リッターV8ツインターボユニットは、クランクシャフトドライブ、ターボチャージャー、ダイレクトインジェクションなどの大規模なアップグレードにより、カイエンシリーズの純内燃機関モデルとしては最強の640ps/850Nmを発生。これは「カイエンターボ クーペ」を90ps上回る値で、0-100km/h加速は3.3秒(0.6秒短縮)、最高速度は300km/h(14km/h増加)を達成する。ちなみに、プラグインハイブリッドの「カイエンターボS E-ハイブリッドクーペ」は680ps/900Nmを叩き出すが、重量増が仇となり0-100km/h3.8秒、最高速度295km/hにとどまる。
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さらに、カイエンターボ GTは、専用のシャシーシステムと22インチ「ピレリ Pゼロ コルサ」パフォーマンスタイヤを標準装備。車高はターボクーペに比べ最大17mm低められたほか、3チャンバーエアサスペンションの剛性が15%向上し、キャンバー角も0.45度増やされた。こうしたセッティングの見直しによる戦闘力向上で、テストドライバーのラース・ケルンがステアリングを握ったターボ GTはニュルブルクリンク北コースを7分38秒9で周回し、新たな公式SUVレコードを打ち立てている。
また、中央にテールパイプを備えたチタンスポーツエグゾーストシステムやポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)などもすべて標準。インテリアにも次世代のインフォテイメントシステム「PCM6.0」がポルシェで初めて奢られ、独立式の2座スポーツリアシートも相まって、スポーティで上質な空間となっている。
カイエンターボ GTの国内価格(税込)は2725万円。想定されるライバル達の価格とスペックは「ランボルギーニ ウルス」(650ps/850Nm,0-100km/h3.6秒)が約3068万円、「アストンマーチン DBX」(最高出力550ps、最大トルク700Nm、0-100km/h:4.5秒)2300万円となっており、パワーはウルスに劣るものの、加速はトップ、そしてやや安価とポルシェの絶妙なポジション取りが見て取れる。
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ポジション取り云々より、ポル派はカイエン、ランボ派はウルスってだけのハナシ。