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輸入車ブランド最新動向2022【プジョー編】「快進撃を続けるには理由がある」

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輸入車ブランド最新動向2022【プジョー編】「快進撃を続けるには理由がある」

プジョーの代表モデルである新型308がついに日本へ導入された。さらには人気の208や2008も小変更が加えられアップデートが施された。(Motor Magazine 2022年9月号より)

人気のリフターに期待のロングバージョンを追加
2014年以降、右肩上がりで日本での販売を増やしているプジョーは、この1年もなにかと動きが多かった。「パワー・オブ・チョイス」を掲げ、選択肢を広げつつも電動化も合わせて進めている様子がうかがえる。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

9年ぶりにモデルチェンジした308のパワートレーンは130psの1.2L直3ガソリンと1.5L直4ディーゼル、180psの1.6L直4に110psのモーターを組み合わせシステム出力は225psを発生するPHEVの3モデルがラインナップされる。308PHEVのシステムは3008ハイブリッド4とは別物で、前輪のみを駆動する。容量12.4kWhのリチウムイオンバッテリーをリアアクスル下に搭載し、EV航続距離はトップクラスの64kmを誇っている。

308SWはハッチバック比で全長が235mm、ホイールベースが50mm長く、空力性能ではハッチバックを上回るほどで、独特なルーフラインと印象的なリアデザインが特徴となる。車内は2列目の背もたれが40対20対40分割可倒式となるのが特徴で、5人乗車時のラゲッジルーム容量は3008や508SWを大きく上回る608Lを実現しているというから驚く。

先代の308でもSWは安定的に40%前後の販売比率を占めてきたが、新型はさらにその比率が高くなるかもしれない。

一方、気になるニューモデルでは、日常生活からレジャーまでマルチに使える万能MPVのリフターの全長を約35cm、ホイールベースを約伸ばして3列シート仕様としたロングバージョンの存在が挙げられる。

日本への導入時期は年内を予想されるが、3列シート車の人気の高い日本ではベース車よりもロングのほうが人気を博する可能性もある。また、欧州では昨年からすでに純BEVのe-リフターが市場投入されており、そちらの日本導入も十分に考えられる。

BEV系がさらに航続距離をアップ。補助金の増額も朗報だ
売れ筋の208および2008についても動きがあった。3月には2008に1.5L直4ディーゼルモデルが新たに設定されたほか、208のガソリンモデルには指先だけでシフト操作ができるトグルタイプのATセレクターが新たに採用された。さらに208のインテリアがよりスタイリッシュに洗練された。

なお、208シリーズは欧州カー・オブ・ザ・イヤー2020や2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど国内外で高く評価されている。

4月にはe-208およびe-2008が仕様変更され、航続距離がe-208は15km増の395kmへ、e-2008は20km増の380kmへとそれぞれ延長した。これによりCEV補助金が増額され、上限額の65万円が交付されることとなった。

加えて、新型308と同様にトグルタイプのATセレクターがBEVの両車にも採用された。手ごろなボディサイズや価格設定なども功を奏して、e-208とe-2008の2021年の販売実績は、それぞれシリーズ全体において約11%と約13%を占めるまでになっている。航続距離が伸びて補助金が増額したことで、さらなる販売増も十分に考えられる。

フラッグシップの508シリーズに直近は大きな動きがなかったが、すでにPHEVもラインナップされており、「パワー・オブ・チョイス」を実現している。現在ではグレードを「GT」のみに絞ったことで、よりプレステージ性が高まったように思える。

一方で、ひと足早く新世代のデザインに移行した3008や5008といったSUV勢も独自の存在感を発揮しつづけている。最近の一連のプジョーを見るにつけ感じるのは、プレミアムブランドと言えるようなクオリティが高まっていることだ。好調な販売には理由がある。(文:岡本幸一郎/写真:ステランティス)

■プジョー 308 GT ハイブリッド 主要諸元
全長×全幅×全高:4420×1850×1475mm
ホイールベース:2680mm
車両重量:1660kg
エンジン種類:直4ターボ+モーター
総排気量:1598cc
最高出力:132kW(180ps)/6000rpm
最大トルク:250Nm/1750rpm
モーター最高出力:81kW(110ps)/2500rpm
モーター最大トルク:320Nm/500ー2500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF

■プジョー 308 SW 主要諸元
全長×全幅×全高:4655×1850×1485mm
ホイールベース:2730mm
車両重量:1400-1480kg
エンジン種類:直3ターボ/直4ディーゼルターボ/直4ターボ+モーター
総排気量:1199cc/1498cc/1598cc
最高出力:96kW(130ps)/5500rpm(1.2L ターボ)、96kW(130ps)/3750rpm(1.5L ディーゼルターボ)、132kW(180ps)/6000rpm(1.6L ターボ)、81kW(110ps)/2500rpm(モーター)
最大トルク:230Nm/1750rpm(1.2L ターボ)、300Nm/1750rpm(1.5L ディーゼルターボ)、250Nm/1750rpm(1.6L ターボ)、320Nm/500-2500rpm(モーター)
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF

■プジョー 308 GT ブルーHDi主要諸元
全長×全幅×全高:4420×1850×1475mm
ホイールベース:2680mm
車両重量:1420kg
エンジン種類:直4ターボ
総排気量:1498cc
最高出力:96kW(130ps)/3750rpm
最大トルク:300Nm/1750rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF

■プジョー 208 GT 主要諸元
全長×全幅×全高:4095×1745×1465mm
ホイールベース:2540mm
車両重量:1160kg
原動機種類:直3ターボ
総排気量:1199cc
最高出力:74kW(100ps)/5500rpm
最大トルク:205Nm/1750rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF

■プジョー 2008 GT ブルーHDi 主要諸元
全長×全幅×全高:4305×1770×1550mm
ホイールベース:2610mm
車両重量:1320kg
エンジン種類:直4ターボ
総排気量:1498cc
最高出力:96kW(130ps)/3750rpm
最大トルク:300Nm/1750rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF

[ アルバム : プジョー最新動向 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • 人間が作る工業製品にデザインを色付けするとこうなるのですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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