BMWは8月15日、高性能ワゴンの新型『M5ツーリング』を正式発表した。
新型M5ツーリングは、レースで培った性能とワゴンならではの高いユーティリティを兼ね備えるモデル。過去にはE34(1990年代中期)やE61(2000年代中期)にツーリングモデルが存在したが、しばらくその系譜は途絶えていた。
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このモデルは、典型的なツーリングカーのプロポーションを持ちながら、レーシングカーにインスパイアされたデザインが特徴だ。専用のサイドフレームデザインと大きく張り出したホイールアーチ、力強いショルダーライン、長いルーフラインがアスレチックな外観を際立たせている。
フロントエンドは大きなエアインテークと新設計のBMW Mキドニーグリルが特徴で、“BMW Iconic Glow”のグリル照明が標準装備。リアエンドにはスリムなテールライトが車両の側面に伸び、垂直リフレクターが外側に配置されている。2セクションのスプリットディフューザーと左右に配置された2対のエキゾーストパイプが、車両の幅と力強さを強調している。
パワートレインには、M HYBRIDドライブシステムを搭載。このシステムは、4.4リッターV8エンジンと8速Mステップトロニックトランスミッションに統合された電動モーターを組み合わせている。V8エンジンは最大出力585hp、最大トルク750Nmを発揮する。電動モーターは最新のBMW eDrive技術を採用し、最大出力197hpを引き出す。システム全体のパワーは727hpだ。
電動モーターは、BMWの特許技術のプレギアリングステージを利用して、トランスミッション入力でのトルクを450Nmに増強する。電動モーターとエンジンのインテリジェントな連携により、遅延のないレスポンスとリニアなパワーデリバリーが実現されている。最高速度は250km/hだが、オプションのMドライバーズパッケージを選択することで305km/hに引き上げることが可能だ。
スポーツエキゾーストシステムには電動制御フラップが装備され、感情的なドライブサウンドを提供する。電動モーターのみでの走行は最大140km/hまで可能であり、高電圧バッテリーは18.6kWhの使用可能エネルギーを持つ。WLTPテストサイクルでは、EVモードの航続は最大67kmに達する。
M xDrive全輪駆動システムとリアアクスルの電子制御アクティブMディファレンシャルは、M HYBRIDドライブシステムの性能特性に合わせて特別に調整されている。4WDスポーツモードや2WDモードも選択可能で、ドライバーは純粋なパフォーマンス体験を楽しむことができる。
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