WEC世界耐久選手権の最高峰、LMP1クラスに復帰するレベリオン・レーシングは4月5日、イギリスのスポーツカーメーカー『TVR』と提携したと発表した。同チームは発表に合わせて新たなマシンレンダリングを公開している。
2017年、LMP2クラスへの移行したその年にシリーズチャンピオンを獲得し、2018/19年“スーパーシーズン”から2年ぶりにLMP1にカムバックを果たすレベリオン・レーシング。
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王座を獲得した昨シーズンは、フランスの人気コミック『ミシェル・ヴァイヨン』とコラボレーションし“ヴァイヨン・レベリオン”として参戦してきたが、今季は新たなパートナーとして、かつてル・マン24時間にも参戦したスポーツカーメーカー、TVRを迎えることとなった。
TVRは1947年にトレバー・ウィルキンソンによって設立され、以後イギリスのスポーツカーの象徴ともいえるライトウエイトスポーツカーを生産してきた。
2006年に経営破綻の憂き目にあったものの、2013年に再建され、昨年9月に開催されたグッドウッド・フェスティバルにおいて、コスワースチューンのV8フォードエンジンが搭載された新型『グリフィス』を発表している。
ル・マンには1960年代に参戦していたほか、近年では2003~2005年まで、『TVR・T400R』で当時のGT2クラスに出場した。
そんなTVRとタッグを組むレベリオンは今回の発表にあわせて、3月上旬のジュネーブ国際モーターショー内で公開したマシンレンダリングの最新バージョンを発表。公開された新デザインでは、TVRのロゴがレベリオンR13のフロントノーズ、サイドフェンダーに描かれたほか、ゼブラ模様のレッドラインが加えられているのが確認できる。
また、チームは昨年から引き続きフランスのオイルメーカー、モチュールとのパートナーシップも継続しており、このオフの間にギブソン・テクノロジーが開発したLMP1向け新型エンジン『GL458』用潤滑油の開発を行なってきたという。
「耐久レースはTVRに受け継がれるDNAの重要なキーパーツである」と語るのはTVRのレス・エドガー会長。
「レベリオン・レーシングとの提携は、13年ぶりにスポーツカーレースの頂点に復帰する絶好の機会だった。また、TVRは競争力のあるチームとパートナーシップを結ぶことで、ロードカー開発だけでなく、将来のワンメイクシリーズやレーシングカー開発と生産に向けたアウトプットの方向性を探ることができると考えているんだ」
レベリオンのカリム・ボーハドラ副社長は今回の発表に際して「オレカ、モチュールなどのパートナーとともに、すべてのモータースポーツファンが知っている象徴的なブランドであるTVRと提携できたことをうれしく思う」とコメント。
「WECスーパーシーズンでのLMP1復帰という野心的なプロジェクトのなかで、真新しいクルマと、最高レベルのドライバーラインアップを準備し、他のマニュファクチャラーと戦っていくことはチームにとって新たな冒険と言えるだろう」
「我々の2台の(レベリオン)R13が、ライバルチームのマシンと競い合うのが楽しみだよ」
レベリオン・レーシングは1号車と3号車の計2台体制での参戦を発表しており、1号車はル・マンウイナーのアンドレ・ロッテラーとニール・ジャニ、LMP2王者のブルーノ・セナの3名がドライブする。僚友の3号車にはベテランのマティアス・ベッシェ、若手のトーマス・ローランとグスタボ・メネゼスが起用されている。
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