この記事をまとめると
■ホンダ・シビックにハイブリッドモデルが加わった
【試乗】ハイブリッドなのにエンジンが気持ちいい! シビックe:HEVの「爽快感」がヤバい
■新開発のエンジンやバッテリーなどにより軽快な走りが実現されている
■専用装備も多数装着されている
ハイブリッドの力で軽快な走りにさらに磨きがかかった
ホンダの看板車種である「シビック」は、「市民のためのクルマ」として日本のみならず世界中のユーザーに愛されてきた日本が誇る名車だ。そんなシビックの初代モデルは1972年の登場ということで、今年で50周年を迎えたことでも話題になった。
そんなシビックも、現在販売されているモデルで11代目となり、昨年の現行モデル発表時には、ホンダのスポーツモデルとして象徴的な「タイプR」の開発も伝えられた。そして同時に発表されていたのが、「e:HEV」システムを搭載したハイブリッドモデルだ。
そしてホンダは、昨年発表したその「シビックe:HEV」を7月1日に販売した。
開発のコンセプトは「爽快スポーツe:HEV」としており、シビックが持つ基本性能のよさはそのままに、進化したスポーツe:HEVによる爽快な走りを実現できるよう開発されてきた新時代のハイブリッドカーとなっている。
今回のシビックはより軽快な走りができるよう、先代より各所が煮詰められているのが特徴で、その評価は高い。それに、ホンダが誇る「e:HEVシステム」が搭載されているのだから、まさにコンセプト通りの1台なのだ。
なお、搭載されるエンジンは新開発となる2リッター直噴エンジンとなっている点も注目したい。これは、従来のe:HEV用2リッターエンジンに対し高トルク化とエンジンモードでの走行可能領域の拡大が図られているので、よりパワフルに軽快に走れるパワーユニットとなっている。
PCU(パワーコントロールユニット)は、従来のe:HEVより軽量化と高出力化を実現しているほか、ハイブリッドシステムの要であるバッテリーも進化している。これにより、バッテリーの使用耐久年数も伸びたのも嬉しいポイントだ。
重量物でもあるIPUの配置にもが工夫がこらされており、車体の低重心化とボディの高剛性化を実現しているほか、ダンパーも専用設定されているので、今まで販売されていたガソリンモデルとはまた違った走りを楽しめるだろう。
専用のデジタルメーターを装備
インテリアでは、加減速をわかりやすく表現するためにパワーメーターを採用。パワー(加速)については指針で表示し、百分率の目盛りを設けることでタコメーターのようなわかりやすさを実現しているのもトピックとなっている。サイズはe:HEV専用の10.2インチだ。
もうひとつのポイントは、アコードなどに採用されている、さまざまなシーンに応じて選択できるドライブモードのモード追加だ。
今回のシビックでは、パワートレインやステアリング、メーターを個別に設定できる「INDIVIDUAL(インディビジュアル)モード」を国内のホンダ車として初めて採用しているという点も見逃せない。これにより、ドライバーの好みにあったセッティングでのドライブを楽しめる。
今では当たり前となっている先進安全装備「Honda SENSING(ホンダ センシング)」ももちろん搭載されるので、安心安全なドライブシーンも約束されている。
燃費などの環境性能を高い次元で実現しながら、軽快な走りが楽しめるというクルマ好きには見逃せない「シビック e:HEV」の価格は394万200円。もちろん、従来のガソリンモデルも引き続き販売される。
これから出るであろう「タイプR」にも注目したいが、「タイプR」はハードすぎる1台なので、「e:HEV」を選ぶのも大いにありだろう。きっといい相棒になってくれるはずだ。
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