一宮JCTの抜本対策にメド 「渋滞9割減」見込める!?
NEXCO中日本は2024年7月12日、名神高速上り線の一宮JCT―一宮IC間について、片側3車線運用を2024年9月中旬から開始すると発表しました。8月24日 9月14日に実施予定の名神集中工事後、工事が完了するとしています。
この区間は東海北陸道が名神に合流する箇所で、1日約8万台の交通量があり、朝夕の通勤時間帯や交通混雑期を中心に激しい渋滞が年間約1200回(いずれも2023年実績)も発生しているといいます。
このため、2019年からは「ファスナー合流大作戦」と題したソフト対策も実施されています。合流部をラバーポールで塞ぎ、強制的に“加速車線の先頭でしか合流できなくする”ことにより、1台1台交互に合流するようにして交通を整流化、渋滞損失時間を約3割減らすなど一定の効果を挙げてきました。それと並行して、ハード対策となる車線増設の工事も進められてきたのです。
3車線化する区間は2.7kmで、東海北陸道からの加速車線が延長され、そのまま一宮ICの出口車線へとつながります。
今回は現況の道路幅を変更せず、車線幅や路肩幅を縮小して1車線を捻出しており、ここでは1車線分の幅が3.60mから3.25mに縮小します。路肩幅も狭くなるため、緊急時に車両が停車できるよう約500mごとに非常駐車帯を設置するということです。
このように道路幅を変えずに車線を増やす渋滞対策は、過去に東名高速の音羽蒲郡IC 豊田JCT間でも実施。このときは交通集中による渋滞回数が対策前と比較して約9割削減したとか。NEXCO中日本は今回の一宮においても「大幅な渋滞削減効果が期待されます」と自信を見せています。
なお、同区間では下り線の3車線化工事も行われており、供用時期は追って発表するということです。
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